4ヶ月交換留学プログラム交換留学プログラム新たな自分を発見Study abroad brochure 20234池貞姫阿部 彩乃(3回生)愛媛大学では、現在忠南大学校、蔚山大学校、韓瑞大学校の三つの韓国の大学と交流協定を結んでおり、いずれの大学も広いキャンパスと整った学習環境を有しています。今回は、そのうち、法文学部から交換留学の実績がもっとも多い忠南大学校を例にとって、交換留学のプログラムをご紹介しましょう。留学生が韓国語を体系的に習得する機関である「言語教育院」では、韓国語の能力に応じて1級から5級までのクラスに配属され、語彙/文法・スピーキング・ライティング・リスニング・リーディングの領域にわたって一学期で200時間(各領域40時間)みっちりと韓国語の訓練を受けることができます。それと平行して、自分の関心のある専門教育科目(例えば、「韓国の歴史」「K-cultureで出会う韓国人/韓国文化」「韓日比較文化」等)を受講することができ、いずれの科目も愛媛大学で単位互換が可能となります。4ヶ月と8ヶ月のプログラムがありますが、プログラム参加者は、朝鮮言語文化を専攻している学生に限らず、他専攻・他コースの学生も少なからずいます。(交換留学を終えた学生のなかには、帰国時、TOPIK(韓国語能力試験)で最高級の6級を取ったツワモノもいます。)交換留学中には、トウミ(チューターの意味)の協力が得られ、孤立することなく安心して勉学に励むことができ、韓国人学生との交流も盛んに行われています。交換留学に向けての準備についてですが、初心に立ち返って韓国語の基礎固めをしておくことと、少しずつでも、「耳からの」朝鮮語に慣れ親しんでおくとよいでしょう。日本でも韓国の映画、ドラマ、バラエティー、ラジオ・テレビの語学講座等、教材には事欠きませんが、大事なのは、毎日少しずつでもよいので「続ける」ことです。さらに、可能であれば、「目からの」朝鮮語、例えば、ネット新聞などの短い記事や、ニュースのトランスクリプトに目を通すことなどが有効です。また、語学も大事ですが、韓国の歴史的・文化的背景の知識をあらかじめもって留学すると、見えてくる風景も格段に多くなります。最近では、小説やエッセイ等、様々な分野における話題の韓国語書籍が日本語でもたくさん翻訳されていますので、興味があるものから読んでおくのもおススメです。多くの愛大生たちが実際に韓国の地で学び、各方面で活躍してくれることを大いに期待しています。私は3回生の後期から、4ヶ月の交換留学プログラムに参加しました。留学を必ずしたいと考えたのは高校生の時で、さらに大学での授業を通して朝鮮語を学んでいくうちに、この学びをより深めたいと感じました。また、大学生のうちでしかできないような挑戦経験をしたいと思い、今回の留学を決意しました。留学の準備を進めていく中で大切だと感じたことは、事前に情報収集を行っておくことです。そうすることで、スムーズに準備を進められるからです。少しでも留学をしたいという気持ちが芽生えた際に、段階を追って行っておくと良いと思います。普段の大学の授業や、アルバイトなどと並行して進めないといけないため、事前にどの様なプログラムがあるのか、また、それぞれのプログラムの特徴はどういったものなのか等を先生方や先輩方から話を聞いておく事もお勧めします。次に、私の具体的な留学内容を紹介します。忠南大学校では2つの授業を履修し、それと並行して言語教育院に通っていました。4ヶ月のプログラムで、言語教育院に通っていると大学の授業を多く履修することは難しいため、留学に行くまでに、愛媛大学でしっかりと単位を取得していくことが大切だと実感しました。また、留学に行くまでにも準備費用がかかりますが、現地に来てからも予想以上に生活費の出費もかさむため、事前調査を行い、計画的に準備しておくことも重要です。初めの1ヶ月くらいは慣れない環境の中、授業の予習や復習、課題、小テストの勉強を行うことだけで精一杯の日々でした。隣国でありながらも、カルチャーショックを受けることや、想像していた留学生活とは違う場面もあり、不安でネガティブな考えになることもありました。しかし初心に返り、留学先でしかできないことを思う存分経験しなければ意味がないと考え直し、自分の中で最善を尽くそうと思えるようになりました。語学力の向上も勿論大切ですが、「留学」というものはそれだけではありません。現地でしか体験できない事、人々との出会い、韓国での日常生活も存分に満喫し、思い残しのないように過ごすことも留学する上で欠かせないことだと感じました。今回留学したことで、新たな自分を発見し、留学する以前と比べ、自分自身の成長を感じることもできました。今後の人生に大きな影響を与えてくれる経験になったと、心から思っています。一緒に留学した徳永さんとサムギョプサルの人気店にて一緒に留学した徳永さんとサムギョプサルの人気店にて徳永 彩羽(3回生)朝鮮半島の歴史や政治に興味があった私は、韓国語能力を向上させるだけでなく、現地の大学生と同じように専門的な講義を受講し、知識を習得したいと考え、長期プログラムへの参加を決めました。留学を決意してからは、韓国語の勉強や留学資金の準備はもちろん、愛媛大学にいる韓国人留学生と積極的に交流するようにしました。 韓国で過ごした2学期間のうち、1学期は、大学付属の言語教育院で授業を受けながら、大学の講義を受けていました。週に1回、大学のサークル活動にも参加し、活動が終わると大学周辺の美味しい店にご飯を食べに行ったり、カラオケで韓国の歌を熱唱したりもしました。天気の良い日は、大学内の広大な芝生にレジャーシートを広げて、チキンを食べながら談笑したことも、忘れられない思い出の一つです。最初は会話についていけず、周りの反応に合わせて笑っていたこともありましたが、難しい単語は言い換えて説明してくれたり、言葉に詰まったら助け舟を出してくれたりした優しい友人達のおかげで、いつの間にか、皆の輪の中で、心の底から笑えるようになっていました。韓国の授業や課題のスタイルに慣れてきた2学期は、言語教育院には通わず、大学の講義のみを受講することにしました。興味のある授業をたくさん受けてみたいと思い、現地の学生と同じくらい講義を受講していたので、前学期よりは忙しかったように思います。空き時間は図書館に行くことが多かったのですが、地下2階から地上5階まである忠南大学校の図書館は、いつもたくさんの学生が各々の勉強に励んでおり、私も集中力を保ちながら勉強することができていました。休日は、気分転換にカフェに行って勉強することもありました。発表や課題はもちろん大変ではありましたが、一つ一つ課題をこなす中で新しい発見や成長があり、充実した留学生活を送ることができていました。留学前を振り返ると、期待よりも不安の方が大きかったように思います。そんな私に、韓国人の友人が、「시작이반이다(=始まりが半分だ)」という言葉をかけてくれました。これは、「始めることは難しいが、一度行動に出てしまえば半分は成し遂げたようなものだ」という意味の言葉です。もし私のように留学に対して不安を抱いている人がいれば、この言葉を胸に、勇気をもって一歩踏み出してほしいと思います。言語教育院の級友と言語教育院の級友と忠南大学校正門忠南大学校正門チーズタッカルビチーズタッカルビ文法整理に役立つ参考書韓国語の原書と日本語翻訳尤庵史跡公園にて韓服体験尤庵史跡公園にて韓服体験先生からのアドバイス先生からのアドバイス韓国留学を考えている方へ10ヶ月交換留学プログラム交換留学プログラム시작이 반이다(=始まりが半分だ)●●●●●●●韓国忠南大学校協定校への交換留学プログラム協定校への交換留学プログラム
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