竹川 郁雄教授

たけかわ いくお / TAKEKAWA Ikuo

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専門分野:社会学
教員からのメッセージ
 社会学は人と社会との関わりを考える研究領域の一つだが,その対象や方法はさまざまである。最近では,メディア,福祉,医療,犯罪,環境など,日常生活の多様な方面にアプローチする傾向が見られ,分析視座も社会の秩序に関する機能主義的なものから日常生活の一面を読み解こうとする相互作用論的なものまで多様化している。
 さてわたしは,1984年からいじめの調査研究会に入り,その後もいじめについて考察してきた。わたしの関心は,児童生徒の間で実際におこっているいじめにどう対処していけばよいのかという直接的な問題にあるのではなく,いじめを発生させる条件や背景的要因を考えることにある。仲間集団で作られるルールや決まり事が各メンバーにどのように影響しているのか,いじめられる側にも責任があると考えるのはなぜか,まわりで見て見ぬ振りをするのはどのような意識や作用がはたらいているのか,といったことをテーマとしている。そうした視点は,いじめに限らず,不登校や摂食障害などの問題,現代の家族や若者の行動,流行現象や人々の生活意識などと通底しており,これらのテーマに関心を持つ学生諸君と一緒に考えていきたいと思っている。
 さらに最近は,現代の四国遍路について調査を実施して,その実態や遍路する人々の意識を解明することをテーマとしている。何度もお四国を回る人々がたくさんいるのはなぜか,その魅力を明らかにできないかと考えている。