愛媛大学法文学部 国際交流報告書2015
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33年目は「お茶」をテーマに  開南大学観光運輸学院との交流は、今年度で3年となる。初年度(2013年)は試験的に愛媛大学から数名の代表学生が台湾を訪問し、日頃の研究成果の発表(交換)を主とした交流であった。昨年度(2014年)は台湾から愛媛に招くとともに愛媛から台湾を訪問する双方向の交流を行った。研究成果の交換に加え、それぞれの訪問地で観光や地域づくりに関係するフィールドワークを取り入れ、見聞をもとにした議論をワークショップ方式でまとめ、共有した。 これらの経験と実績をふまえ今年度は、具体的なテーマを設定し、そのテーマに基づいた実験や調査を実施し、プレゼンテーションを作成・発表するという、一段階アップした内容・スケジュールを組んだ。設定した今年のテーマは「お茶」である。台湾の伝統的なお茶は有名で、なかでもバラエティ豊かな烏龍茶やお茶文化が特徴的である。また日本もお茶を日常的にたしなむ習慣を持ち、四国にもたくさんのお茶産地が存在する。そこで、両方に共通の文化であり産業である「お茶」に注目することにした。この調査テーマの選定に開南大学(台湾)との交流       佐藤 亮子 総合政策学科地域・観光まちづくりコースの学生は、台湾の開南大学観光運輸学院の学生との調査交流のため、2015年12月18日〜22日に台湾を訪れた。4泊5日のスケジュールは以下の通りである。12月18日(金)松山-関西国際空港-桃園空港開南大学の寮にチェックイン後、開南大学生と大学近くの食堂で夕食12月19日(土)8:30 大学内の教室集合9:30 グループワーク12:00 昼食13:30 台湾のお茶を学ぶ①14:00 愛媛・松山紹介15:00 台湾のお茶を学ぶ②17:00 まちあるきと夕食自己紹介と班分けタピオカミルクティーづくり体験とオリジナルのお茶メニューの開発弁当台湾のお茶文化について開南大学の学生の報告愛媛大学の学生が愛媛および松山について紹介台湾におけるお茶産業について開南大学学生の報告混合チームで台北・桃園のまち歩きをし、最近流行しているお茶の提供のされ方を体験調査12月20日(日)8:30 正面入口集合9:00 龍潭三水地区到着14:00 大渓老茶廠18:00 夕食借上げバスに乗り込みフィールドワークに出発三水地区の環境保全活動および東方美人茶の生産農家を訪問し、ヒアリング調査。その後、同地区の女性グループの手による昼食古い茶工場を見学。伝統的な製茶の機会やプロセスについて学ぶ終了後、桃園に移動混合チームで夕食12月21日(月)8:30 大学内の教室集合9:00 ワークショップ 12:00 昼食14:00 調査発表19:00 さよならパーティチームごとにプレゼンテーションを作成弁当(作業継続)開南大学学生のみなさんおよび何学科長をお招きし、調査成果を発表台湾鍋を堪能12月22日(火)桃園空港-関西国際空港-松山20時30分松山空港着・解散参加者:愛媛大学地域コース・観光まちづくりコース2回生17人、3回生1人     開南大学観光運輸学院観光興餐飲旅館学科学生30名引率教員:山口信夫・米田誠司・佐藤亮子(愛媛大学)、郭恵珠(開南大学)学生1人当り費用:航空運賃(松山・桃園往復) 5万程度         宿泊費(寮利用)      2,000円程度         台湾内交通費        5,000円程度         食費            1万円程度         開南大へお土産       3,000円程度                       合計7万円程度                  (学部長裁量経費・教員研究費より補助あり)

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