愛媛大学法文学部 国際交流報告書2015
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7開南大学での合同発表会など       楢林 建司/近廣 昌志*日 程:2015年3月2日 台北(桃園空港)着、開南大学見学          3月3日 午前:開南大学での合同発表会、午後:食品工場見学          3月4日 台北市内観光、趙先生ご招待の晩餐会、夜市見物          3月5日 台北(桃園空港)発*費 用:航 空 券(国内を含む):6万4,000円弱     宿 泊 費:3月2日・3日の宿泊は開南大学の寮を使わせていただき無料。           4日の宿泊には台北YMCAを利用し、男女ベル相部屋で1人4,000円以内。     研修費補助:法文学部後援会から、学生1人1回あたり1万4,000円の支給あり。*引率教員:楢林建司、近廣昌志*参加学生:総合政策学科2年生5名(男2名、女3名) 3月3日午前、開南大学応用日本語学科の皆様のご協力により実施した「合同発表会」において、日本語による発表を行った。本学学生の発表は、「日本のゴミ問題」、「自動車と情報通信技術」、「障がいのある学生との関わり」、「学生祭のプロモーション」、「カカオと児童労働」をテーマとした5本であった。開南大学院生の発表テーマは、「日本における色彩文化」、「日本の着物と中華の旗袍の比較」、「台湾と日本の化粧の違い」、「リメイクされたドラマ-日本、台湾、韓国の比較」であった。本学学生のみならず引率教員も、開南大学院生の、日本に関する知見の深さ、発表の内容と方法の高い水準、日本語のすばらしさなどから、大いなる刺激を受けた。 昼食後には、開南大学観光運輸学部と連携関係をもつ、「義美食品」の施設へ案内していただいた。同社は、台湾で最も有名な食品会社の1つで、とくに「食の安全管理」につき高い評価を得ており、ブランドへの信頼は厚い。1934年の創業以来の理念を堅持しつつ、積極的に事業展開を進めている同社に姿勢から、多くを学ぶことができた。 昨年度に引き続き今回の研修でも、趙順文先生(学部長)、王玉玲先生(学科主任)、王蓓淳先生、大学院生のみなさんをはじめ、開南大学の方々には、驚くほど親切にしていただいた。おかげで、海外初体験だった学生を含め、みなが楽しく有意義な研修にすることができた。心からの感謝を申し上げたい。学生の感想(「ふりかえりレポート」より)*今回の台湾研修では、まず開南大学にて、「グローカルフェスティバル」で扱った日本のゴミ問題を主題とし、台湾の環境政策についての観点も取り上げたプレゼンテーションを行った。それに関して開南大学の王先生から、日本のおもてなしとゴミ削減とのバランスについてどう考えるかというご質問を頂き、新たな視点を得ることができた。 また、台湾の大学院生の発表を拝聴し、異言語によるプレゼンテーションの上手さに感動した。特に山道の作り方と化粧の仕方を関連させつつ日台を比較した発表が、ものの見方が面白いと感じ、とても印象に残った。日本の他の学生の発表も聴き、自分の発表の拙さを感じるとともに、自らの意見をさらに効果的に発信できるよう努力していく必要性を感じた。 同日の義美食品の見学では、利益よりも安全性などを重視するという姿勢が素晴らしいと感じた。また施設内に子供用の遊具やお菓子作りの体験用の調理室があるなど、興味を持ってもらったり、楽しんでもらったりする工夫がなされているように感じた。 台湾の人々との関わりからは、親日性や温かさを感じた。基本的に日本語が通じることから、コミュニケーションも取研修の概要    楢林 建司まずはプレゼント交換

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