愛媛大学法文学部 青い地球交流記2018
13/20

Study abroad brochure 201812私は12月1日から10日まで、ポーランドのカトヴィツェで開催されたCOP24に参加しました。COPについては、以前からゼミの先生や先輩方からお話を聞いていたのですが、やはり実際に参加し、見学する方が学べることも感じることも多かったように思います。会場内では、常にどこかの会議場やミーティングルームで気候変動問題やそれに対する取り組みについての発表が行われていました。また、世界各国から多くのメディアが取材にきており、あらゆるところでインタビューをしていたり、パビリオンではビジネスマンたちが商談を進めていたりと、世界の政治や経済が今ここで動いていると感じることができました。COP24に参加して、普段あまりお話を伺えないような、新聞記者の方や気象予報士の方からも今の気候変動問題に対する意見を聞くことができ、非常に勉強になりましたし、日本の他大学の学生の方とも意見交換ができました。特に他大学の学生の方たちは、NGO団体に加入して気候変動などの環境問題に関する活動を行っており、とても刺激になりました。今回実際にCOP24に参加することで気候変動問題に対する関心と学習意欲がさらに高まりました。5日間国際会議に参加し、様々な国の方と交流させていただきました。国際会議では、他の国の若い学生たちが世界の未来を変えたいと声を上げていて、日本の学生として何もしていないことを恥じました。また、私自身が何気なく生きている一方で、自分を変えたい、世界を変えたいと動き出している人が大勢いて、日々の過ごし方も考えさせられました。そして、1日だけ会議をお休みして、アウシュビッツ強制収容所に行きました。3時間みっちりお話を聞いて、日本と韓国の徴用工の問題は、かつてのドイツとポーランドの問題から解決策を学べることがあるとお聞きしました。歴史の問題として捉えるだけでなく、現在にどう当てはめるか、様々な発見がありました。10日間ポーランドに行って良かったと心の底から思いました。私は4回生の9月12日から9月18日の1週間、カンボジアでの海外ボランティアに参加した。カンボジアは20年間続いた戦争により、今でも地雷や経済困難に苦しめられているのは周知の事実である。キリングフィールドという戦争博物館では当時の戦争で使われていた戦闘機や地雷が展示されていて、実際にポルポト政権によって残虐な殺され方をした写真があった。今でも貧困状態は続いており、トンレアップ村では日本のボランティア団体の支援により、学校が建てられた。観光産業が盛んなカンボジアでは語学を中心に子供たちは週6日の勉強に励み、その眼差しがキラキラしているのが印象的だった。孤児院では家族がいなかったり、家がなかったりする子供たちが25人ほどいた。一緒にカレーを作ったが私たち日本人に自分の分のカレーまで分けてくれる姿に感動した。普段、お腹いっぱい食べられないのに遠くからきた私たちに精一杯のおもてなしをしてくれた。この子たちが愛情やものやお金がない中で元気に遊ぶ姿に私たちがしなければならないこと、考えなければならないことはまだまだたくさんあると感じた。ボランティアをメインにアンコールワット遺跡などの観光地にも訪れた。日本とは違う規模の大きさと象乗り体験など貴重な体験ができた。現在、カンボジアではシルク産業にも力を入れている。カンボジアのシルクは2004年にロレックス賞を受賞するなど世界トップクラスのクオリティである。このシルク産業を再生したのは日本人の方でカンボジアの人が生活できるようにと開発された。伝統を守るだけだと未来の人には残せないから、伝統を残しつつ新たに作ると宣言していた。他にも日本人が作った小児病院があったり、日本で災害が起こった時にカンボジアの病院が支援金を送ってくれたり様々な面で日本とカンボジアのつながりが感じられた。経済的支援はもちろんだが、バックグランドを勉強し現状を知ることが大きな力になると思った。このカンボジア研修を通してカンボジアの美しく純粋な国柄を知ることができた。POLANDCAMBODIA■滞在国(都市):ポーランド■期間:10日間■滞在国(都市):カンボジア■期間:1週間カンボジア体験記■4回生 宮地 萌々花COP24に参加して■4回生 長澤 悠花■4回生 福田 桃菜メインエントランスにてメインエントランスにて会場の外観会場の外観化石賞の様子化石賞の様子プレナリーでの採決の様子プレナリーでの採決の様子アンコールワットの目の前まで象乗り体験アンコールワットの目の前まで象乗り体験日本人が建てた学校に通う子供たちと日本人が建てた学校に通う子供たちと孤児院で子供たちと孤児院で子供たちと村の子供たちに文房具や服を寄付村の子供たちに文房具や服を寄付

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る