愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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137Ehime University Faculty of Law and Letters 50th改革を中心に考えるべきという意見が多く、その方向で検討を進めています。3学科が2学科あるいは1学科になるかまだ分かりませんが、今の雰囲気では大きな1学科になる話が進んでいます。高津(鹿) 地域との関係では、幸い鹿児島には桜島や霧島などの火山、鹿児島湾という内海、東シナ海や太平洋という外海、南西諸島北部などの島とうしょ嶼部ぶという多様な自然があります。これらのフィールドを教育研究に有効に利用していく方策を、今後研究していきたいと考えています。 グローバル化という視点では、全学および法文学部の海外協定大学を増やして、留学期間を在学期間として認め、取得単位の読み替えをすることで、留学しながら4年間で卒業できるシステムを整備しています。また海外異文化体験実習科目を設置して、海外における異文化体験の単位化、このほかには同窓会から寄付を受けて海外留学への補助を行っています。加藤(愛) 新設の社会共創学部は地域密着型の文理融合という形でスタートしましたので、どうしても法文学部はそれと違いを出すためにグローバル化というものを少し前に出していくという、ローカルとグローバルを意識した「グローカル」なマインドを持ったグローバル人材の育成というのを新たなコンセプトにしています。 改組の結果、学生定員は505名から140名減少して365名に、教員も107名から91名へと16名減少しました。社会共創学部へ移動した学生定員は120名、教員数は16名です。松本(司) ありがとうございます。正直言って、1年遅れで改組された島根大学と鹿児島大学を調べた時に、愛媛大学だけ1学科にしてよかったのだろうかと若干反省しておりました。加藤(愛) 松本先生は改組の座長として学長と学部の板挟みになって大変だったろうなと思います。松本(司) 今回、いろいろとお話を伺って、逆に安心しました。愛媛大学だけかなり無理なことをやろうとしたのですね。新学部を作り、さらに法文学部で新学科を純粋に増設するというのは、「それは通らないよね」というのを改めて感じました。直面している課題・困難松本(司) 教員人件費削減の問題は、各学部長が一番ご苦労されているところだと思います。愛媛大学の場合も、教員人件費ポイント制*7 という形で人件費削減・人員削減に取り組んでいますが、それはどこの大学も似通った状況なのかなと拝見いたしました。これについてはフリートークがいいかもしれません。愛媛大学からいかがでしょうか。島根大学法文学部棟

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