愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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108第3部 法文学部の現在と未来 社会からの声 愛媛大学法文学部が創立50周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。 法文学部は、昭和30年代後半を中心とする経済・社会の急激な成長・発展、戦後のべビーブームを背景に、昭和43年4月に文理学部(前身は旧制松山高等学校)を母体として、設置されました。文理学部改組による法文学部設置当初は、法学科・文学科の2学科からスタートし、昭和54年4月に法学科に夜間主コースが全国で初めて設置され、昭和56年4月に経済学科(昼間主コースと夜間主コース)の新設により3学科となり、昭和58年4月に文学科に夜間主コースが設置されました。その後、平成8年4月の教養部改組に伴い、法文学部3学科は総合政策学科と人文学科の2学科に改組され、平成28年4月の社会共創学部設置と共に、総合政策学科と人文学科を改組して、人文社会学科の1学科に再編されました。これまでに数多くの研究成果を挙げるとともに、公務員、教育、金融・保険、サービス業等の各分野で活躍する約2万人の卒業生を社会に送り出されたことに、心から敬意を表します。 私は、法文学部設置5年後の昭和47年4月に愛媛大学工学部冶金学科に入学し、昭和51年3月に卒業後、地元の三浦工業株式会社に入社しました。その後、宮城県仙台市を皮切りに神奈川県厚木市、三重県津市、名古屋、東京においてボイラ機器等のメンテナンスと営業を経験し、15年前に本社がある松山に帰ってきました。その後、平成16年4月に同社代表取締役社長に就任し、平成28年4月からは代表取締役会長に就いています。ちなみに、三浦工業では毎年20人前後の愛媛大学卒業生を採用しており、現在、愛媛大学卒業の社員数は400人を超えています。実に、国内勤務社員の7人に1人は愛媛大学の卒業生で、理系を中心に文系の学生も様々な部署で活躍されています。 さて、このような私の原点は、大学時代の恩師、そしてクラブ活動(自動車部)での先輩や同期・後輩との濃密な人間関係にあると思っています。この愛媛大学の良き人間関係づくりの伝統を、大学とともに繋いでいける校友会にしたいとの思いで、平成28年7月に愛媛大学校友会会長を拝命しました。 愛媛大学校友会は、大学、在学生および卒業生を支援し、地域社会に貢献していくことを目的に、平成16年、愛媛大学が国立大学法人として生まれ変わった年に設立されました。創立50周年に寄せて愛媛大学校友会会長三浦工業株式会社 代表取締役会長 髙橋 祐二

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