愛媛大学法文学部 青い地球交流記2019
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私たちの留学Study abroad brochure 201916今、私は中国の北京にある中央民族大学で留学をしています。きっかけは、大学の初修外国語で中国語を受講したことと、中国人留学生のお世話をするチューターを経験したことです。それから次第に中国、そしてその文化に興味を持つようになり、自分自身も中国へ行って、現地で話されている中国語を勉強しながら、自分の目でその地の暮らしや文化を見たいと思うようになりました。北京は、万里の長城や故宮、天安門などの世界遺産や観光名所がたくさんあります。休日、授業がない日には友達とまだ行ったことのない観光名所に足を運んだりすることもあります。平日の午前中は毎日中国語の授業があり、午後は自由時間がほとんどです。留学中は自由時間が多いため、それを有効活用することが私は大切だと思っています。私もまだそんなにうまく使えているわけではないのですが、私の場合は、午後は午前中の授業の復習をするほかに、中国文化の体験授業、日本語学科のクラスの手伝い、また、先ほど述べたように北京の観光地に行ったりしています。中国文化の授業というのは、中国画、書道、太極拳などから選んで好きなものを受けることができるもので、私はその中から書道を選びました。私は日本で書道をずっとしてきたので、少し慣れていると思ったのですが、中国の書道は筆の持ち方から違っていました。それもある意味ひとつのカルチャーショックだったかもしれません。自分の国とは違う国に行くということは、今まで正しい、普通だと思ってきたことがひっくり返ることもあるかもしれないということです。山芋を砂糖を付けて食べる習慣があったり、冬至には餃子を食べると知ったり、いろんなことが新しいです。そして留学は旅行とは違います。新しいことも、慣れていって、そして文化に対応するちからも徐々についてくるのではないかと思います。私は北京に来た当初、中国語が全くと言っていいほど話せませんでした。そのため、最初は何もかも友達や先生に聞いて頼るしかなく、それがつらい時期もありました。初めてのことに戸惑ったり、落ち込んだり、それでも何とかふんばって生活していくうちに助けてくれる優しい友達や先生が増えて、北京で勉強できることを心から楽しめるようになっていきました。留学は、生活です。でもその生活の中で今までとは違う価値観に触れることによって、自分を変化、成長させてくれるものだと思います。人生一度きり!新しい自分に出会うために、あなたも留学してみませんか?CHINA■4回生 高石 陽菜子REPORT ON OUR STUDYING ABROADCHINA■滞在国(都市):中国(北京)■期間:1年間(予定)■ ■ ■ ■ 留学現地リポートはじめまして。現在、私はJawaharlal Nehru Universityで2019年の8月から交換留学生として在籍しています。インドを選んだ目的は語学力を向上させることではなく、このカオスな環境での生活を通して、異文化適応能力や忍耐力、交渉力など、将来グローバルに活躍するために求められる「人間力」を鍛えることでした。本来、ここでは私が現地でいかに晴れやかで充実した留学生活を送っているのかをお伝えするべきなのですが、今回はあえて「光」の部分を写真だけに留め、思い切って「影」の部分に焦点を当ててお話しさせていただきたいと思います。さて、皆さんにとって当たり前のことは何ですか。毎日美味しいご飯が食べられること、万全の環境で勉強できること、家族や友人と時間を過ごせること、そして、生きていられること。毎日授業の予習や課題に追われ、余暇や休日には現地の友人と時間を共にし、寮に帰ると疲れ果てて布団に入り1日が終わる。これこそが現地で送る平凡な日課だと思っていました。しかしながら、それはとんだ勘違いであり、11月に入った直後からすべてが変わってしまいました。政府が一方的に発表した“Hostel Manual”改正案が、JNUの学生の40%を経済的理由で通えなくさせ、さらに、門限や服装を規制して学生の自由までも奪おうとする内容だったのです。この政策に対して学生が一斉に声を挙げ、現在もなお、授業や試験をボイコットしてまで学内外で警察と衝突しながら抗議活動を続けています。先日には、警察や武力集団が学内に介入する暴力事件が発生し、記憶に新しい香港のデモを想起させる状況になりつつありました。皆さんは想像できますか。政府によって学生達が痛め押さえつけられ、彼らの学問の機会や自由が奪われ、さらに、彼らの家族までも苦しめられるこの状況を。現地の友人達は、我々日本人留学生を本当に気にかけながら勇気を持って必死に戦い続けています。この状況がいつまで続くか目途が立たないうえ、終わらなかったとすれば、彼らを置いて帰国しなければならないことを考えるだけで胸が痛みます。私は海外志向が高すぎるため、食べ物を除いて何もかも外国を選ぼうとしてしまいます。世界へはばたこうとする姿勢、決してそれが良くないと言っているのではありません。でも、まず一歩立ち止まって身の回りを見渡し、当たり前のことに感謝してみてください。きっと、その先に見える世界はまた違った景色になるはずです。■3回生 生和 希■滞在国(都市):インド(デリー)■期間:10ヶ月間(予定)■ ■ ■ ■ 留学現地リポート留学は、生活。インドでみつけたわすれものINDIAREPORT ON OUR STUDYING ABROADINDIA友達2人と初めての故宮友達2人と初めての故宮カザフスタンの友達と一緒に年越しカザフスタンの友達と一緒に年越し中国でできた家族中国でできた家族万里の長城にて万里の長城にてIn my bro's village 友人の村にてIn my bro's village 友人の村にてI visited Kerala in winter年末に訪れたケララI visited Kerala in winter年末に訪れたケララThe picture of me and a houseboatハウスボートとともにThe picture of me and a houseboatハウスボートとともにThis is the Indiancultureこれぞインド文化This is the Indiancultureこれぞインド文化

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