愛媛大学法文学部 青い地球交流記2019
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OURSTUDYABROAD留学体験記!!9月初旬から11月中旬。僕がカナダに行ったこの期間は、最高に自然が美しい時期でした。雲ひとつない青空が広がる晩夏、紅葉がたまらない秋、雪景色が顔を覗かせる初冬。自然が好きな方にとっては最高の国・都市です。素敵なことばかりのカナダですが、留学は何もかもが上手くいくものでは無かったです。言葉と文化の壁は、理解をしたつもりで行ってもかなり苦労しました。自分が思っていたよりも随分とSpeaking、Listeningが上手くいかず、留学開始後3日間は「自分以外のクラスメイトは授業に難なく付いて行っているのに、何で自分はこんなにも通じないし聞き取れないのか」とかなり落ち込みました。指導教員の先生にアドバイスを頂きながら辿り着いた答えは「結局は慣れだ」ということです。たとえ理解できなくても根気強く英語に触れ続ける、文法がグダグダでも伝えようと必死になって喋ってみる。そうして時間が経てばいつの間にかある程度は聞き取れ、喋れるようになっていました。皆さんは日本人の接客は好きですか?僕は、日本で「良い」とされている、丁寧で、いつも笑顔でいることを心掛けている接客が大好きです。台湾出身のクラスメイトが「日本人の接客はときにやりすぎだよ。でもそれがいいよね」と言っていました。国や文化によって人の接し方や求められるものが違うように、カナダの接客は日本と少し違い、お客さんと店員さんが対等な立場にいるような感じでした。少しぶっきらぼうにも感じ、この違いに慣れるのには時間が掛かってしまいました。僕は高校3年のときに海外研修で一度カナダを訪れ、2人のホストファミリーにお世話になりました。大好きな彼らにどうしても会いたく、最後の1週間だけそこでホームステイをさせてもらいました。アイスホッケーの観戦、雪だるま作り、料理…。一緒に最高の思い出作りができました。彼らは3年越しに僕に会えることを想像もしていなかったらしく、興奮気味にも、本当に温かく迎えてくれました。留学中は様々な壁に直面します。それを乗り越える中で、新たな自分や仲間の意外な一面、自分を支えてくれる人々がいることに気付けると思います。期待と不安を抱きながら留学を夢見ている方がいれば、ぜひその気持ちを大切にしてください。間違いなくその気持ちが自分を変える種となり、自分自身を強く支えてくれます。壁があるなら越えればいい、一歩踏み出しさえすれば一緒に伴走してくれる人がきっと現れます。誰かに支えてもらった分だけ留学は色濃く、忘れられないものになると僕は信じています。CANADA■滞在国(都市):カナダ(トロント)■期間:10週間壁が無ければ始まらない■3回生 関 貴大私にとってこの留学が初めての海外渡航でした。イギリスに到着した日はどうやら母の日だったらしく、ホームステイ先の両親は娘夫婦を訪ねており、お隣さんから鍵を預かって先にお家に入っていてと言われる予想外から始まりました。最初は思う様に喋れず一人で落ち込む時間もあったのですが、大学の友達や、語学学校の先生に励まされ、限られた時間を目一杯楽しもうと行動を始めました。バースは18世紀の建物が数多く残っており世界遺産になっている街です。その為か市内の観光ツアーが数多くあり、ガイドさんに何か一つは質問してみると決めて参加したり、学校主催のフードパーティーにsushiを持っていってみたり、部活で弾いている三味線を友達に弾かせてみたり。私は大学までずっと地元で、文字通り箱入りだったのですが、イギリスに来て“旅”をする趣味ができました。日本から飛行機で18時間、折角こんな遠い異国の地へ来たのだから、色々行ってみないと損!ツアーだけじゃ物足らなくて、自分で電車を乗り継いでOxfordまで行ったり、ホストマザーに手伝って貰って飛行機を予約してフランスへ飛んだり、ゴールデンウィークには姉がLondonへ遊びに来たので私もそれを訪ねたり。本当に書ききれないほどの体験をしました。行先を衝動で選んでいたので、基本ノープランでした。旅先で出会った人に、交通手段やおすすめの場所など、色々と質問してなんとか辿り着いていました。一番大きな変化は自分の将来について考えるようになったことです。3回生になって就活の準備段階の時期でしたが、いまいち自分のなりたいものが分からずにいました。語学学校には世界各地から生徒が集まっており、ほぼ私より年上の人ばかりで、仕事で来ている人や休暇をもらって来た人が大半でした。Bullghtingの仕事をしているスペイン人や、技術職で今度日本の大企業へ研修に来るというイタリア人、映画俳優になりたいと夢を語ってくれたサウジアラビア人など、皆誇らしげに自分の仕事を教えてくれました。実は、イギリスから帰国した後、大学のプログラムに参加してタイへインターンシップにも行きました。実際に外国で働いている日本人の方々に出会って、外国で働くことに憧れを強める一方で、異文化交流の難しさを体感しました。留学を通じて、色々な国の人々の姿を見て、私も外国人と一緒に仕事がしてみたいと思いました。その為にも、英語をたくさん使ってより身近な言語にすべく努力する日々です。留学から帰っても、昨日のことのように思い出します。色々な街に行きましたが、やはりBathは特別で、旅から帰ってきて駅を出ると、あぁ帰ってきたなと安心したのを覚えています。いつかこんな街に住みたいと思える程です。たった10週間の短い体験でしたが、自分のこれからの人生にも影響する大きな体験でした。■滞在国(都市):イギリス(バース)■期間:10週間(3月末~6月上旬)My Memorial Journey■3回生 伊藤 瞳Bathの街並みBathの街並みトロント大学に潜入し最高の天気の中で思い出作りトロント大学に潜入し最高の天気の中で思い出作り3年ぶりに会うホストファミリー(左)とその友人(中)3年ぶりに会うホストファミリー(左)とその友人(中)念願の雪だるま作りを果たし、満足げな大学生念願の雪だるま作りを果たし、満足げな大学生旅先グレートブリテン号旅先グレートブリテン号語学学校卒業の日にフランス出身の友人と語学学校卒業の日にフランス出身の友人とafternoon teaafternoon tea三味線体験三味線体験Study abroad brochure 201915THE UNITED KINGDOM

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