愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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12 愛媛大学法文学部が創立50周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。 法文学部同窓会は、法文学部の前身である文理学部時代の昭和34(1959)年10月に設立されました。会員には文理学部の卒業生もいますが、大半が法文学部の卒業生です。法文学部の校舎に学び、先生方に教えを請い、友と語り合った経験を持っています。法文学部と同窓会は不可分の関係にあると言えます。 私自身は、昭和41(1966)年に文理学部人文学科(乙)に入学し、昭和45年に卒業しました。そして在学中に法文学部が創立されました。ちょうど学生運動の盛んな頃で、4年次にはほとんど授業が開講されませんでした。卒業に必要な単位を1週間の集中講義で賄っていたと記憶しています。御幸寮に入っていた関係で、学外デモに5~6回参加しましたが、寮生としての生活を優先していました。 卒業後、先輩を通じた教授の伝手でスーパーのフジを紹介してもらい、入社しました。フジも松山と宇和島に4店舗しかない時代で、社員Noが二桁の「98」でした。年間10日ほどしか休まないハードな生活でしたが、時代の波に乗って急成長し、おかげで良い仕事をさせてもらったと思っています。松山の店舗と本社勤務が長く、平成25(2013)年に4年間務めたレディ薬局の監査役を最後に、現役を引退しました。 フジには法文学部の卒業生も多数働いています。職場代表で若い頃に10年ほど同窓会の理事を務めた後、平成16(2004)年から2回目の理事に就任、以来理事3年、副会長6年、会長を3年務めました。 法文学部同窓会は4つの支部(東京章光会、関西にきたつ会、広島支部、四国支部)を持ち、地元の愛媛県はもちろん、関東や関西、広島方面に住む卒業生に親睦の場を提供しています。その他、理事会・総会の開催、年1回の同窓会報の発行、卒業生名簿の充実などの活動を行っています。最近は大学・学部や学生との繋がりを密にするための動きも活発になり、12年目を迎えた同窓会提供講座をはじめ、愛大基金を通した法文学部への寄付、ホームカミングデイへの卒業生の動員、今回の法文学部50周年記念式典・祝賀会の後援など、いろいろな形で連携を深めています。前学部長の加藤好文名誉教授をはじめ、同窓生の中には、法文学部の教員や愛媛大学の職員になった人もいます。 3年前の改組では、「法文学部」という慣れ親しんだ学部名が消滅するのでないかと心配しましたが、その危機も乗り越え、新たなスタートを切れたこと、当時の西村学部長をはじめ、関係の方々のご努力に感謝しています。 法文学部の創立50周年を機に教育・研究の充実、地域や社会への貢献を通して更に発展されますことを祈念するとともに、同窓会としても共に歩みながら、次の100周年に向けて盛り上げていきたいと思います。これからも共に歩む法文学部同窓会長 小池 昭彦

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