小川 勉教授

おがわ つとむ / OGAWA Tsutomu

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専門分野:英語学
教員からのメッセージ
 ある言語学者は,言語は人間の精神(こころ)の鏡(a mirror of the mind)であると述べています。
 目の前に,ある場面・状況が展開していてそれをことばで表現する場合を想像してみましょう。あるいは与えられたことばの表現から,それが伝えようとしている場面・状況を理解する場合を想像してみましょう。場面・状況と言語表現を正しく結びつけるためには,そのことばの骨格ともいうべき構造についての「形式的」情報に加え,その場面・状況を話し手または聞き手がどのように認知しているかの「機能的」情報も必要になります。この2つのタイプの情報は,いわば車の両輪のように協調して人間の言語活動・言語使用を支えているといえます。しかしながら,このような情報は直接観察できるものではなく,人間が言語活動・言語使用を行う場合,これらの情報を意識しているわけでもありません。
 言語研究の第1歩は,その言語(「英語構造論」においては「英語」)の様々な構文をじっくり観察し,その特徴について理解することです。同時にその特徴を説明するために必要となるしくみ(文法理論)についても学びます。次に,具体的データ(コーパスデータ,独自に作成するデータ,等)の文法性をチェックすることにより,そのしくみが妥当なものであるのかを検証し,必要に応じてそのしくみを修正,さらに発展させていきます。このようにして英語の構文についての知識やしくみについて学ぶことにより,言語のメカニズムの解明に少しでも近づくことを目標にして,ことばを楽しみながら研究・教育を行なっています。