Study abroad brochure 201818編集後記マーケティングの概念に、「プロダクトアウト」と「マーケットイン」という考え方があるそうだ。簡単に言うと、モノ・サービスを売ろうとするときに、「よいモノ・サービスをつくりあげることが第一」とするのが前者で、逆に「売れるモノ・サービスをつくらなければ意味がない」とするのが後者であるらしい。これまで私は、「大学でしか行えない海外研修」を目標に、日本から物理的にも文化的にも遠く、かつ、あまり訪れる機会がないと思われる国で、できるだけアクティブ・ラーニング要素を多くして、短期間でも教育効果が高いであろうと思われる研修の構築を目指してきた。逆に言うと、それしか考えていなかった。ところが、カリキュラム上、海外研修が「自由化」され、「補助金」も減らされる中で、発想の転換を迫られている。「マーケットイン」の視点で研修を見直さなければ、「客」から見放されてしまう。しかし、「客」の心は全く読めない。しかも近年、大学生向けの海外ボランティア・インターンシップ・ツアーを提供する民間企業が増えている。所詮自分はプロのツアー・コンダクターではない、と打ちひしがれつつ、これを逆手にとって「個人派遣型フィールドワーク」を今年度新たに企画してみた。これはある種の「アウトソーシング」である。このような感じで今後も流動的な情勢に柔軟に対応しながら海外研修に携わっていきたい。副編集長 三上 了今年も、海外体験ブックレット『青い地球』をお届けする季節となりました。今年の表紙は靴。フィールドワークや語学研修など、研修先の道を自らの足で踏みしめ、歩き、そこで出会った方々と様々な交流を深めて帰国した学生さんたちは、足をつかって学んだことを大切な記憶としてその心に刻んでいます。足の記憶を伝えるありのままのことばが、次に一歩を踏み出そうと思っているあなたを支える力になりますように。末筆ながら、副編集長の三上了先生、各ページの執筆に多大なるご協力を賜りました諸先生方、体験記や現地リポート等を執筆してくださった学生のみなさん、そして、今年度も法文学部生の海外渡航を支えてくださった職員のみなさま、ならびに後援会、同窓会のみなさまがたに心より御礼申し上げます。物語はここから始まるのだ。―手塚治虫編集長 今泉 志奈子オープンキャンパスで留学フェアを開催―見て、聞いて、触れて、海外を疑似体験!―「2018愛媛大学オープンキャンパス」(8月7日~8日)の一環として、法文学部では昨年度に引き続き、高校生を主な対象とした「第7回留学フェア」を開催し、2日間で330人(保護者・引率教員等を含む)の参加者がありました。7回目となった今年の留学フェアでは、①2017年度に実施した海外文化研修・海外語学研修を紹介する「ポスター展示コーナー」、②海外研修を経験した学生が高校生からの様々な質問に答える「留学相談コーナー」、そして③ポスター展示コーナーで紹介されている国々の様々な現物に直に触れることができる「物品展示コーナー」の3つを用意しました。 また、学生時代に海外研修を経験し、今社会で活躍している卒業生から寄せられたメッセージを、「先輩からの声」として紹介しました。 法文学部では、学生が海外で学ぶことを積極的に支援しています。2019年度もオープンキャンパスなど愛媛大学を高校生に開放できる機会を利用して「留学フェア」を開催する予定です。今この記事を読んでいる高校生のみなさん、次はあなたの番です。ぜひこの留学フェアに参加して、見て、聞いて、触れて、海外を疑似体験してみてください。2019年1月、法文学部ではグローカル・フェスティバルを開催。2018年度にフィールドワークや語学研修などに参加した学生が中心となって帰国報告を行いました。地球の様々な場所で人と出会い、実際にことばを交わし、肌で感じたことを伝えることばには聴くものを惹きつけ、そして勇気づける力があります。会場には、海外研修に関心のある後輩たちも集まり、先輩の報告に熱心に耳を傾けていました。グローカル・フェスティバルはこれからも定期的に開催されます。是非、会場の熱気を感じて、あなたも次の一歩を踏み出してください。グローカル・フェスティバル開催―帰国報告会で先輩の声を聴く―ポスター展示コーナーポスター展示コーナー留学フェア会場留学フェア会場物品展示コーナー物品展示コーナー2019年1月グローカル・フェスティバルに参加したグループ・学生各種イベントは要チェック!④ブルゴーニュ・フランス言語文化研修(引率型)⑤インド・フィールド研修(フィールドワーク)⑥アメリカ・フィールド研修(フィールドワーク)①上海・中国語研修(引率型)②ニュージーランド・英語研修(引率型)③フライブルク・ドイツ語研修(協定校でのサマープログラム)
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