愛媛大学法文学部 青い地球交流記2015
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Study abroad brochure 20153「韓国文化研修」は異文化理解・国際交流を目的とした1週間の体験型研修で、2回生以上は「海外文化交流実践」として単位取得が可能です(他学部履修も可能)。この研修は法文学部人文学科と国際教育支援センターとが共同で運営しており、今回で12回目となります。国際交流・異文化理解の裾野を広げるため、「まずは直接異文化を体験してみる」ことを目指しています。このため参加者の韓国語能力は問いませんが、最低限の知識は得た上で研修に参加できるよう、現地研修に先立って計3回の事前研修を実施しています。プログラムは交流協定校である韓瑞大学校の全面的協力のもと、短期間ながら意義深い体験ができるように組んでいます。具体的には、史蹟や博物館等の文化施設の見学を通じて韓国の社会と歴史を概観できるようにする一方、在来市場の見学や各種の生活体験等を通じて人々の日常の営みにも触れる機会を用意しています。今回は現地研修中に南北間の軍事的緊張が生じたため、休戦ラインに代えて戦争記念館等の見学を行いました。このように臨機応変な対応が可能だったのも、これまで積み重ねてきた両大学間の信頼関係の賜と言えるでしょう。「韓国文化研修」最大の特徴は、協定校である韓瑞大学生たちがパートナーとして終日一緒に行動し、互いに対話を重ね合う点にあります。日韓両国の学生が4~6名程度の混成グループを作り、全日程を共に過ごします。ほとんどが日本語学科の学生なので言葉の問題も少なく、また、多くの時間を共にすることで互いに打ち解け合い、やがて肩肘張らずに会話を交わせるようになっていきます。このような「体験と対話」という特徴を最大限に発揮するべく、ここ数年は全日程を同じ宿舎で過ごす「日韓共同合宿」というスタイルを取っています。これにより以前にもまして濃密な交流が行われるようになりました。本研修のもう一つの特徴は、参加学生による研修記録の作成を毎回必ず行っていることです(2011年度からWeb掲載)。自らの体験を文字化することによって、研修を一過性のものに終わらせず、時をおいて自分の体験を見つめ直す機会が持てるようにしています。今回はMERS騒動の影響のためか、少人数での開催となりました。一方で、今回、韓国側のパートナーを務めた韓瑞大の学生たちは、現在、交換留学生として愛媛大学で過ごしています。研修を通じて培われた学生同士の友情ときずなは、次世代の交流の基盤として本学のキャンパスで豊かに息づいているのです。共同合宿ならではの体験と対話。訪問国韓 国韓国文化研修 2015韓瑞大学校、瑞山市内、韓国民俗村、独立記念館、戦争記念館、国立中央博物館、ソウル市内等●引率教員:●事前・事後指導:●参加者:●研修内容:●行  程:●費  用:村上 和弘(国際教育支援センター)   池 貞姫(法文学部)、村上 和弘学生3名(法文学部2名、教育学部1名)文化研修2015年8月18日㈫~8月25日㈫約9万円 内訳:研修費用 約5万円(宿泊費・研修費・食費など)+航空運賃等約4万円(7月~8月)8月18日8月19日8月20日8月21日8月22日8月23日8月24日8月25日(9月~)松山市・瑞山市…瑞山市……………瑞山市・泰安市…龍仁市……………天安市……………ソウル……………ソウル……………ソウル・松山市…事前研修松山空港発、韓国・仁川空港着。バスで韓瑞大学宿舎へオリエンテーション、キャンパスツアー、協働学習地域見学(海美邑城、在来市場、泰安飛行場)、協働学習歴史・伝統文化体験(韓国民俗村)、協働学習独立記念館見学、協働学習戦争記念館・国立中央博物館見学、協働学習*当初予定は「休戦ライン」見学。市内見学(慶福宮、明洞、南大門など)、協働学習成果発表会、仁川空港へ移動・帰国事後研修、研修記録作成等食文化体験!連絡バスを待つ間愛大生3名とパートナーの男子学生たち3人仲良く韓国民俗村にて真剣に講義を受けるお世話になった李係長に感謝のお手紙西海岸の干潟を散策独立記念館にて海外研修報告書2 0 1 5青い国四国発青い地球交流記

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