愛媛大学法文学部 青い地球交流記2016
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ヒンディー語…ご存知ですか?日本でもよく聞く「ナマステ」は「こんにちは」の意味です。私たちはインドにFW(フィールドワーク)に行くにあたって、より充実したFWにするために日常会話レベルのヒンディー語を学ぶことになりました。英語や中国語ほど馴染みがなく、文字にしても独特で習得には時間がかかりましたが、向こうの大学生に発音の仕方等を教えてもらい、語学を通した交流ができ有意義な時間を過ごすことができました。インドといえば、ミュージカル仕立ての映画が有名ですよね!私たちはインドでミュージカルを鑑賞しました。見ていて楽しくなるようなダンス、コメディ要素満載の演出が印象的でした。ダンスは私たちにも踊れるようなものから、インド特有の、大人数で踊るセクシーでとてもキレのあるダンス等様々でした。特に日本のミュージカルと違った点は、スクリーンでCG映像を流している点です。舞台の演出だけでなくCG映像を駆使することで臨場感が増していました。インドの文化に触れるとてもいい機会でした!私たちが泊まった宿泊施設(以下、ゲストハウス)での一コマをお話します。インドに到着した日はホテルに泊まり、その翌日からがゲストハウス滞在でした。ゲストハウスの周りには野良犬をはじめ、野良“クジャク”もいました。巨大アリがいて、吹き抜けの、とても開放感のある建物でした。部屋の設備、Free-Wi-Fiも整っています。とても清潔感がある…という訳ではありませんでしたが、過ごすには十分の部屋でした。ただ、ベッドのシーツのシミは、正直気になりました。しばらくして、洗面所(兼バスルーム)から友人の悲鳴が聞こえました。渡航前に「ゴキブリが出るかも」と聞いていたため(ゴキブリ対策アロマオイルも持参していました)、ついに出たか、と思った私は洗面所に駆け付けました。しかし、そこにいたのはヤモリ。半透明な、肌色のヤモリが3匹いました。「害はないから」と、先生になだめられ、また、「名前を付けたら愛着がわくんじゃない?」と言われた私たちは、早速名前をつけました。すると不思議と愛着がわき、時には話しかけてみたり、“みんなで”最後まで楽しく過ごすことができました。この、野良犬・クジャクに囲まれたゲストハウスで、2人とヤモリ3匹で過ごしたことは、数あるインドの思い出のうちのひとつになりました。日本でヤモリを見れば、インドでの出来事が鮮明によみがえるに違いありません。これまで海外渡航経験は何度もありましたが、アジア圏へ行くのは今回が初めてであったので非常に楽しみにしていました。約10日間の研修の中で、研究テーマに基づいて現地の人々にアンケート調査を実施し、インド人学生を対象に研究発表を行いました。インド人学生とかかわる機会も多く、インドの習慣や日本との違いについてたくさん学ぶことができました。インド人の学生たちは非常に親切で仲良く楽しく交流をすることができました。しかし、学校を離れて町に出かけるとまた雰囲気は異なり、貧富の格差も感じられました。私たちが歩いていると、観光案内人と装ってお金を請求してこられたり、目的地と違う場所へ連れて行って運賃を請求してこられたりと、日本人の感覚では理解できない場面もあり、苦い経験もしました。インドでの研修は非常に楽しく、濃い研修内容となりました。INDIA2Study abroad brochure 201612夏は短期留学しようと思っている頃、ちょうどゼミの先生がウガンダフィールドワークの話をちらっとしました。いいのがあるじゃんと思い、そもそもウガンダってどこ?と検索すると、アフリカ大陸のど真ん中でした。個人で行くには少し勇気がいるけど、学校のプログラムだったらいけそう、いいチャンスと思い参加しました。 実際のウガンダでは、まず初日の夜に、私が日本から持ってきたドライヤーが電圧調整も虚しく火を噴いて使えなくなりました。部屋のシャワーは最初こそ暖かいお湯が出てきましたが、2日もすると水シャワーになりました。このようにあれあれと思うこともありましたが、ウガンダの何かカラッとした雰囲気が私は好きで楽しみました。それ以上荷物はのっからんだろうというほどに車に荷物を積み上げ、雨に濡れるでしょうというのに売り物のソファが赤土に直接置かれて並んでいました。黒い肌に、色彩の強い柄を着た女性たちは、髪の毛を様々な形にセットしており、私が聞いた中で1番期間の長かった女性は半年もかかったそうです。そのごちゃごちゃとした濃い空気のなかで、人々が何とかなるとでもいうようにカラッとした態度で生活している。その日本とは異なる雰囲気は非常に面白かったです。今回は私を含め4人の生徒が参加し、それぞれ、自分の興味から調査内容を設定し、都市カンパラや農村、スラム街などを訪れ随時インタビューしました。唾液から計るストレステストにも挑戦し、調査するなかで失敗や反省もありましたが、日本で考えていた予想とは異なる結果を最終的にはまとめることができ、新しい発見もありました。4人の学生には、ウガンダ人アシスタントの方々が1人ずつつき、私にはアイリーンという女性がついてくれました。英語が全く…の私は、コミュニケーションをとるのが難しかったです。しかし、どうしても人が行かなければならないトイレのおかげで彼女とはよく話ができた気がします。女子が私とアイリーンしかいなかったため、彼女がいつもトイレまで連れて行ってくれました。高速の車が行きかう道路や、押し売りの激しい市場を通るときは、アイリーンが危ないからと手をつないで連れて行ってくれました。非常に頼もしかったです。短い期間でしたが、先生や仲間、アシスタントの方々にたくさん助けられて、調査や観光と充実した時間を過ごすことができました。これからも色々挑戦しようと思うきっかけにもなりました。これからもっとたくさんの人がウガンダに行ったらなと思います。UGANDA■滞在国(都市):ウガンダ(カンパラ)■期間:2週間■滞在国:インド■期間:10日間アシスタントの皆と赤道直下にてアシスタントの皆と赤道直下にて個人的には大好きウガンダ飯(ティラピア)個人的には大好きウガンダ飯(ティラピア)インドのまちインドのまちインドの学生さんとインドの学生さんと大学でのアンケート調査中大学でのアンケート調査中ストレステストストレステストもらった帽子をかぶってマサカで調査もらった帽子をかぶってマサカで調査強烈ウガンダの楽しみ方ヒンディー語インドミュージカル鑑賞宿舎にて■3回生 中村 文香■3回生 大久保 枝里■3回生 草刈 愛実インドで感じたこと■3回生 中岡 千尋■3回生 篠崎 典子

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