愛媛大学法文学部 青い地球交流記2020
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こんにちは。法文学部人文社会学科グローバルスタディーズコースの矢野樹です。先輩からのメッセージということで、僕から言えるのは「常に気持ちを切らさない」ことです。一見非常に単純なことのように思われますが、これこそが自分を大きく成長させた言葉でした。実は去年の夏にニュージーランドへの語学留学を計画していたのですが、このような社会情勢での留学は危険との判断で、残念ながら中止となってしまいました。それ以外にも、自分が楽しみにしていたイベントが急遽延期になったり、最悪の場合キャンセルになったりと、まさに思いもよらない出来事が次々と起こり始めたのです。そのような言葉にできない悔しさの中で自分を強く奮い立たせたのは、「今自分にできることは何か」という問題提起でした。今はまだ大規模な活動はできないけれど、それに向けた準備は十分にできるのではないかと思ったのです。そこから自分は様々な活動を本格的に始め、今まで行ってきた語学学習(英語やフランス語)はもちろんのこと、ランニングや筋力トレーニング、資格試験(主にTOEIC)への勉強やアルバイトなど、これまで以上に物事に対して精一杯努力し続けました。その結果、自分の希望だった英語学ゼミに入ることができ、高校時代の体力も取り戻すことができ、さらには大学での一つの目標であったTOEIC900点の壁をも越えることができました。加えて自分への自信もつき、このコロナ禍で失いかけていた自己肯定感をも取り戻すことができました。「継続は力なり(Persistencepayso.)」という言葉は、皆さんも一度は耳にしたことがあると思いますが、僕はこの言葉を空手の師範から教わりました。6歳から空手を始めた自分は、今まで辛いことも苦しいことも沢山経験してきましたが、この言葉には何度も救われました。どれだけ大変でも努力し続けることの大切さを教えてくれたこの言葉は、やがて自分を初段(黒帯)取得にまで進歩させてくれました。確かに、これらの結果は紛れもなく毎日の地道な努力の積み重ねであり、必ずしも今すぐ結果が出るというわけではありません。しかしながら、僕がやってきたことは特段難しいことではありませんし、これを読んでいる皆さんにも今すぐできることです。遠回りのように聞こえるかもしれませんが、何事もただひたすらに頑張り続けること、それこそが成功への「近道」だと確信しています。もちろん僕自身も、今というこの瞬間を最高のものにするために、どこまでも一生懸命に努力し続けます。常に気持ちを切らさず、challengingな(困難だがやりがいのある)ことにも勇猛果敢に立ち向かい、そして何より大変なことも楽しみつつ、皆さんが僕と一緒に頑張ってくれることを心から願っています。矢野 樹(2回生)今というこの瞬間を最高のものにするために松山城からの1枚。何か思い悩んでいるときはよくここへ来て、ゆっくり心を落ち着かせたりしています自宅での外国語の勉強、こんなふうにしています!猪口 莉於奈(4回生)コロナ禍でゼミのみんなや先生、授業を対面で受けることができないという寂しさはありましたが、自粛期間は私にとって、新しいことに挑戦し、さらに磨く良い機会となりました。これから私が自粛期間に行った語学学習についてお話ししたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。私は現在、英語、中国語、フランス語の3言語を勉強中です。まず、英語についてお話しすると、NetixとPodcast、ラジオ英会話、YouTubeを教材として使い、家事をやってる時やご飯を食べている時、お風呂にはいっている時も聞いていました。英語でスケジュールや日記を書いてみたり、ひとりごとを英語で言ってみたり、YouTubeでのシャドーイングの練習も毎日やりました。コロナで新しく始めて面白かったのは、日本人の一緒に英語を勉強している友達とオールイングリッシュで電話をすることです。普段、大学では日本人同士で英語で話すのはなんだか周りの目が気になって話せないので、完全に2人きりでできる電話は、コロナならではの発見でした。友達とダベる時間も英語を使うだけで英語の勉強に早変わりして、そのお得感が楽しかったです。また、大学での任意の英会話クラス“Englishhour”にオンラインで週2回参加し、マレーシアとフィリピンの留学生の方と楽しく会話して、勉強へのモチベーションアップにつながりました。結果として、TOEICの点数もあがり、総合的に語学力を上げることができたと思います。次第に何をやるにしても英語でやりたくなって、ゲームも英語に切り替えました。すると、日本語のオリジナル版と英語版とのゲームの雰囲気の違いに気づき、それをきっかけに卒業研究のテーマにまで発展しました。中国語、フランス語も自分で完結できるものは英語とほぼ同様に行いました。加えて、中国語の授業で積極的に質問するようにしたり、フランス語はほぼ初心者からのスタートだったので、まず文法書を読み、フランス語の先生にお願いしてフランス語のコミュニケーションの授業も受けさせてもらいました。すでに1年間勉強してきた人たちと一緒に受けるので、ついていくのに必死でしたが、フランス語ゼミの友達に助けてもらいながらなんとか最後まで授業を取り終えることができました。大変ではありましたが、フランス語は音が綺麗なので、意味がわからなくても聞いているだけで心地よく楽しかったです。まだまだ、どの言語も伸ばしていきたいところばかりで、語学学習は果てしないなとつくづく思いますが、ことばを学べば学ぶほど、どんどん楽しく大好きになるので、楽しい旅が終わらないことを嬉しくも思います。これからも楽しみつつ学習を続けていきたいです。好者能精!(好きこそものの上手なれ)Ifyoucandreamit,youcandoit.ことばの旅に皆さんも出かけませんか?Bonvoyage!(良い旅を!)ことばの旅~楽しい旅は終わらない日・英語版のゲームのことばが卒業論文のテーマになりましたStudy abroad brochure 20202

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