愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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85Ehime University Faculty of Law and Letters 50thに船に乗り込んだ。八幡浜港に着くと、ここも大雪である。国鉄に乗り換え昼過ぎに松山に着くと、穏やかな天気で雪はかけらも見当たらない。大学に帰ると、我々が足止めをくっている間に教授会が開催されていたため、文学科や法学の同僚達からは、経済の連中雪を口実に教授会を欠席したと、からかわれたのであった。 以来、法文学部には32年余り在職して、2013年3月に定年退職した。その間には、経済学科の設立、法学科と経済学科の統合による総合政策学科への改組、大学院の拡充、国立大学法人への転換など、制度改革が度々あり、その準備のため疲労困憊することが少なくなかった。しかしその間も、元気な学生たちと共に学び、合宿で議論し、ゼミナール大会参加を兼ねた旅行を楽しむなど、教員として元気に過ごせたことが何よりも幸いであった。思い出すことは色々とあるが、中でも和気あいあいの合宿研修と思いもよらぬ南予の大雪は、赴任早々の懐かしく楽しい思い出である。(この文章は、2013年に法文学部同窓会誌に掲載されたものを元に、加筆修正したものである)(補足)私が赴任した当時の経済学専攻のスタッフは次の通りであった。理論経済学教授森本 憲夫助教授吉田 亮三助手小清水利恵子経済政策教授若林 秀泰助教授西田  博社会政策教授星島 一夫助教授小林 漢二財政学教授一ノ瀬 篤(1980年10月赴任)助手小淵  港(1980年10月赴任)経営学教授谷川 宗隆法文学部周辺の花本館とハクモクレン(写真提供:久保泰敏)

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