愛媛大学法文学部 青い地球交流記2017
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大学時代の留学経験は、かけがえのない宝物。海外研修や留学で第一歩(=ホップ)を踏みだし、 その経験を活かして就職活動を乗り越え(=ステップ)、社会人として、それぞれの場で活躍(=ジャンプ)している先輩がたくさんいます。そんな先輩2人の声をお届けします。―留学を就職に活かす―ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!HOPHOPSTEPSTEPJUMPJUMP私は約1年間のマレーシア留学を経験しました。マレーシアの国立大学であるUniversityPutraMalaysiaに2学期間在籍し、前半は主に語学(英語)の勉強を中心にし、後半は実際に現地の学生と共に授業を受けました。その際に履修した授業は、イスラム文化に関する授業・マレーシアの歴史や政治に関する授業・マレーシア語等を履修しました。また、これらの授業に加え、日本語を専攻にしているマレーシア人の学生の研究サポートも行いました。  私は、学部1回生~2回生の間に、日本とインドネシアの大学生による地域活性化プログラムに参加した経験から、イスラム文化や東南アジアに興味を持っていました。このプログラムは短期で行われるものだったので、内容や成果に満足できない部分もあり、学生のうちにイスラム教を国教とする国に長期間留学したいと考えるようになり、最終的に留学を決心しました。 一番苦労したことは、愛媛大学から長期でUniversityPutraMalaysiaに留学したのは私が初めてだったので、日々勉強をすることに加え、留学前から自分でマレーシアの大学の方と連絡を取り、現地では履修登録やビザの更新など事務的な手続きを全て自分1人でこなさなければならなかったことです。時間にルーズな国民性のマレーシアでは重要な手続きでさえも、こちら側から急かさないと応じていただけないことも多々あり苦労しました。嬉しかったことは、何よりも世界中の友達ができ、それぞれの生活や文化に触れることが出来たことです。マレーシア人の友達はもちろんのこと、アフリカや中東地域からの友達もたくさんでき、授業中だけでなく、それ以外の時間も関わることで、イスラム教を中心にした生活や考え方をより深く理解できるようになりました。 就職活動は、人それぞれだと思うので、あくまでも私個人の考えですが、留学中に得た語学力よりも、「1人で異国に渡り、そこで経験し学び、乗り越えた」という自信が役に立ったと思います。また、私は東南アジアと関わり続ける仕事がしたいと考えていたので、長期留学を通じ、ある程度東南アジアの文化や生活に精通していることも役に立ったと思います。 明確な答えは出ないのですが、まず語学力(英語)はある程度は活かせるのではないかと考えています。これから自動車メーカーは更にグローバル競争が活発になると思うので、会社にしっかり貢献していきたいと考えています。また、留学中に得た粘り強さも役に立つと思います。留学中は分からないことばかりで1人で落ち込むことも多々ありました。しかし、諦めずにやり遂げることが出来たことは、新しい環境で働く際に自信になるのではないかと思います。私は、3回生の時にカナダのトロントで2ヶ月半、就職活動を終えた4回生の時にマルタ共和国という地中海にある島で1ヶ月留学しました。どちらも現地の語学学校に通い、ホストファミリーと一緒に暮らしました。カナダは初めての海外ということもあり、とても緊張していました。しかし、カナダという国自体がたくさんの移民の方で成り立っており、私のように海外から留学にやってきた人に対して、街の人はとても寛容でした。多くの国の人と話し、それぞれの文化を知ることができて、カナダを選んでよかったと思いました。マルタは、日本人も少なく、治安も良く、物価も安いので、とても暮らしやすい環境の中、英語を学ぶことができました。放課後はルームメイトと一緒に勉強をしたり、休日は隣接している別の島へホストファミリーと旅行に行ったり、充実した生活が送れました。私が留学を決心したきっかけは、先生やゼミの先輩、サークルのメンバーから留学の話を聞かせてもらったことです。私は高校生の時、海外の文学を勉強することは好きでしたが、英語は得意ではありませんでした。そして、留学に関しても、留学はもっと英語がペラペラに話せる選ばれた人しかできないもの、私には無縁のものだと思っていました。大学に入学して、海外に行かれた方のお話を聞く機会が多くなりました。その中で、留学は「留学したい!!」という気持ちで一歩踏み出せば叶えられるものだと分かりました。また、私が留学すると決めた時、先生方やサークルの先輩がたくさんサポートしてくださいました。その支えが私を、「絶対に悔いのない留学にする!!」という気持ちにさせてくれました。一番苦労したことは、英語の訛りを聞き取ることです。英語は、地域によって訛りがあります。特にカナダは、色々な国から移住してきている人で成り立っているので、その訛りを聞き取って会話することが大変でした。そんな私も日本語訛りの英語の発音で、簡単な単語さえ伝わらないこともあり、歯がゆい思いをすることが多かったです。だからこそ、「もっと色々な国の人と話して、自分の発音を直そう!」と努力できたのだと思います。ひと月経って、皆と冗談を言い合えるぐらいに会話できるようになった時、頑張ってきてよかったと思いました。それと同時に、英語の訛りは個性のようなもので、地域によって異なる英語の響きを、一つの素敵な個性として楽しめるようになりました。一番嬉しかったことは、マルタ島で出会ったルームメイトと、3泊4日のシチリア旅行に行ったことです。皆でアパートと飛行機を予約して、時々喧嘩しながらも、シチリア島の美しい街を巡ることができました。生まれた国はそれぞれ違うけど、同じ場所で同じ感動を共有できたことが一番嬉しかったです。留学経験は、就職活動において、企業を知り、自分を知ってもらおうと行動する力につながりました。留学中、人間関係は紙やパソコン、携帯を眺めるだけで築かれるものではなく、とにかく直接会って話して、相手を知ろうとすることで築かれるものだと知りました。部屋の外に出ないと、英語での会話は始まらないし、会って話さないと、そこから関係も生まれることはないと思ったからです。その思いがあったから就職活動でも、求人情報サイトや企業のホームページを眺めるだけではなく、実際にアポイントメントを取ってその企業で働く人と話すことで、企業を理解しようと決めました。そのおかげで、企業も私を知ろうと歩み寄ってくださいました。もちろん、就職活動は先が見えず、不安なことも多かったです。しかし、一喜一憂するその心の動きも楽しめたのは、楽しいことも辛いことも楽しい一時に変えてくれた留学経験があったからだと思います。留学を経験して、自分にはまだまだ「できること」がたくさんあるということに気づかされました。社会人生活において、留学経験は日々挑戦する姿勢を後押ししてくれると思います。留学中、目標や夢に向かってどんなことにも挑戦していく人にたくさん出会いました。そうした方と共に英語を勉強できたことで、「できない」を「できる」に変える力の大切さを感じました。社会人になって、多くのライフイベントを迎える中で、日々新しい課題や目標に直面すると思います。その課題や目標にしっかりと向き合って、挑戦し、次の新しいステップへと活かしていきたいです。また、私は留学中、現地の方々やホストファミリー、ルームメイト、そして、日本からたくさんの人に支えられてきました。そのたくさんの人が支えてくれたということが、私の社会人生活に向けての原動力となっています。私が4月から勤める会社は、損害保険の会社です。自動車に乗る時、ロケットのように大きなものを作る時、海外へ留学に行く時、たくさんの人が何かに挑戦しようとする時に加入するのが損害保険です。私の留学という挑戦を支えてくれた感謝の気持ちを、次は私が誰かの挑戦を支えることで伝えたいと思っています。「直接会って話して、相手を知ろうとすること」名前:矢野 二葉 さん2017年度卒業(学部時代の専攻:イギリス文学)就職先:損害保険会社名前:秋岡 美香 さん2017年度卒業(学部時代の専攻:国際法)就職先:自動車メーカーQ1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q4:留学経験は、就職活動において、どのように役に立ったと   思いますか?Q5:留学経験は、4月からの社会人生活において、特にどのような   面で活かされると思いますか?Q4:留学経験は、就職活動において、どのように役に立ったと   思いますか?Q2:留学を決心したきっかけは?Q2:留学を決心したきっかけは?Q5:留学経験は、4月からの社会人生活において、特にどのような   面で活かされていると思いますか?Q3:留学経験のなかで、一番苦労したことと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。Q3:留学経験のなかで、一番苦労したことと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。学生時代学生時代学生時代現在ゼミの教授と同期で撮った卒業写真☺ゼミの教授と同期で撮った卒業写真☺ナイアガラの滝でクラスメイトと☺in Canadaナイアガラの滝でクラスメイトと☺in Canadaルームメイトと島を散策☺in Maltaルームメイトと島を散策☺in Maltaマレーシア青少年スポーツ省大臣とマレーシア青少年スポーツ省大臣と語学学校のクラスメイトと語学学校のクラスメイトとUPM広場UPM広場KLタワーKLタワー学生時代学生時代現在Study abroad brochure 201717「1人で異国に渡り、経験し学び、乗り越えた自信」

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