愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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27Ehime University Faculty of Law and Letters 50th応用経済、比較経済、経営・管理、管理・情報の5大学科目に再編されている。また経済学科は1985(昭和60)年度入試より商業学校卒業生の推薦入学制度を導入している。 経済学科には発足時より昼間主コースと夜間主コースが置かれており、文学科も「大学院設置と3学部独立改組を希求する念願」7)から1983(昭和58)年度より夜間主コースを開設した。これにより3学科全てに出揃った夜間主コースは、その後3年次特別編入学制度の導入(法学科1981年、経済学科1983年、文学科1985年)もあり学生数が拡大し、法文学部の特色の一つとなった。 さらに1981(昭和56)年4月には大学院法学研究科(修士課程、法学専攻)が開設された。これは夜間主コースの開設により法学科の教官数が拡充し、大学院開設の基礎条件が整備されたからでもある。夜間主コースの開設が、3学科それぞれが学部昇格を果たすという「念願」への道程であったことが理解される。なお同研究科の設置に伴い法学科は従来の学科目制より講座制に移行し、また法文学専攻科の法学専攻は廃止された。さらに法学研究科は1994(平成6)年度より社会人特別選抜を導入している。4)施設の整備 当該期は、現在に至る法文学部の諸施設が整備された時期でもあった。経済学科の独立や夜間主コースの導入により教官数が増加し、それまで現在の愛媛大学図書館に間借りしていた教官研究室が不足するようになったため、法文学部本館も新たに建設されることになり、1983(昭和58)年3月に竣工した。 本館の4階・5階の一部に文学科、5階の一部と6階に経済学科、7階と8階には法学科の各教官研究室が配置された。その後1987(昭和62)年には本館西側に2スパン分が増築され、現在の本館の形が整った。また時期は前後するが1980(昭和55)年7月に法文学部講義棟に隣接して法文学部2号館(現総合教育棟1)が完成し、1990(平成2)年3月には法文学部講義棟にエレベーターが設置されている。

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