愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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25Ehime University Faculty of Law and Letters 50th文学科・理学科と一般教養課程を法文学部・理学部・教養部へと分離再編する案が固まった。法文学部の定員は160人となり、1968(昭和43)年4月には文学科60人(うち女性28人)・法学科104人(うち女性5人)が1期生として入学した。なお、国立学校設置法改正案の国会通過が5月1日となったため、入学試験は文理学部の学生募集として実施された。2学科時代(1968年〜1980年)1)発足時の法文学部 1968(昭和43)年に発足した法文学部には、法学科(教員13人)と文学科(同19人)が置かれた。専用の建物は同年に完成した法文学部本館(のち法文学部講義棟、現共通講義棟B)のみであり、教員の研究室は現在の愛媛大学図書館3・4階に間借りするかたちで配置されていた。 設置された学科目は、法学科に憲法・行政法、刑法・刑事訴訟法、政治学、民法、理論経済学、経済政策。文学科に哲学、日本史学、外国史学、地理学、国文学、国語学、英米文学、英語学、独語・独文学である。 当初法学科100人、文学科60人であった学生定員のうち、法学科は1974(昭和49)年に120人、1978(昭和53)年に140人へと増員された。入学者の女性比率をみると、法学科では1978年まで10%前後で推移する一方で、文学科では早くも1971(昭和46)年より50%を上回るようになる。また入学者中の愛媛県出身者の比率は、1968年に53%であったのを除けば、1975(昭和50)年まで半分以下であった。 1968年当時の入学検定料は3,000円、入学料は4,000円、授業料は年額12,000円(月額1,000円)である。物価をみると、1969(昭和44)年の学生食堂は、うどん25円、定食・カレーライス60円、中華そば45円であった。なお、授業料は1972(昭和47)年に年額36,000円(月額3,000円)へと値上がりしている。第3章 成長する法文学部

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