愛媛大学法文学部 青い地球交流記2024
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:::行費程:用:2参加者の声長期留学への扉をひらいた第一歩参加者の声その場に行って目で見て肌で感じる梨泰院雑踏事故の現場北朝鮮が目視できる高城統一展望台の建物高城国会研修院にて南怡(ナミ)島ソウルの王宮、景福宮Study abroad brochure 2024スタッフ村上和弘(国際連携推進機構) 池貞姫(法文学部)参加者数7名研修内容国会高城研修院、高城統一展望台、南怡(ナミ)島、ソウル市内見学(景福宮、民俗博物館、在来市場、梨泰院等)2024年3月13日 松山空港発 3月18日 松山空港着12万円程度(国際航空券代約4万円、韓国内移動費約7,000円、宿泊費約3万円、食費約2万円、施設観覧費約7,000円、その他約1万円)「韓国文化研修」は、法文学部と国際連携推進機構共催の異文化理解・国際交流を目的とした1週間程度の体験型研修プログラムです。この研修は、身近な隣国でもある韓国訪問を通じて「まずは直接異文化を体験してみる」ことを目指しています。異文化体験のいわば「入研修の基本コンセプトは「歩く・見る・聞く、そして話す」です。みじかい研修期間のなかでも意義深い体験ができるように、そして韓国社会コロナ禍による中断を経て、研修日程や内容もだいぶ様変わりしました。しかし、「歩く・見る・聞く、そして話す」といった基本コンセプトは引率の先生からのメッセージコロナ禍による中断を経て4年半ぶりの再開となりました。この間に韓国側パートナーの体制変更などが生じたた3月の韓国は、やや肌寒いものの過ごしやすい気候です。初日・2日目は東海岸の国会高城研修院に滞在し、3日目韓国は生活習慣や文化・社会面で日本と似ているところも多く、比較的なじみやすい国です。でも「外国」であるこ「百聞は一見に如かず」と言われるように、直接体験した事柄は自身の成長にとって大きな刺激になりえます。た私は高校生の頃からKカルチャーに関心があり、韓国には旅行で訪れたことがありました。朝鮮言語文化概論という授業を通して韓国の社会や歴史にも関心を持ち、この研修では、観光で見たことのある韓国とは違う一面を見ることができるのではないかと思い、参加を決めました。現地の研修院での講義受講やフィールドワークを行いましたが、特に北朝鮮との国境近くにある統一展望台に行き北側を見たことや梨泰院雑踏事故の現場を訪問したことが印象に残っています。また、講義での南北統一実現に関する話や展望台で出会った方から北朝鮮についての話を聞けたことも貴重な経験でした。今の時代、日本にいてもインターネットで外国のす。それでも、自分がその場に行って目で見て肌で感じることや、そこでしか出会えない人や聞けない話によって得られるものというのは絶対にあって、そういう経験によって自分の価値観や世界が広がっていくのだと思いました。韓国に対する関心がさらに深まったとともに、色々な国に行って沢山のもの・人に出会いたいという気持ちが強まった研修でした。情報を得ることや現地の様子を見ることはできま門編」であり、1・2回生の参加も歓迎しています。このため韓国語能力や韓国社会への知識は問いませんが、最低限の知識を得た上で研修に参加できるよう、現地研修に先立って計3回の事前研修を実施しています。また、現地研修を通じて参加者が得た気づきや学びを改めて振り返り言語化できるよう、帰国後にも計3回の事後研修を実施しています。の今と昔を一通り見渡せるように日程を組んでいます。具体的には王宮や博物館の見学を通じて韓国の社会と歴史を概観できるようにする一方、在来市場や光化門広場さらには梨泰院など、人々の日常の営みにも触れられる機会を用意しました。また、コロナ禍を経て久しぶりの再開となった2023年度は、鈴木靜先生(法文学部)の御仲介によって、東海岸にある「国会高城研修院」に滞在し、韓国の政治制度や南北問題に関するセミナー受講や北朝鮮を望む「統一展望台」の見学等を行うことができました。変わりありません。これからも「異文化体験入門編」として毎年実施していく予定です。め、研修計画の立案や手配には相当な時間が掛かりました。引率も久しぶりなので初めは内心緊張していたのですが、参加者はみな優秀で意欲ある学生ばかりで、日程が進むにつれてこちらの緊張もほどけていきました。以降はソウルに移動したのですが、天候にも恵まれ、研修期間中はほとんど雨も降りませんでした。外歩きが多い日程だったので助かりました。とには変わりありません。たとえば政治制度です。日本も韓国も民主主義国家という点では同じですが、三権分立のあり方は、議院内閣制の日本と大統領制の韓国とでは相当に異なっています。また、韓国では市民団体による集会やアピールも日常的に行われており、それらの中には大規模事故の慰霊テントなども混じっています。日本ではなかなか見られない光景ですが、それこそが韓国社会の日常なのです。だ、直接体験ばかりでは独りよがりに陥ってしまいかねません。成長するには「百聞」と「一見」、言い換えれば「知識」と「体験」のどちらも必要なのです。この韓国文化研修が参加者のみなさんにとって「百聞と一見」の両方を深めるためのきっかけになってくれれば嬉しく思います。1回生から韓国語の学習を始め、韓国に関する授業も履修する中で、韓国に行ってみたいと考えていた時にこの研修の募集を知り応募しました。研修院では韓国の憲法裁判所や南北統一についての講義を、引率の先生に日本語で通訳していただきながら受講しました。どの講義も少し難しく感じましたが、日本と異なる点を学び新しい知識を得ることができました。また北朝鮮との境界線にある展望台にも行き、緊張感を肌で感じることができました。ソウルでは景福宮や博物館、梨泰院雑踏事故の現場などに行きました。現地の学生の説明を聞きながら見学を行い、写真や動画だけでは伝わらない建物の迫力や事故の悲惨さをリアルに感じることができました。研修を終え韓国についての知識が新たに増えたことで、もっと韓国について知りたい!実際に韓国に住んでみて韓国語を伸ばしたい!と強く思ったので、長期留学を決意し3回生の後学期に交換留学をしました。研修での体験が交換留学を決断する際に大きな後押しをしてくれたと感じています。交換留学も終了し、今振り返ると、この文化研修に参加するという第一歩を踏み出してよかったなと心から感じています。S.KOREA佐々木 風歌(3回生)岡 千陽(3回生)「百聞」と「一見」の研修村上 和弘(文化人類学・民俗学)・池貞姫(朝鮮言語文化)韓国文化研修

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