近廣 昌志准教授

ちかひろ まさし / CHIKAHIRO Masashi

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専門分野:国際金融論
教員からのメッセージ
 講義科目は「国際金融論」・「金融論」を担当し,「預貸率変動の国際比較」・「財政ファイナンスに対する銀行信用の機能」・「金融政策の理論展開」に関して研究しております。ものごとを最初から地球規模で大きく捉える事も必要ですが,逆に,メカニズムや具体的事例を積み上げることによって大きく捉えることも必要です。
例えば私がイタリアのピアノ工房からピアノを購入し松山に輸入するとします。その代金を支払うと日本(日本円)とイタリア(ユーロ)のマネー量はどうなると思いますか? 日本のマネーが減少し,イタリアのマネーが増加するような気がしませんか? しかしその答えは,多くの場合,日本円もユーロも,マネー量は変化しません。
 また,日本のウェブショップで買い物をして,商品も配送も支払も国内で完結しているように見えても,その取引が外国籍企業による国際商取引として認識されるとどうでしょう。商売で得た利益の内,どこの国で税金を納めることになるのでしょうか。タックスヘイブンを利用して納税額を減らそうと企業が画策すると,日本で稼ぎ出した利益が日本の法人税として納められなくなり,財政は逼迫し,とりやすい相手から徴税するようになります。日本の税制問題も,既にしてグローバル社会としての問題なのです。日本が世界とつながっているというよりは,地球があってその中にあるひとつの国=日本でしかありません。
 日本銀行がマネー量を自由に増加させ,マネー量が増えれば物価が上がると思っている人はいませんか? 金融政策にしても,米国が無意味さや誤りに気付こうとしているときに,日本ではまだ日銀の「気合い」が足りないと信じている人たちが減りません。「気合い」とか「頑張る」という良くわからない言葉を使うのは,メカニズムがわかっていないからでしょう。是非,グローバル社会について経済金融の側面から勉強してみましょうよ。