愛媛大学法文学部 青い地球交流記2016
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大学時代の留学経験は、かけがえのない宝物。海外研修や留学で第一歩(=ホップ)を踏みだし、 その経験を活かして就職活動を乗り越え(=ステップ)、社会人として、それぞれの場で活躍(=ジャンプ)している先輩がたくさんいます。そんな先輩2人の声をお届けします。―留学を就職に活かす―ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!HOPHOPSTEPSTEPJUMPJUMPインドネシアの農村と大学に1年間通い、地域の環境問題の解決に取り組みました。具体的には、「ゴミ銀行」といったゴミの重さに応じて換金できる仕組みを地域住民と協力して立ち上げました。大学に通って授業をするというよりも、地域の中に溶け込んで一緒に活動することが主でした。日本人の若者ということで地域の方々に可愛がっていただきながら、信頼関係を築きゴミ銀行を1つの村で立ち上げることができました。今もお世話になった村の方からゴミ銀行の活動報告などの連絡をいただきます。初めてできた外国の同世代の友人がインドネシア人で、非常に親切にしてくれたことに感動し、いつかはインドネシアへ行ってみたいと思っていました。そう思っていた矢先、大学でSUIJI(スイジ)というインドネシアの大学と日本の大学が協力し、両国の地域に入り、地域で学ぶ授業が開講され、受講を決心しました。それがきっかけで2014年に3週間ほどインドネシアへ訪れ、ゴミのポイ捨て問題に触れ、大学生活の中で何か自分がインドネシアに長期間留まって、地域のために貢献できないかと思ったことがきっかけです。一番苦労したことは言葉の習得が大変だったことです。農村部で生活するため、会話はもちろんインドネシア語や現地の地方語が用いられているので、初めは言葉が理解できず、ニコニコしているだけでストレスに感じました。ですが、毎日相手が何を言ったか一字一句しつこく尋ね、メモし、帰りの乗り合いタクシーの中でぶつぶつ唱えながら通っていました。逆に一番嬉しかったことは、ぶつぶつ唱えたおかげで地域の方々へ自分のやりたいことをプレゼンでき、意思疎通や多くの人と交流ができたことです。環境を良くするという一つの目標に向かって、現地の方と頑張れたと思います。アメリカやカナダなど留学においてメジャーな地域ではなく、インドネシアに1年留学した経験自体が役立ち、就職活動で他の学生と差別化ができたのではないかと思います。また、最近ではイスラム教徒が宗教上安心して購入できる「ハラル」付き商品に多くの企業からの注目が集まっているため、わたしがイスラム教徒の多いインドネシアで生活した経験や卒業論文でハラルについて研究しようとしていたことが相まって、一番に希望していた食品メーカーから内定をいただくことができました。4月から入社する企業は昨年から東南アジアのマレーシアに進出を始めており、将来的にはインドネシアへ展開する可能性もあるというお話を伺いました。わたしはまだまだ未熟で、すぐに現地での事業に関与できないと思いますが、仮にインドネシアへ進出を行う際には留学時に築いた多くの友人や卒論調査のために知り合ったハラル認証機関の方との関係がインドネシア内での自社商品のPRやハラル認証取得時に貢献ができるのではないかと思います。3回生の後期が終わった後、本来ならそのまま4回生になるところを、1年間休学し、約半年間、イギリスのリーズに留学しました。大学附属の語学学校に通っていたので、わたしと同じような留学生とはもちろんのこと、リーズ大学に通う学生ともたくさん友だちになりました。学校には世界の色んな国から来た人がいて、わたしと同じような世代の子もいれば、だいぶ年上の人がいたり、それぞれ目標を持っていたため、そんな人たちと出会い、話をするのがとっても楽しく、毎日キラキラして刺激的でした。「自分は特にここを磨きたい!」という自分の強みやもっと伸ばしたいと思うところに合わせた授業を選択することができたのも、この学校の大きなメリットの一つだと思います。また、学生寮に住んでいたので、授業が終わって寮に戻っても、キッチンには友だちがいるし、ご飯を一緒に食べたり、時には一緒に作ったりと、ホームステイでは味わえない寮ならではの楽しい生活を送ることができました。イギリスは電車でどこにでも行くことができるので、週末は友だちと計画を立て、色んな所に行くことができました。もちろん一人旅もとっても楽しいですよ☺わたしはもともと、英語を話すことが大好きで中学生の頃から留学したいと思っていました。中学3年生の時に10日間ほどカナダにホームステイをしたことがあり、「もっと長く海外で生活したい!英語を話したい!」と強く思ったのを覚えています。大学生になると、実際に留学された先輩のお話を聞いたり、専攻しているイギリス文学、そして授業中の先生のイギリスに関してのお話だったりとわたしの留学意欲を掻き立ててくれるものが周りに溢れていたので、「留学する」という気持ちは高まるばかりでした☺留学中、一番苦労したのはバスの乗り降りです。日本では、電車やバスのような公共交通機関に乗った時、車内に電子掲示板で次に止まる場所が掲示されたり、アナウンスがあるのが普通ですよね?けれど、イギリスは違います。ロンドンのような大きな都市はまた別ですが、リーズのバスにはそんな掲示板もアナウンスもないので、初めて乗った時は「え…どこで降りるの!?」とぷちパニックになりました(笑)。ただ、街の人は優しいので、車内の人に聞くか、あらかじめ運転手さんに行き先を伝えると教えてくれたので、今となっては最初のぷちパニックも良い経験だったなと思えます。一番うれしかったことは、留学を終え、日本に帰国してからも、向こうで出会った親友と今でも仲良くできていることです。去年は日本に遊びに来てくれ、一緒に広島や奈良に遊びに行くことができました。英語力の向上だけでなく、かけがえのない親友に出会えたことも、留学での嬉しかったことの一つです☺わたしは留学経験があったおかげで、自信を持って試験に臨むことができたと思います。というのも、わたしのイギリスでの留学は、わたし自身の引き出しを増やしてくれたと思うからです。試験を受けるには自己アピール文を提出しなければなりません。その際も、自分のイギリスでの経験から学んだこと、それをどう教員生活で活かせるかなど、自分の目で見て感じ、考えたことをしっかり書くことができ、面接の際にはそのアピール文を褒めていただけました。また、英語での面接や模擬授業の試験でも、楽しみながら行うことができました。「わたしには英語だけじゃなくて、生徒の興味・関心を引けるような経験談がたくさんあるんだぞ~」という気持ちで試験を受けていました(笑)。やっぱり面接でよく聞かれるのは留学の話なので、自分が何を学び、どう考えたか、これからどのように活かしたいかをしっかり答えることができたのは、この留学経験で自分の引き出しが増えたからだと思います☺留学経験は、教員採用試験や教員としての生活だけでなく、これから生きていく上で役に立っていくと思います。留学していると、色んな人と出会います。その人たちにはそれぞれの背景があったり、目標があったりと本当に様々です。その人たちとコミュニケーションをとったり、仲良くなったりするには英語力だけでなく、その人たちを「知ろう、理解しよう」という姿勢が不可欠です。わたしはこの姿勢は社会人になってからも不可欠な姿勢だと思います。お互いの良さを知り、相手を受け入れ、理解しあって初めて本当のコミュニケーションは成立します。留学で改めて気づかされたこの姿勢をしっかり社会人になっても活かしたいです。また、もう一つ、「まずはやってみよう」という挑戦する姿勢も忘れずにいたいです。不安もある4月からの社会人生活ですが、やってみないと失敗も成功もありません。留学している今しかできないから、と興味を持ったものには迷わず飛びついていた留学中のように何事も挑戦する姿勢でありたいです。「相手を知ろうとする姿勢」、「挑戦する姿勢」を4月から活かして頑張ります☺ 「相手を知ろうとする姿勢・挑戦する姿勢」名前:藤井 遥 さん2016年度卒業(学部時代の専攻:イギリス文学)就職先:広島県中学校教員(英語)名前:深堀 景應 さん2016年度卒業予定(学部時代の専攻:政治学)就職先:食品メーカーQ1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q4:留学経験は、就職活動において、どのように役に立ったと   思いますか?Q5:留学経験は、4月からの社会人生活において、特にどのような   面で活かされると思いますか?Q4:留学経験は、教員採用試験において、どのように役に立ったと   思いますか?Q2:留学を決心したきっかけは?Q2:留学を決心したきっかけは?Q5:留学経験は、4月からの社会人生活において、特にどのような   面で活かされていると思いますか?Q3:留学経験のなかで、一番苦労したことと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。Q3:留学経験のなかで、一番苦労したことと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。学生時代学生時代現在LOVELY FLATMATES!LOVELY FLATMATES!ゴミ銀行完成時の写真ゴミ銀行完成時の写真MY BEST FRIEND from香港!MY BEST FRIEND from香港!地域でのプレゼン中の写真地域でのプレゼン中の写真卒論提出完了です☺卒論提出完了です☺演習論文発表会にて演習論文発表会にて学生時代学生時代現在Study abroad brochure 201617「インドネシアの農村で地域の環境問題と向き合う」「インドネシアの農村で地域の環境問題と向き合う」

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