愛媛大学法文学部 青い地球交流記2018
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Study abroad brochure 201813私は1年間、ジャワーハルラール・ネルー大学で主に国際問題について学んでいました。ネルー大学には、ヒンドゥー教・イスラーム教・仏教・シク教・キリスト教といった多様な宗教の学生がいて、インド・チベット・台湾・中国・韓国・トルコ・スペイン・イタリア・ドイツ・ロシア・シリア・アフガニスタンなどの様々な地域出身の学生たちと交流することができました。インドは、様々な人種・宗教・価値観の人が入り混じった国で、経済発展と共に、西洋風のファッションや娯楽を楽しむ若者も増えており、ある意味「自由の国」でした。インドでは、お昼に大学の食堂で唐辛子の塊が入ったチキン・カレーを食べ、おやつにチャイを飲み、晩御飯にマーケットの屋台で、ローティー(庶民が食べるナン)と蒸したジャガイモのカレーを食べるというインド人みたいな生活をしていました。インドは、ベジタリアン向けの美味しい料理を気軽に食べることができる国です。3月には、カラーの付いた粉を顔に掛け合うHoliという祭りがあり、皆でお酒を飲みながら一晩中踊っていました。Holi当日の朝、最初はクラスメイトの女の子に優しく粉をかけられたりして穏やかなムードだったんですが、テンションの上がった友達に粉の塊を顔面に投げられたりして大変でした。休日は、友達と集まって、インドのラム酒を飲みながら、自分たちの国の問題について議論したり、ダンスパーティーに行ったりしました。インドの若者は、毎日ゴールデンタイムにテレビで生放送されるクリケットの試合を応援したり、ボリウッド音楽を聴きながらダンスをするのが流行っているらしく、夜遅くまで付き合わされて大変でした。また、スラム街や路地裏を歩くことも私の休日の日課でした。デリーは都市開発が進み、富裕層や外国人には住みやすい反面、橋の下や路上で生活する人々や物乞いの子どもが大勢いて、粗末な小屋やテントの家が集まったスラム街も多く存在します。ショッピングモール横の茂みで物乞いをしながらボロボロの服を着て生活をする6歳ぐらいのお姉ちゃん、1・2歳ぐらいの弟の家族がいて、半裸の男の子に綺麗な目で見つめられたときは心が締め付けられる思いがして、今でも忘れることができません。ネルー大学内では英語での会話が主流なので、自分自身の英語力の見直しや相手に英語で自分の意見を伝える練習にもなりましたし、多様な人種や宗教の学生と交流できるので、自分自身の価値観を見つめなおし、視野を広げることができました。INDIA■滞在国(都市):インド(デリー)■期間:1年自由の国・インドでの留学生活■4回生 向田 公輝私は10月31日から2週間、卒業論文の調査で台湾に渡航しました。台湾の若年層を対象としたアンケート調査をメインに行いました。訪れた都市は3都市。2年次に交換留学で5ヶ月お世話になった高雄科技大学のある高雄市と、ゼミで交流のあった開南大学のある桃園市、そして、私の知人が多く住み調査が容易な台北市を訪れました。2年ぶりの台湾での滞在は「最高」の一言に尽きました。あらかじめ断っておくと、調査自体はしっかり行い、卒業論文のために非常に充実したものとなったことを伝えておきます。ただ、具体的な研究内容については興味ある人は少ないと思うので、ここからは滞在中に私が楽しんだことを述べていきます。私は日本に帰国してからこの2年間、台湾の食事に恋い焦がれていました。台湾の食事には八角なのか香辛料なのか、なんとも言えない独特のクセがあります。同じ寮のマレーシア人の友人との間で「台湾味」と名付けていたこの味、カレーやパスタ(厳密にはパスタのような鉄板で食べる麺)にすら含まれており、留学当初はほとほとウンザリさせられていました。しかし、滞在期間を重ねるとどうでしょう。あれほど嫌気がさしていた「台湾味」を悪くないと感じ始め、日本に帰った後には食べたくて仕方がないではありませんか。中毒性マックスの「台湾味」を求めるも、帰国後の私は公務員試験対策もあり台湾に戻ることは叶いませんでした。 今回、就職も決まり、卒論の調査で再び訪れることとなった台湾。この機会には感謝せざるを得ませんでした。卒論のアンケート調査の内容と、台湾で何を食べたいかを練りに練りまくっての渡航となりました。現地で行動する際、自分の片言の中国語に衰えを覚えつつも、食事の注文に限っては相変わらず流暢に話すことができ思わずニヤリ。久々に会った台湾人の友人も驚いていました。そんな私が一押しする、今回も食した台湾人のソウルフードを紹介します。それはズバリ「麻醤乾麺」です。胡麻風味のソースを絡めた混ぜ麺風の一品。胡麻ソースの香りが濃い味ながらも、食べてみるとあっさりいけます。台湾全土、あらゆる場所で食べられるので気づけばこればかり食べてしまう危険性大です。コンビニですら売ってます。また、台湾はタピオカミルクティーの本場であり様々なドリンクも楽しめます。フルーツたっぷりの甘―い山盛りかき氷もおススメです。その他、台湾渡航がどんな感じかも伝えておきますと、かなり「親日」で人が優しいです。観光地の写真も貼っておきますので適当に見ておいてください。見どころ満載の観光スポットが台湾にはありました。台湾人のバイクに乗せられて観光地を巡るのはなかなか気持ちが良いですよ。TAIWAN■滞在国(都市):台湾■期間:2週間「卒論作成のための海外調査」in台湾 体験記■4回生 熊田 翔悟交換留学のときに所属したテニス部の友人と交換留学のときに所属したテニス部の友人と顔面サイズチキン、150円ほど顔面サイズチキン、150円ほど「麻醤乾麺」、肉操飯とスープを添えて「麻醤乾麺」、肉操飯とスープを添えて高雄市にある竜虎塔高雄市にある竜虎塔HoliにてHoliにて1年で一番激しい祭りHoli1年で一番激しい祭りHoli天気の良い日は青空教室も天気の良い日は青空教室も道路を歩く牛の群れ道路を歩く牛の群れ

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