愛媛大学法文学部 青い地球交流記2017
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Study abroad brochure 201713留学体験記!!留学体験記!!●●●●●●●●●●●●●●OURSTUDYABROAD私たちの留学私たちの留学私のゼミではファーマーズマーケットを運営しており、夏休み中にファーマーズマーケットが盛んに行われているアメリカ合衆国ポートランドに行くことになりました。今回の研修では、元ポートランド開発局勤務の方に聞き取り調査、ホーソン通りの地区祭り、中心市街地にある再開発された公園や倉庫地区を見学、郊外へフィールドトリップ、アルバータの地区祭り、現地でのプレゼンテーション発表など他にもさまざまな経験をさせていただきましたが、ゼミの研究テーマであったファーマーズマーケットについて触れたいと思います。日本でも、京都、兵庫、高知のマーケットに行きましたが、ポートランドのファーマーズマーケットは全く違いました。規模も大きいものから小さいものまでさまざまで最も規模の大きいポートランド州立大学(以下、PSU)ファーマーズマーケット会場が広く、緑がとにかく多い印象でした。何より人が多く、休日を楽しんでいました。また、店舗の前には試食があり、好みの味を探すことができることもいいなと思いました。PSUファーマーズマーケットには2回行かせていただき、1回目はスカベンジャーハントを行いました。これは、質問や課題を書かれた紙を渡され、2人1組に分かれて質問を出店者やスタッフに聞いていくというものでした。これをすることで出店者やスタッフと交流をすることができ、より深くファーマーズマーケットについて知ることができました。2回目はインターンシップを行い、朝5時から準備と日中のインフォメーションテントのお手伝い、撤収作業を手伝いました。規模が大きい分大変でしたが、モノの配置やエコロジカルな仕組みなど大変勉強になりました。また、運営組織もしっかりとしていて、販売される地元産の割合が決められていたり、そうではないものは別の基準を設けたり農家を守る仕組みも存在しているところが素晴らしいと思いました。運営側の意見や実際にそこでインターンシップをさせていただけたことはファーマーズマーケットの運営をしている私にとって、参考になる部分が多かったです。ベンダーと消費者の会話も多く見受けられたり、緑がたくさんあり、ゆるやかな音楽が流れていたりと和やかな雰囲気のファーマーズマーケットが多く、アメリカに住んでいたら私もファーマーズマーケットに行っているだろうなと思いました。アメリカでの経験を活かし、自分たちのマーケットもよりよいものになるようにしていきたいです。■滞在国(都市):アメリカ(ポートランド)■期間:11日間ポートランド研修■3回生 井上 真理私は環境法政策の研究室に所属しています。この研究室では、毎年海外研修として国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)にオブザーバー参加をしています。COPとは、世界全体として、地球温暖化を含む気候変動対策に取り組んでいこうと話し合う会議で、毎年世界各地で開催されています。23回目となる2017年はドイツ・ボンで開催され、私も参加させていただきました。愛媛からドイツへは直行便はありませんので、松山空港から羽田空港まで国内線を経て、成田空港に移動した上でフランクフルト空港に向かいます。13時間ほど空の上で過ごした後、ドイツに到着します。フランクフルトで2日ほど滞在し、学問の街で知られるハイデルベルク市内を観光した後、ライン川をクルーズしました。秋のドイツはどんよりした空が続く上に風が冷たかったですが、風景はとてもきれいでした。その後、COP23の会場であるボンに移動しました。手荷物一つひとつを検査する厳重な警備を終えると、そこは国際会議の会場でした。COP23では各国交渉団などによる会議ばかりだろうという印象でしたが、実際にはその傍らで、各国政府や環境NGOなどによるパビリオンの出展が開催されています。環境分野では、NGOの役割が非常に重視されているように感じました。また、COPの会場では毎年「化石賞」という、その年一番環境保護に後向きだった国を“表彰”するNGO主催のイベントが開催されており、日本も受賞をしていました。私たちの国が不名誉な賞を受けているのを目の当たりにするのは複雑な思いを抱きました。また、ドイツは移民を受け入れている国で知られています。現地でも、多くの移民らしき人々を目にしました。現地のドイツ人の方に日本でも移民受け入れの議論が行われており、世論も賛否両論であることを伝えると、「必ずしも移民受け入れには賛成ではない」と話されていました。ドイツの国内世論も二分されているようです。今、インターネットを通じて世界各国の人々と繋がることも不可能ではありません。ただ実際に、現地の空気に触れ、現地の人々と目を見て話をする経験はインターネットでは得られません。大学生活は4年間あります。もし、あなたに時間と経済的な余裕が少しでもできれば、海外に行ってみることをおすすめします!ハイデルベルク城をバックにハイデルベルク城をバックにドイツでの食事(先生の友人と)ドイツでの食事(先生の友人と)■滞在国(都市):ドイツ(ボン)■期間:10日間現地の人々と目を見て話をする経験■4回生 古川 竜聖ファーマーズマーケットの様子ファーマーズマーケットの様子現地ファーマーズマーケットスタッフにヒアリングの様子現地ファーマーズマーケットスタッフにヒアリングの様子my experience in GERMANYmy experience in U.S.A.店舗の前で行われる試食店舗の前で行われる試食

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