愛媛大学法文学部 青い地球交流記2019
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大学時代の留学経験は、かけがえのない宝物。海外研修や留学で第一歩(=ホップ)を踏みだし、 その経験を活かして就職活動を乗り越え(=ステップ)、社会人として、それぞれの場で活躍(=ジャンプ)している先輩がたくさんいます。そんな先輩2人の声をお届けします。―留学を就職に活かす―ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!ホップ・ステップ・ジャンプ!HOPHOPSTEPSTEPJUMPJUMP私は大学のプログラムではなく、個人でマンチェスターへ留学しました。現地の語学学校に通い、授業がない時間は学校が主催しているイベントに参加したり、仲良くなった友人達とイギリス国内を旅行したりと、とても充実した3ヶ月を過ごしました。個人留学ということで融通も効いたので、ホームステイと寮生活の両方を経験できたのも貴重な経験です。ホームステイではイギリスの一般家庭の生活習慣を体感することができましたし、寮生活では他の寮生達との交友関係を広げることができました。 留学を決心したきっかけは、大学の講義を受けている中に、自分が専攻しているイギリス文学の世界を肌で感じてみたいと思ったからです。実際に生で文化を体感することによって、文学への理解も深められるし、それを読み解くための英語力も向上すると思いました。また、私は海外への渡航経験も一人暮らしの経験もなかったため、社会人になる前に何か自主的に大きな挑戦をしてみたいという気持ちもありました。 一番苦労したことは、自分とクラスメイトの価値観や発音の違いです。日本人よりも決まりや時間にルーズな価値観を持つクラスメイトも多くいて、グループワークの際になかなかスムーズにことが進まなかったり、母国語の癖が残っていてお互いうまくコミュニケーションが取れなかったりすることがありました。一番嬉しかったことは、現地の大学の日本語専攻生達と友人になれたことです。お互いの母国語を学んでいるということで、ホームパーティーなどをしながら日本語と英語を教え合いました。彼らと過ごす時間はとても楽しく、大変勉強になりました。留学は成功も失敗も盛りだくさんの貴重な経験なので、学生生活で力を入れたことや自分の強みをアピールする際、説得力のあるエピソードを付け加えるのにとても役立ちました。また、私の場合は初めての海外生活、初めての一人暮らしだったため、留学中に自主性を鍛えることができ、就職活動においても自分の将来をしっかり考えて意欲的に取り組むことができました。留学前後に受けたTOEICは点数自体も自分の強みになりますし、取り組んだプロセスもアピールポイントになりました。 海外研修があるので、留学中に身に付けた英語力とコミュニケーション能力を発揮して、現地の方達と潤滑に情報交換ができることを期待しています。加えて、語学学校ではさまざまな国籍の人達と関わり多様な価値観を受容できるようになったので、社会に出てもその柔軟性を活かしていけると思います。留学の中で本当に多くの思い出に残る経験があったので、それらのエピソードをコミュニケーションを取る際のちょっとした話題にもできたらいいなと思っています。私は、4回生のときに約10ヶ月間オーストラリアのメルボルンに留学をしました。最初の2ヶ月はホームステイ先に滞在し、その後は学校の友人に教えてもらった部屋探しのサイトでシェアハウス先を探し、他の国の方達と一緒に暮らしていました。週に2日は午前中で学校が終わっていたので、午後からは友人とショッピングに行ったり、海や公園を訪れたりしていました。物価が高かったので、できるだけ自炊をしていました。日本の調味料などを売っているスーパーはたくさんあるので、親子丼やカレーを作って節約をしていました。語学学校を卒業した後は、オーストラリアの主要都市を1週間ずつ旅行しました。自然にたくさん触れた留学生活でした。周囲に留学をしていた人が多く、自然と留学に興味をもちました。「留学に行くなら半年以上は行きたい」と思っていたので、1回生の頃からバイト代を貯めていました。周囲と比べると留学に行った時期は遅い方でしたが、学びたいという思いがあればどのタイミングで行っても充実した留学生活になるということがわかりました。1年間留学することはとても勇気のいることでしたが、指導教員の今泉先生や先輩方に背中を押してもらい、留学を決めました。あのとき勇気を出して本当によかったです。苦労したことは、やはり会話です。スペイン語圏の人と話すことにはなかなか慣れませんでした。しかし、仲良くなるとお互い相手の伝えたいことを辛抱強く理解しようという姿勢になることが分かったので、積極的に話しかけて仲良くなるように意識しました。徐々にアクセントの癖が分かるようになってからは困ることも少なくなりました。一番嬉しかったことは、FCEという英語の検定に合格したことです。講座を受けている間は、課題の数が多いことや受からなければというプレッシャーで毎日放課後も勉強していました。留学中で一番大変な時期だったことは確かですが、先生やクラスメイトと励まし合って乗り越えて合格することができました。その直後に受けたTOEICも最高点が出ました。点数が全てではありませんが、自分の留学が大成功だったと思える出来事の一つなので、とても嬉しかったです。留学する前はどんな仕事に就きたいか、という具体的な考えは全くありませんでした。しかし、留学後には世界と繋がれる仕事、大好きな海に関われる仕事に就きたいと気づくことができた点において、留学は非常に役に立ちました。また、留学中には相手の言っていることが理解できない経験を何度もしたので、就職活動中には「相手は日本語を話しているから言いたいことが理解できる」と、非常にポジティブな精神でいることができました。オーストラリアは移民の方が多いので、違いを尊重することを何度も学びました。互いを尊重することの大切さは社会に出ても活かされると思います。また、海外に行ったのは初めてで、不安がたくさんありましたが徐々に「なんとかなる精神」を身に付けました。社会に出てからも大変なことがたくさんあると思いますが、海外生活を一人で乗り切った経験を糧に楽しみながら社会に貢献できるように頑張っていきたいと思います。留学先で出会った夢に向かって一直線に努力している人のように、私自身も常に学んで向上し続ける社会人になりたいと思います。「違いを尊重することを何度も学んだ」名前:三宅 智子 さん2019年度卒業(学部時代の専攻:英語学)就職先:国際物流名前:網本 彩花 さん2019年度卒業(学部時代の専攻:イギリス文学)就職先:メーカー(繊維・ヘルスケア)Q1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q1:学部時代、どのような留学を経験しましたか?Q4:留学経験は、就職活動において、どのように役に立ったと   思いますか?Q5:留学経験は、今後の社会人生活において、特にどのような面で   活かされると思いますか?Q4:留学経験は、就職活動において、どのように役に立ったと   思いますか?Q2:留学を決心したきっかけは?Q2:留学を決心したきっかけは?Q5:留学経験は、今後の社会人生活において、特にどのような面で   活かされると思いますか?Q3:留学経験のなかで、一番苦労したこと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。Q3:留学経験のなかで、一番苦労したこと、一番嬉しかったことを   ひとつずつおしえてください。バッキンガム宮殿の衛兵交代式バッキンガム宮殿の衛兵交代式リバプールにてビートルズのメンバーとリバプールにてビートルズのメンバーと大学の友人に誕生日を祝ってもらったときの1枚大学の友人に誕生日を祝ってもらったときの1枚留 学 時 代留 学 時 代エアーズロックのサンライズツアーエアーズロックのサンライズツアーブライトンビーチで友達とブライトンビーチで友達と卒業前に同期と伏見稲荷へ卒業前に同期と伏見稲荷へ現在留 学 時 代留 学 時 代Study abroad brochure 201917帰国後「成功も失敗も盛りだくさんの貴重な経験」

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