愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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106第3部 法文学部の現在と未来 社会からの声 日頃から松山市政の推進に特別の御理解と御協力をいただき、厚くお礼を申し上げます。 また、この度、愛媛大学法文学部が創立50周年の節目を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。現在に至る歴代の学長、学部長をはじめ教職員の皆様並びに卒業生や在学生の方々の長年にわたる御尽力に、深く敬意を表します。 愛媛大学法文学部は昭和24年に新制国立大学として愛媛大学が発足した当初、文理学部として創設され、昭和43年に法文学部・理学部・教養部に改組されました。それから50年が経ち、今日では四国最大規模の総合大学を代表する学部として発展されています。これまでに多くの優秀な人材を輩出されるとともに、平成28年度には、法学や政策学といったまちづくりに欠かせない知識に加え、幅広い教養と実践的能力を備えた、汎用的能力の高いグローバル人材を育成するため、総合政策学科と人文学科を人文社会学科に再編し、刻々と変化する社会情勢に柔軟に対応されています。そうした、将来を見据え、積極的に地域課題の解決に取り組まれている皆様の姿勢を、とても心強く感じています。 松山市は、平成19年7月に愛媛大学との連携に関する協定を締結し、様々な分野で取組を進めてきました。その一例として、法文学部の皆様には、道後地区でワークショップを継続的に開催し、地域の方の貴重な声を掘り起こしていただいています。さらに、その成果を還元するため、地域と協働で実施する観光施策の社会実験をするなど、道後温泉周辺の活性化に多大な御協力をいただいています。道後地区は、松山市の観光拠点の一つであり、地域、大学、行政が一体になった取組は、とても大切だと考えています。 そのような中、今年は4年ぶりにアートの大祭「道後オンセナート2018」を開催しています。平成26年に道後温泉本館が改築120周年の大還暦を迎えたのを記念して開催された「道後オンセナート2014」では、温泉という地域資源に「アート」という新しい魅力を組み合わせ、多くの観光客や市民で道後がにぎわいました。この取組は、「道後アート2015」、「道後アート2016」、さらに今年の「道後オンセナート2018」に引き継がれています。「道後オンセナート」のコンセプトテーマは、「アートにのぼせろ~温泉アートエンターテイメント~」で、「のぼせる」とは夢中になるという意味です。道後地区で展開されるアートは一部の人に与えられる特別なものではなく、誰もがアートを自由に感じられ、鑑賞できる、ごく身近なものです。日本最古といわれる道後温泉で、人と土地のエネルギーを浴び、体験することで、大人も子どもも、遠方から来られる人も地域の人も、頭も体も楽しく「のぼせよう」というメッセージが込められています。 また、昨年12月に新たな温泉文化を発信する拠点として「道後温泉別館飛あすか鳥乃の湯ゆ泉」がグランドオープンしました。西暦596年に聖徳太子が来浴されたなどの歴史から飛鳥時代をイメージした湯屋で、館内は太古の道後をテーマに愛媛の伝統工芸と最先端のアートをコラボレーションした作品で演出しています。そして、平成31年1月には道後温泉本館の本格的な保存修理工事を予定しています。文化遺産的価値を保全し活用して、将来の世代愛媛大学法文学部創立50周年に当たって松山市長

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