愛媛大学法文学部 国際交流報告書2015
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112015年度 インド・フィールドワーク担当教員:石坂 晋哉 戸澤 健次(補助)参加学生:岩本 庸督、岡村 朋哉、葛上 峻史、近藤 菜生、中山 希日野 瑞希、平賀 健介、渡邉 楓子 粟村 亮(補助) 日 程:2015年9月1日~9月11日費 用:航空券関連&ビザ費用&保険費用:約15万円 宿泊費&食費&その他費用:約5万円参加者数:学生9名、教員2名 2015年度のインド・フィールドワークは、南インドのベンガルール(バンガロール)周辺と北インドのデリーで行った。参加学生は事前に、法文学部授業科目「フィールドワーク/海外実習」(前学期)で、「格差」というテーマの下、それぞれ自分の興味関心に従って調査トピックを決め、先行研究を読み、質問票を準備した。現地でのフィールドワークは、以下の要領で行った。⑴ 質問票調査:ベンガルールのセント・ジョセフ大学(St. Joseph’s College of Commerce, SJCC)とデリーのジャワーハルラール・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University, JNU)において、あらかじめ両大学の先生にお送りした質問票をクラスで配布していただきそれを回収するとともに、デリーのJNUでは、食堂や図書館周辺にいる学生・院生さんたちに声をかけて回答に協力してもらった。合計で208名という多くの方から回答を得ることができた。⑵ 参与観察・インタビュー:ベンガルール近郊農村、デリー郊外地区、およびSJCCとJNUの両大学を訪れ、住民、大学生・大学院生、NGO職員などを対象に、各自の関心に沿ってインタビューを行った。⑶ 国際セミナーでの発表:愛大法文学部とJNUの国際問題研究院および言語・文学・文化研究院は、学術交流協定を締結している。この協定にもとづき、本フィールドワークに際しても、9月9日にJNUにおいて国際セミナーを開催し、愛大からのフィールドワーク参加学生と留学生が、分析の途中経過をパワーポイントの形にまとめ、英語で発表を行い、議論を行った。 帰国後は、法文学部授業科目「フィールドワーク/海外実習」(後学期)において、質問票回答の集計・分析を進めるとともに、各自のテーマに沿って考察を深め、報告書(『「蓮の花」インド~私たちが見て、聞いて、感じた10日間』)にまとめて刊行するとともに、12月12日に愛大で開催された「グローカル・フェスティバル」にて研究成果を発表した。各学生のテーマは以下のとおりである。 ・平賀健介「なぜインド人は外で排便を行うのか」 ・岩本庸督「インド貧困女性に必要なもの」 ・葛上峻史「ダリトの改宗をめぐる社会環境―改宗仏教徒 に焦点を当てて」 ・岡村朋哉「インドにおける格差是正のための留保制度の 是非」 ・中山 希「クリーミー層の問題から見るカースト内格 差」 ・渡邉楓子「インドの中等教育における問題点―指定カー スト、指定部族の中退率に焦点を当てて」 ・近藤菜生・日野瑞希「インド社会でみた化粧品と女性の 可能性」 各学生のレポートと、質問票調査結果の概要、そして10日間のインドでの体験を綴った“調査日誌”は、報告書『「蓮の花」インド~私たちが見て、聞いて、感じた10日間』に掲載している。 全体として2015年度のインド・フィールドワークを総括するならば、第1に、学生全員が無事に、楽しくインドでの日々を過ごすことができたことは、なによりであった。インドの人びとや自然との出会い、そして対話は、それぞれの学生の心に深く刻まれたことであろう。「やばい、やばい」と1.概要と総括(石坂晋哉)デリー空港にてドーサーを味わう
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