愛媛大学法文学部 青い地球交流記2019
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OURSTUDYABROAD留学体験記!!ロシア研修2019(ロシア平和友好の旅)は、愛媛大学学生と教員がロシア連邦共和国の首都モスクワとチェリャビンスク州を訪問し、⑴ロシアの情勢・文化・歴史・心情を体験し、ユーラシアの平和友好について考察し、自分にできる何かに取り組むこと、⑵愛媛大学の学術協定締結校であるChelyabinsk State University(CSU)との学術および学生の交流を行い、双方学生の留学の支援を行うこと、⑶CSU学生・教員、チェリャビンスク市民と交流し、日本とロシアの人々の相互理解を促し、国際人としての知見を高め行動することなどを目的とした研修である。研修を通じて、愛媛大学学生は日露の相互理解、ユーラシアの自然・文化・歴史・人々の心情について考えた。何よりも多くのロシア人、外国人と交流し、語学の弱さを痛感しつつも、心からの交流を行い、平和友好のために何をすべきかを語り合った。ロシア研修のきっかけは、和田教授がロシアの大学と学術交流を行い、学生交流を計画されたことを知り、関心を持ったことに始まる。学生数名は英会話とロシア語会話、キリル文字の暗記と少々の筆記、モスクワとチェリャビンスクの歴史・文化、日露の平和友好、トルストイ、ドフトエフスキーなどのロシア文学を学び、モスクワ渡航経験のある学生と対話した。Пошли! В россию(行こう!ロシアへ)とテンションを上げた。2018年にFIFAワールドカップが開催されたモスクワは、初めて訪問する外国人にとって優しい街だった。モスクワ中心街のホステルに宿泊し、晴天に恵まれ、赤の広場、ポクロフスキー聖堂(聖ワシリイ大聖堂)、グム百貨店、ロシア国立歴史博物館、現代史博物館、ロシア民族舞踊団「コストロマ」、ゴーリキー公園、ダニロフスキー市場などに足を運んだ。合言葉は、Здравствуйте(ズドラーストヴィチェ)! Хара шоу(ハーラシャオウー)! Спасибо(スパーシーバ)! Moscow市民は日本人よりも少し大人びた様子で、とても優しい。そして「どうも日本人はリスペクトされてるようだ!?」と感じた。一方、チェリャビンスクは人口100万人の工業都市で、森林や湖に囲まれ、多様な民族が暮らす街だ。日本語・文化を学ぶ1~3回生と対話すると、英語はとても上手、日本語も上達が早い。何よりも日本に関心を持ち、社会・文化、武道、アニメなど日本人以上に詳しい。スマホは普及し、日本の地方都市と比較しても大きな差異はない。「Давайте прогуляемся(散歩しよう)」は仲よしの証だ。松山では日露戦争当時の兵士を祀り、兵士と看護師のロマンス映画が封切られたことを紹介すると、「ぜひ観たい」と好評だった。戦争した日本とロシアの子孫が現代に平和友好を築くことについて深く考える研修になった。RUSSIA■滞在国(都市):ロシア(モスクワ・チェリャビンスク)■期間:2週間ロシア平和友好の旅■2回生 船瀬 詩帆私は、大学3回生の夏休みに2週間に及ぶタイ研修に参加しました。研修内容はCPALL社(タイ最大手の会社、セブンイレブン等を展開)にて課題研究発表を行ったり、企業見学や高齢者施設の訪問、中等教育学校で日本文化の紹介授業を行うなど、盛りだくさんでした。もちろん色んな観光名所にも行きました!まず、印象に残っていることは毎日の生活です。日本と異なる部分が多く、驚きの連続でした。タイには王室を敬う伝統的な教えがあるため、あらゆる場所に国王の肖像画があります。またタイは熱帯に位置しているため、外出中は常に汗ばむような気候なのですが、室内の冷房の効きが良すぎて慣れるまで体温調節が難しかったです。さらに食事に関しても日本と異なる点が多くありました。例えば、スプーンとフォークを主に使用する点や、水は有料である点、スパイシーな味付けの料理が多い点などです。個人的には食事に関して印象深く残っていることが多いです。このように、生活の中で目にするもの口にするもの聞こえてくるものなど体感すること全てが新鮮でした。そして、タイの方の人柄も非常に魅力的でした。まず私は、タイの学生の学ぶ姿勢に刺激を受けました。研修中はほとんど愛媛大学の協定校であるPIM(パンヤピワット経営大学)の方と活動を共にしていました。彼らは非常に語学が堪能です。基本的に英語は話せますし、日本語学科の学生は日本語も大変流暢に話します。授業中も自ら積極的に発表するし、私達の意見もしっかり聞いてくれます。私は英語力に自信がありませんでしたが、このような機会は滅多にないのでできるだけ彼らと英語で話すように心掛けました。つたない英語でも伝えようとすれば相手も理解してくれるため、伝えようとする気持ちや積極性の大切さを実感しました。また、タイの方の陽気さにも惹かれました。高齢者施設訪問やフェアエルパーティーではダンスを通してタイの方とコミュニケーションを図りました。コミュニケーションツールは言葉だけではないことを痛感し、喜怒哀楽を体で表現することの意味についても考えるいい機会になりました。タイ研修では愛媛大学の先生を始め、CPALL社やPIMさんが全面的にサポートをしてくださいます。不安なことがあっても大丈夫です。参加動機は何でも構いません。何か学べることがきっとあるはずです!海外研修に参加する価値はあると思うのでぜひ参加してみてください。THAILAND■滞在国(都市):タイ(バンコク、アユタヤ)■期間:2週間タイに行ってみタイ!■3回生 平沼 鼓都中等教育学校訪問の様子中等教育学校訪問の様子露日友好協会チェリャビンスク支部の皆さんと露日友好協会チェリャビンスク支部の皆さんと赤の広場にて赤の広場にてチェリャビンスク大学教員による授業チェリャビンスク大学教員による授業ロシア民族舞踊「コストロマ」ロシア民族舞踊「コストロマ」象乗り体験象乗り体験PIMの学生達とPIMの学生達と課題研究発表の様子課題研究発表の様子Study abroad brochure 201913

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