愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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101Ehime University Faculty of Law and Letters 50th法文学部創立50周年に寄せて法文学部人文社会学科 3回生 土居 玲実 この度は、愛媛大学法文学部の創立50周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。そして、寄稿文に携わることができることを、感謝申し上げます。 2016(平成28)年、私が入学した年から、学部改組によって法文学部は1学科3コースとなりました。現在、私は法学・政策学履修コースに所属し、地域に根差した実践的な学びを提供していただいています。 私が愛媛大学法文学部に入学した理由は、高校時代に地方公務員を目指していたからです。法律学や政治学を学びながら地域政策等に関する基礎を習得し、愛媛県で地方公務員として地元に貢献することが夢でした。 現在は行政法のゼミに所属し、実際の社会の仕組みや成り立ちについて学んでいます。文献報告やディスカッション、フィールドワークを通して、先生や先輩方・同級生から多くの学びを吸収しています。従来のような1人での学びではなく、ともに議論を練り上げて学びを構築する楽しさや喜びを味わうことができています。この経験を通して、グローバル化がすすむ21世紀を生き抜くため、人と人とのつながりを大切にしながら、ひとつの事象を多面的・多角的な視点から見る力を習得し、自分の価値観を広げていく必要性があると認識するようになりました。そこで、私は法律学だけではなく、韓国語の講義を自主的に受講しています。英語以外の言語を習得することで、国際交流の場に積極的に参加できるよう心掛けています。 また、法文学部から地域を盛り上げていこうと考え、昨年度から法文学部創立50周年記念行事学生アンバサダーとして活動しています。最近では、法文学部のマスコットキャラクターである「ぶんほー」のお披露目会の企画・運営を行ったり、オープンキャンパスや夜市において、法文学部をPRするために「ぶんほー」を活用したりしました。情報を発信していくことで、在学生だけではなく、入学希望者や地域の方々にも、法文学部の魅力を伝えることができました。これらの活動を通して広報の難しさだけではなく、楽しさややりがいを感じています。 このような法文学部での学びや体験によって、人と人とのつながりを大切にしながら、愛媛の魅力を県内外に発信することができる存在になるという新たな目標を見つけることができました。愛媛大学がある松山には、道後温泉や松山城、正岡子規や秋山兄弟といった豊かな歴史や文化が継承されています。今後は外国人とさらに共生しながら、新しい歴史や文化を私たちが創造していかなければなりません。伝統と新しい文化を融合させながら「ネオ松山」を構築し、県民一人ひとりが、愛媛の良さを実感して、誇りを持てるような地域づくりをしていく必要があると考えます。一人ひとりが主役で、地域住民とのつながりを感じられる街づくりを若い世代である私たちが担っていきたいです。私たちの次の世代がさらに愛媛や松山を盛り上げることができるように、後押しできる存在でありたいです。オープンキャンパスにて(2018年)

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