愛媛大学法文学部 青い地球交流記2020
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Study abroad brochure 20203初めまして、皆さん、僕は韓国出身のヤンヒョクジンと申します。コロナで大変な中、元気にお過ごしでしょうか?何よりも健康が大事ですから、くれぐれも気を付けてください。僕は2014年に愛媛大学に入学し、2018年に卒業した学部生でした。留学中、そして、今韓国にいても同じことをよく聞かれます。“どうして日本に留学したの?”と。僕は高校生までは全然留学のことなど考えたこともなかったし、漫画やアニメが好きなだけの学生でした。ある事件から急に日本語を勉強し始め、留学の準備、検定料や入学費などのためにバイトもしたり、その結果、愛媛大学に入学することができました。もちろんただ一つの理由だけで留学を決めたわけではありませんが、大きいきっかけとなったのは自分の中で‘確かめたい’という気持ちがあったことです。周りからの評判を聞くだけではなく直接経験したことを優先したいという僕の性格もあると思います。当時確かめたかったのは、韓日、日韓関係(政治的ではないところの)のことでした。期待、興奮、少し怖い思いなどを抱いて留学した僕は、とても素敵な経験をしたと言えます。4年間に渡って沢山の人に出会い、恵まれ、そして、たまには傷つくこともあり…そのような過程を経て自分だけの‘韓日、日韓関係’を確立させることができました。誰がなんと言おうとこれは僕だけの経験であり、侵入不可領域です(笑)。この経験は、僕が卒業した後軍隊に入った時も、そして、コロナで全世界が大変な今も自分の中で眩しく、一番力になる柱として存在しています。思い出すだけでも幸せだし、たまにそこで知り合った友達と連絡するだけでも元気になったりします。皆さんは留学することに、海外に行くことに興味がありますか?興味があるなら今は準備する時期ですね。今思えば、留学前にしておけば良かったと感じることが本当に、本当にたくさんあります。先生や先輩、または僕(笑)を通して準備してください。そうすればきっと後の達成感が倍になるはずです。顔も名前も知らない僕の読者さん。新しい大学生活、海外に行く計画、ごくあたりまえの日常生活を営むことさえ今はできないことが多くて落ち込んでいるかもしれませんが、あなたを僕は応援します。僕が留学先でそうしてもらったように。心が折れることがあるかもしれないし、計画したことが上手くいかないかもしれません。でも、僕もなんだかんだ言いながら、無事に除隊を迎えましたし(笑)、大丈夫ですよ。何もかも叶うとは言いません。叶わないから価値のあることもありますよね。だから、今はただ応援します。これからのために!힘내세요 ! (元気出して、頑張りましょう!)Yang Hyek Jin(2018年愛媛大学法文学部 卒業)あなたを僕は応援しますS. KOREA新型コロナの感染拡大が続く中ではありますが、学生生活を有意義に過ごすことが可能だと思います。言い換えればコロナ禍が過ぎ去るまでに様々な資格を取って、専攻分野に限らず幅広く研究を進めることは非常にメリットがあるでしょう。とりわけ国際社会との「交流」がこの時期において極めて重要な課題でもあります。グローバル化によって世界中の人間との距離が今までにないほど縮んできたことは言うまでもない事実です。重要なのは、人々のつながりが以前と比べ強くなり世界中で今この時、同じ船に乗っていることに気付かなければならないということです。世界は精神的、肉体的、経済的に疲弊しています。各国は共通の困難に直面し、乗り越えるために全力を尽くし、国際協力がますます発展してきています。その一方で、ポストコロナ時代のシナリオが次々と想定され、各国は自分の地位を守ることについても検討しています。全体をこのように概観すれば目の前にある大きなポテンシャルを想像できるでしょう。新型コロナウイルス感染症はいつ終息するのでしょうか。若しくは完全に消えていくことなくインフルエンザ等のように永続的なものになるのでしょうか。ある日「マスクの着用は不要、戦いは人間の大勝利で終わりました」というようなはっきりとしたニュースを聞く可能性は低くても「徐々に通常に戻る日々」が訪れるでしょう。その「日々」のために、今は学生らしさを発揮すべきではないでしょうか。勉強に集中し、今できることをしっかりと成し遂げ、その「時期」に備え全力を尽くすべきだと思います。海外研修や対面のトレーニング等が困難である今は、学生向けのオンライン研修やワークショップ等が数多く開催されています。そのようなチャンスを生かして、様々な資格を取得すれば将来きっと皆様の為になります。あるいは今を将来の「留学」の前段階として考え、情報収集に励んでみたらどうでしょうか。会議アプリも普及し、通常ならば「知らない」、「参加できない」と思われるようなイベントも積極的にフォローすることが可能となっています。そのような機会を通じてオンラインで海外の人々と交流できれば「国際交流」のための大きなステップを踏みだすことになるでしょう。海外とオンラインでつなぐツールがこれ以外にもたくさんあり、是非全てのポテンシャルを最後まで引き出してみましょう。ネットワークを広げ、国際的知識を吸収しましょう。愛媛大学の素晴らしい教員の皆様の指導を受け、夢に向かって新たなページを開きましょう。Ceyhun Baltaci(2008年愛媛大学大学院人文社会科学研究科(修士課程)卒業)コロナ禍を有利に過ごすことについてTURKEY帰り道に虹帰り道に虹朝、家の近くで朝、家の近くで家の猫ちゃんです家の猫ちゃんですトルコ黒海地方のバルトゥン県の風景から:山の緑トルコ黒海地方のバルトゥン県の風景から:山の緑同じくバルトゥン県の風景から:美しい海同じくバルトゥン県の風景から:美しい海

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