Study abroad brochure 20209 コロナウイルスの影響で活動が制限され、留学が中止になったという話をよく聞きます。私もその一人で、交換留学の中止が決定してからはしばらく落ち込んで何もやる気が起きない時期もありました。しかし、今考えてみると、外に出られないこの時期が最も自分の英語が伸びているタイミングだと実感しており、また今までで一番英語漬けの毎日で楽しくて仕方がない日々を過ごしています。そこで、私がコロナ禍でどのようなことに取り組んだか、どのようにしてやる気を高く保って語学を継続したかお話しさせていただきたいと思います。 まずはコロナ禍の語学学習について、一人でできることと、私が参加した国際交流や英語学習に分けてご紹介します。 一人でできる語学学習については主に二つのことを継続しています。一つ目は海外映画やドラマをたくさん見ることです。この目的は英語に耳を慣れさせることと、ネイティブが使う表現をストックし使える表現を増やすことです。海外の作品を観るのは好きなので楽しく続けることができ、また自宅で気軽に取り組めることなので、自粛期間中の新しい趣味にもなりました。二つ目は自分の身の回りをすべて英語に変えることです。例えば考え事や独り言をすべて英語で行うようにしたり、家事をしながら英語圏の人のYouTubeをシャドーイングしたり、英語で日記をつけたりするようにしていました。はじめは慣れていなかったため難しく、すぐに英語が出てこないもどかしさがありました。しかし、わからない表現をその都度調べてメモすることを積み重ね、英語で日常生活を送ることができるようになり、留学の疑似体験に近い状態になりました。これによって日頃から英語で考える癖がつき発話スピードが上がりました。 次に私が参加している国際交流と英語学習についてご紹介します。先ほど挙げた英語をアウトプットする練習をしていても、英語で相互理解を深めることができるレベルまで達することは困難でした。それを解決するべく、私は大学の留学生就学促進プログラムや国際連携課主催の国際交流、英語プロフェッショナル養成コースなどで活動を行っています。そこでは実際に留学生や海外の大学生、英語を学習する日本人学生と活動し、英語のアウトプットや生きた英語を学ぶことが可能です。人と話すときに英語を使うことで、伝わりやすさの工夫や会話力の向上、異文化理解をすることができました。 最後に、私がやる気を高く保ってきた方法についてお話しさせていただきます。私は今まで何度も心が折れそうになった経験があり、留学中止による虚無感や絶望感、語学が思うようにいかないもどかしさと劣等感、自信の無さなどを強く感じました。それに「継続は力なり」と言っても何かを継続しようとして簡単にできるものではないですし、言語の学習は果てしないと感じています。そんな中私がモチベーションを高く保つことができた理由は二つあると考えています。一つ目は楽しむことです。継続をしようと思ってするよりも、気づいたら続いてた・楽しいから続けてるという何かと英語を結び付けると、いつの間にか習慣になり続けることができます。 二つ目は、人との交流です。国際交流や語学を続けていると、語学に力を入れている仲間や海外の友達ができ、切磋琢磨できたり、情報共有やアドバイスし合ったりできました。彼らの存在は最も大きな支えであり、良い刺激にもなり、努力を続けられた理由だと思います。 これらを通して私が大切にしていることは、常に身の回りの小さなことにアンテナを張ることです。今後も行動が制限されて落ち込むことがあるかもしれませんが、身近に語学や国際交流の機会はたくさんあり、その情報をどれだけ獲得して実行するかどうかがカギになると考えます。この窮屈な時期だからこそそれに気が付くことができました。日本にいても楽しいことはたくさんあり、目標にも近づくことができるので諦めないでほしいです。今後皆さんとも一緒に頑張っていけたら嬉しく思います。廣兼 朗子(3回生)身近に国際交流の機会はたくさんある! (チベット語で、あけましておめでとうございます!) このメッセージを書いている今(2021年2月12日)はちょうど地元(ユルヤン県)では新年を迎える時期なので、ここでは皆さんに新年のご挨拶を申し上げます。 2020年に愛媛大学法文学部から卒業して、今は京都大学大学院文学研究科で言語学を学んでいるジョンです。 依然としてコロナ収束が見えない今、留学に行けない後輩たちに何かのメッセージを送ってほしいと頼まれた時、正直、何を言えばいいのかまったく思いつきませんでした。こんなご時世で、自分の一言二言で皆さんを励ます自信もないし、自分の思うところを正確に伝えられるかもかなり不安です。それでも、読んでくださる方に、気軽に聞けて、役に立つようなことをシェア出来たらいいなと思います。 今ふりかえってみると、自分が日本に留学できたことは、本当に奇跡でした。地元では、留学に行くどころか、そもそも大学に行く人も少なく、むしろ中卒で働き始める人のほうが多い気がします。それが何か悪いとは思わないけど、自分はどうしても外の世界を見てみたかったのです。 もちろん身近に外のことを教えてくれる人も存在しないし、反対の声も絶えなかったです。自分も「努力は必ず報われる」みたいな名言を信じるほどの楽天派ではないし、未知なる世界にたくさんの不安を抱えていました。ただ「やってみないと何も始まらない」と自分に言い続けていました。そして今は、「願望を抱えて、諦めずに行動すれば、遠回りしても、自分の望んでいたところにたどり着けるじゃないか」と少し胸を張って言えるようになりました。 かっこいいことを言っているように見えるかもしれないけど、そうではないです。自分も、外に出たいということだけを考えていて、出たら何をするか、外に何があるかについては正直何も分からなかったです。たった一つのことでも、それを貫いたら、充分凄いと自信を持ってください。そのほかに、明白な目標があっても、なくても、うまく行けたとしても、挫折したとしても、いいです。人生は尽きなく正解の道を選ぶことではなく、際無き草原で道を切り拓くことです。だから正解なんてないです。自分のありのままの思いを大切に、時々佇んで、見回りの絶景を楽しむのもまたこの一度きりの人生の醍醐味ではないでしょうか。 コロナのせいでいろいろ不便や残念なことがありました。自分も、院生生活の1年目は全てリモート授業となり、先生や同級生たちと会うことさえ叶いませんでした。正直なところ、残念でたまりません。しかし、こんなことで前に進むことをためらっていても何も変わりません。その代わりに、余った時間を使って、トレーニングや、料理、グルメ巡りなど、今までやりたくても、なかなかできていなかったことを味わう1年を過ごしました。またもや遠回りをしたかもしれないけど、顧みると、高校の時に言語学に興味を持ち始め、いっぱい時間をかけたことも、当時の自分には遠回りの行為だったわけです。それが今の自分につながっています。だから、心配しなくてもいいです。最も重要なのは、今を楽しむことです。 有意義な話になったか分かりませんが、少しでもお役に立てたら、それで充分うれしいです。Gur Hgyim Mjeskhripa (2020年愛媛大学法文学部 卒業 京都大学大学院文学研究科修士課程1年)遠回りしても、いつか望んでいたところにたどり着く大好きな英語の先生が帰国される直前に先輩からのメッセージ辛いものは好きだけど中辛くらいがちょうどいい。辛過ぎるのは無理!お気に入りのお店にて。チャーシューがいっぱい!カラオケで高得点を獲得!留学生とインターンシッププログラムに参加
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