基礎法

上山 友一准教授

うえやま ゆういち / UEYAMA Yuichi

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専門分野:法理学

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教員からのメッセージ
 例えば,一個しかないミカンを数人で「平等に」分けることを考えてみましょう。「そんなの簡単じゃないか。人数でミカンを分割すればいい。」とあっさり考えてしまうかもしれません。でも,これは,本当に平等なのでしょうか。勿論,「均等」であることは間違いないので,その意味では平等です。しかし,これは皆の幸せを生む平等なのでしょうか。
 法学の世界を知っていくうちに,こういう疑問を感じる人,また,こういう疑問をどう整理して考えていけばいいか学びたい人も出てくるでしょう。それに答える学問の一つが基礎法学分野のうちの法理学といわれる学問分野です。
 法理学などという抽象的なことを学んで役に立つの?と思う人もいるでしょう。実は私も半ばそうでした。短期的な目にみえる貢献をする能力はつかないかも,と思っていました。ところが,違いました。たまたま住居として分譲マンションを購入したことから,マンションの管理組合の活動に参加せざるをえなくなり,不安を持ちながら管理組合理事長になったことがあります。振り返って反省するに,いろいろ至らない理事長だったとは思うのですが,芸予地震で壊れたマンションの修繕にも対応できましたし,管理規約の改正もしましたし,マンションが抱えていた問題の幾つかも処理できました。「平等」とはなにか,「公平」とはなにか,「正しい」とはなにか,学問上のことでしかないにせよ,悩む体験をしていたことで,課題を処理していくプロセスでどういう配慮をしないといけないのか,なんとかそれなりに上手く把握できたのは,法理学のおかげだと思っています。

小佐井 良太教授

こさい りょうた / KOSAI Ryota

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専門分野:法社会学

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教員からのメッセージ
 熊本市出身の「くまモン」です。愛媛大学赴任前は「愛媛県=うどん県」という誤った認識の持ち主でした。
 専攻/担当科目は「法社会学」です。法や裁判にかかわる具体的な問題に即して,法と社会のかかわり,社会の側から見た法のあり方を考えています。ゼミや講義では,法や裁判の現状や課題をさまざまなデータ・資料に基づいて検証し,法の理念や条文を学ぶだけでは見えてこない「法の現実の姿」を知ることの大切さや「法の現場」に対する視点/当事者・制度利用者の視点の重要性を理解してもらえるよう心がけています。
 研究テーマは,大きくまとめると「死別の悲しみと法」に関する問題です。さまざまな犯罪・事件・事故等でかけがえのない人を失った被害者遺族当事者が,刑事裁判や民事裁判を通して経験する法や裁判の問題を,被害者遺族当事者に対する聴き取り調査をベースに幅広く検討しています。具体的には,飲酒運転死亡事件,幼保・学校教育現場での死亡事件,大学生の新歓コンパ等における飲酒死亡事件等に取り組み,飲酒運転の抑止・再犯防止策/飲酒運転根絶条例,悪質・重大な交通事犯に対する刑事処罰の問題,事件・事故をめぐる紛争解決の望ましいあり方,人身損害賠償のあり方,犯罪被害者の権利/支援のあり方,等を研究しています。
 最後に学生諸君へ一言。大学では「就活」や効率的な単位取得にとらわれず,「正攻法」で学んでほしいと思います。若者らしく充実した大学生活をみなさんが過ごせるよう,少しでもお力になれれば幸いです。