愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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98第2部 法文学部の思い出 在校生の声法文学部で学べたことの喜び法文学部人文学科 4回生 三木 杏華 法文学部では英語を専攻していますが、専攻とは異なるさまざまな分野の勉強を1回生のときから学べることが魅力だと思います。その中で特に印象的だったものを2つ挙げます。まず1つ目は、四国遍路についての授業です。もともと観光に興味があり、愛媛の文化について学びたいと思い履修しました。最後の授業には、実際に愛媛県内の札所を回り20㎞を歩くという貴重な経験をすることができました。授業でなければ学生のうちにやることはなかったと思います。大学の授業を通して愛媛のよさを再認識できました。今後、四国遍路の魅力を伝えていければいいなと考えています。 2つ目は、韓国語を極めることができたことです。他の専攻でも先生やみんなが受け入れてくれ、韓国語を深く学ぶことができました。このような部分も自分がやりたいことをさまざまな分野でできる、法文学部のよさではないかと感じました。 留学についても積極的に支援してくださいました。2回生の夏には法文学部から渡航費補助をもらい、韓国語韓国文化研修に行きました。あのときの経験は今でも鮮明に思い出すことができ、韓国語の能力の向上と思い出は一生残るかけがえのないものだと思います。 専攻の英語コミュニケーション論では、言葉だけではなく国ごとの文化が言語に反映されていることを知ることができました。留学生とコミュニケーションを取ることが多かったため、座学だけで終わることなくとても役立ちました。ゼミの先生や仲間にも支えられ、楽しく学ぶことができました。少人数で学ぶことができることは、愛媛大学のよさだと思います。 地域に根差した大学としての愛媛大学を私は誇りに思います。愛媛に住んでいるのに「愛媛のことを何も知らない」ではもったいないです。愛媛について学ぶことで将来を担う学生たちが愛媛・松山のことを考えるきっかけづくりになるはずです。1回生の頃は、勉強したことが何の役に立つのだろうと考えていました。しかし、就職活動をしてみて大学で学んだことが思考を豊かにし、いろいろな角度で見ることができているとよくわかりました。向上心ややる気があれば、大学は多くのことを学び成長することができる場所です。私ももう少しこの分野を学びたかったなとか、もっと詳しく勉強すればよかったなと思うことはたくさんあります。後悔のないように残り少ない学生生活を駆け抜けたいと思います。 最後に今回、法文学部創立50周年記念学生アンバサダーとして関わらせていただいたこと、また、こうして記念誌に執筆できることをうれしく思います。とてもよいタイミングに入学できました。こうして愛媛大学の法文学部にさまざまな思い出ができたことは、同級生のみんなや大学職員の方々、先生方のおかげです。これからもこの素敵な法文学部が続いていけばいいなと思います。卒業後も帰ってホッとする場所であり続けてほしいです。松山市での遍路の様子。天気は悪かったが無事に歩いたことにとても達成感があった(2016年11月)

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