愛媛大学法文学部 青い地球交流記2016
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2Study abroad brochure 201614私はCOPという国連の会議に初めて参加しました。最初のイメージとして、緊張した雰囲気の中で淡々と交渉が進められているものだと思っていましたが、パリ協定が発効されたためか、ゆったりとした雰囲気で会議が行われていたのは驚きました。また、モロッコはアフリカなので治安の面でかなり不安がありましたが、現地の人々はフレンドリーで、時には「コンニチハ!」と声をかけられることもあって親近感が湧きました。その場所に行ってみないと分からないことは本当にあることを実感し、たった10日間ですが、自分の住んでいる世界の狭さを体験することができました。私はCOPに今回初めて参加しました。各国の有名企業が環境に配慮した製品を数多く出品し、自社製品の売り込みを行っており、このように盛大になったのは今回が初めてであると聞き、COP21からCOP22の間に大きく企業の姿勢が変わったことを体感しました。環境問題は政府やNGOだけでなく企業も主体として取り組む時代が到来していると感じました。環境面の配慮も企業の強みとしてアピールしなければ生き残れないこと、そして、商品を購入する消費者は環境に配慮された商品を選ぶ必要があると思いました。およそ1週間の研修を通して、地球規模で展開される問題の複雑さを実感しました。COPの会場は、各国の代表団をはじめ、国連職員、研究者、NGO、企業関係者、報道機関、一般市民、学生など様々な立場の人々が参加し、各々の主張を繰り広げる場です。多様な意見に接することで、多面的・多角的な考察ができ、自らの思考を深めることができました。そうした環境に身を置く経験は、とても豊かで、貴重なものでした。MOROCCO韓国の社会制度と日本の社会制度を比較することができ、これからの日本の可能性を考えるきっかけとなった。また、韓国で起こっている時事問題について、これまでよりも強い関心を持つようになり、今回の研修で学んだことを結び付けて考えることができ、幅広く学ぶことの面白さを実感している。今後も様々なことを経験することができるよう、知らないことに貪欲になって行動していきたいと思う。韓国は日本と類似している箇所は多いが、渡航前に予想していたより文化的、政治的な違いを感じた。例えば、韓国では、日本の判例を参考にしていることもあるようだが、日本も韓国の判例や法制度についてある程度参考にすることができるのではないかと感じ、今後の学習の課題としていきたいと思う。文化の面では以前までは韓国での日本大衆文化の流入制限があったようだが、今はその様子は特に感じられず、文化的にも歩み寄っているように感じた。今回の海外学習の成果として、例えば自国の伝統や歴史だけでなく同じ状況の他国を参考にするように、身近なところでは自分の知識や経験だけでなくもっと視野を広げていくことを心がけるべきだと改めて感じた。S. KOREA■3回生 重松 洸太■3回生 佐藤 夏海■3回生 城戸 滉平同じサークル、同じゼミの先輩から「楽しかった」「行った方がいい」といわれ、期待を膨らませて臨んだトルコ研修は、2週間という短い期間が本当にあっという間に感じるほど充実した研修となりました。例年10名ほどの愛媛大学生が参加するこの研修ですが、今回の学生参加者は私を含め3名。人数が少ないことや当時のトルコの情勢など多少の不安もありましたが、結果的には多くの学生と互いに意欲的に交流し、無事研修を終えることができました。研修中一番の課題である日本文化紹介は、発表する学年によって使う言葉や内容を変えなければなりません。学生の授業に参加して学年ごとに話し方を変える先生を参考にしたり、授業のグループワークや休憩時間に学生と話して使える語彙や話すスピードを確かめたりしました。さらに、授業がない学生に手伝ってもらい、発表原稿やパワーポイントの意味が分かるか、速さは大丈夫かを教えてもらうなど、多くの時間を費やしました。発表は緊張しながらも考えていた学年ごとの目標は達成でき、反省点も多くありましたが、帰国後大学での発表に活かされているのではないかと思います。発表が終わった後、面白かったという声を聞き、手伝ってくれた学生とも親しくなることができたので、大変でしたが発表してよかったと思っています。多くのことを感じ体験したこの研修中、何より印象に残ったのは明るく積極的に私たちと関わってくれたトルコ人の人柄です。ホームステイ先の学生やその友だち、参加した授業のグループワークで同じグループになった学生、現地の先生をはじめとする多くの人が、トルコの街、歴史、文化などたくさんのことを教えてくれたり、遺跡に行ったりトルコ料理を食べたりと一緒に経験してくれました。また、日本語を学んでいる人だけではなく、学生の家族やお店の人など日本語を学んでいない人にも優しく接してもらいました。中でも、初めてのホームステイで不安だった私を優しく出迎えてくれたステイ先の学生、共通の言語がなくてもステイ先の学生を介して話しかけてくれた学生の家族にはとても感謝しています。自分が積極的に楽しむ姿勢を持つだけで、一緒に楽しんでくれる仲間と今後に活かせる経験が必ずできます。みなさんもトルコ人とトルコの文化に触れてみませんか?TURKEY■滞在国(都市):トルコ(チャナッカレ)■期間:2週間トルコ日本語指導補助プログラム■3回生 吉本 淑音■滞在国(都市):モロッコ(マラケシュ)■期間:9日間COP22マラケシュ会議オブザーバー参加■3回生 前田 樹■滞在国(都市):韓国(ソウル)■期間:4日間韓国の法曹関連機関を訪問して■3回生 藤澤 由季プレナリー会議場にてプレナリー会議場にて韓国憲法裁判所の屋上韓国憲法裁判所の屋上日本文化紹介日本文化紹介トルコの文化について質問トルコの文化について質問大学の目の前の海岸を散策大学の目の前の海岸を散策授業の様子グループで意見交換授業の様子グループで意見交換

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