は行

羽月 章准教授

はつき あきら / HATSUKI Akira

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専門分野:民法

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教員からのメッセージ
 民法の中の「家族法」は,親族法と相続法から構成されますが,その範囲は多岐にわたります。その概要については,これまで私のゼミの学生が選択した卒業研究のテーマをいくつかとり上げて紹介することにしましょう。
 例えば,「夫婦別姓問題」「女性の再婚禁止期間」「代理母問題」「悪魔ちゃん命名事件」「離婚と面会交流権」「養育費について」「児童虐待と親権喪失」など・・・,ゼミでは家族法全般にわたる問題をとり上げてきました。またゼミ生の希望を聞いて「懇親会」も行っていて,学年を問わず相互の交流をはかっています。私の研究テーマは「子どもの権利」についてですが,このテーマは実に様々な分野にわたります。最近は,訴訟における「子どもの代理人」制度について米国のNY州の例を参考に,「外国書講読」でもこのテーマをとり上げて,文献を輪読,解説しています。同じく,我が国における問題の1つとしては,学生の奨学金(返済)問題を「家族政策」並びに「法学特講Ⅱ(消費生活講座/愛媛県と愛媛大学の連携講座)」でもとり上げ,解説しました。
 ほかに愛媛大学サークル「スポーツ愛好会」の顧問や,チャリティーあるいはボランティア活動として,音楽ライブ活動も行っています。2015年は「宇和島伊達藩400年祭」のイベントでのライブや,愛媛大学アカペラサークルの学生と教員(法文)らによるライブ共演を行い,また初めて私のオリジナル曲のCDを制作し,好評をいただきました。機会があれば,皆さんもご視聴,ご参加ください。

早田 美保講師

はやた みほ / HAYATA Miho

専門分野:専門共通英語

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教員からのメッセージ
 英作文の提出レポートを見ていて、書いてあることと同じくらい消した語や表現に注目しています。なぜ使わなかったのか?使い方に自信がなかったのではありませんか。ではなぜ、そう言えるのか。私にもそういうことがあるからです。
 「どうしたら英語ができるようになりますか?」教室でも学外でも、数えきれないくらい聞かれてきました。そのたびに、苦手意識を少しでも減らすことと答えてきました。たいがいあまり納得のいかない顔をされてしまうのですが。
 これまでの英語学習や受験英語は無駄ではありません。ただ、英語に対する意識が高校までのもので止まってしまっているとしたら、もったいないことです。字幕にない部分を聞いてわかった喜び、気になる有名人のSNSを読む面白さ、伝えたいことが伝わる嬉しさ、資格試験の結果で得る達成感など、知れば知るほど楽しさは増えていきます。外国語を学ぶことは、それだけですでに異文化を知る貴重な機会です。
 大学の英語、という特殊なものはありません。しかし、これまで学んだ英語のよりよい使い方、勉強の続け方は大学でこそ学べるものだと信じています。ほんの少し立ち止まって考え、調べてみましょう。自信のない単語や表現から苦手意識が生まれます。そして、英語に関することならどんな小さなことでも尋ねてください。専門分野に向かう時に英語で欲しい情報を調べて楽しめるよう、お手伝いしたいと思っています。苦手意識を少しずつ減らして、新たな英語学習の扉を開ける勇気を手に入れましょう。たくさんの科目を用意して、私はみなさんを待っています。

福井 秀樹教授

ふくい ひでき / FUKUI Hideki

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専門分野:政治システム論

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教員からのメッセージ
公共政策論と政治システム論を担当しています。専門は政策分析で、航空に関わる政策の分析を中心に行っています。その関連で、2015年4月から2017年3月まで、国土交通省航空局に政策調査室長として出向し、実務の世界に身を置いてきました。航空局では、政・官・民の一筋縄ではいかない複雑な関係や、理論・学術的分析と現実との難しい関係を文字通り肌で学ばせて頂きました。こうした経験を今後、研究・教育に活かし、社会に還元できたらと思っています。 政治および公共政策は、価値や資源の権威的配分に関わる活動です。公共政策論と政治システム論を学ぶこと、そして政策分析を行うことは、このような活動の裏側を探検することに他なりません。一見するともっともらしく思われる様々な政治的決定や政策の「裏側」で、 どのような利害やインセンティブが働いて、どのような結果がもたらされてきたのか。あなたも一緒に「探検」してみませんか。

藤村 瞳講師

ふじむら ひとみ / FUJIMURA Hitomi

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専門分野:地域研究

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教員からのメッセージ
 皆さんにとって、外国語や異文化を学ぶ意義は何でしょう。グローバルに活躍できるスキルを身に着けるといった実利ももちろんありますが、最大の魅力は常識や既知の考えを絶対視せず、多角的に物事を考えなおす機会に恵まれる点にあると私は思います。私は東南アジア、特にミャンマーという国を専門に研究していますが、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに2年間留学したときには、気候も国の成り立ちも違う環境で日本の価値観で物事を捉えることがいかに無意味であるかを痛感しました。現地の人たちの考えや行動原理の方が合理的に思えることも多く、そうした経験の積み重ねは、自分自身の「当たり前」を見つめ直し、一つの事象について様々な視点から考えてみる良い訓練となりました。
 東南アジア地域研究のゼミでは、生態、文化、言語、そして民族的に多様な東南アジアという地域について学びながら、既存の知識や理解のあり方を相対化できる思考力を養うことを目標とします。その際に重要となるのは、「他者から学ぶ」という姿勢です。東南アジアはいわゆる途上国が多い地域ですが、このことは、日本の私たちが「上から目線」でこれらの国々を観察し、現地の人びとに接してよいということを意味しません。地域研究という学問分野では、現地社会あるいは地域住民が直面する問題や現象について、彼らの視点に立脚して内在的に理解しようとする姿勢が求められます。異なる他者の視点に立つためには、対象地域の基礎知識はもちろん、言語の習得や、現地での調査、あるいは東南アジア出身の人びととの交流など、一歩踏み込んで理解を深めることが重要です。歴史的・経済的つながりも深いアジアの隣人として、東南アジアへの関心を高めながら、多文化・多様性のなかで生きるための柔軟な思考力を鍛えていきましょう。
 ミャンマーの諺の一つに、「智慧というのは金の壺、財というのは目くらまし」というものがあります。金で手に入る物品は手品のように瞬く間に消えてしまう一方、智慧とは金の壺(得難い宝の意)のように貴重であり消えてなくなるものではないという意味で、智慧を追求する重要性を説いています。智慧とは単なる情報や知識のことではなく、物事の真理を見定める力のことです。皆さんが、大学生活の4年間、そして東南アジア地域研究での学びをつうじて一つでも多くの智慧を身に着けられるように、ゼミや講義をとおしてサポートしていきます。

不破 茂教授

ふわ しげる / FUWA Shigeru

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専門分野:国際私法

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教員からのメッセージ
 あらゆる国・地域を巻き込んでますますグロ―バル化の一途を辿っているこの地球にあって,わが国もこれを免れません。
 海外旅行や海外出張を行う内外の観光客やビジネスマンの往来が増え,わが国に移住する外国人も増加しつつあります。衣料品から携帯電話まで皆さんの使っている多くの製品が外国製でしょう?最近では牛丼屋さん,スーパーマーケット,宅急便など,身近な企業の外国進出も目立っています。大企業から中小企業まで日本企業の生き残りのためには外国進出が必須です。また,外国企業の投資を呼び込むこともわが国の国家戦略の一つです。
 私の科目は,このようにヒト,モノ,カネが国境を越える場合の法律問題を扱います。多くの人命を奪った第二次世界大戦,二度とそのような戦禍を招かないために,戦後の国際社会の経済体制を構築したのがGATT・IMFの体制でした。現在の国政経済社会の戦争は武力を用いた戦争ではなく,官僚や企業戦士が法の力をもって対決する。国際経済法では,そんな貿易戦争の様相を学びます。
 外国人である隣人と暮らし,共に「祭り」に参加する。そんな社会でなければこれからの日本は成り立ちません。異邦の中にあって生きる人の心情を理解し,多様性に寛容である精神を是非養って下さい。それこそがこれらの科目を学ぶ究極の目的であり,内なる国際化を成し遂げるために必要不可欠なのです。