愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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109Ehime University Faculty of Law and Letters 50th愛媛大学の教育研究を支援するとともに会員相互の親交を図り、併せて地域社会への連携・協力を推進するための組織、いわば「愛媛大学応援団」です。会員は、卒業生をはじめ在学生およびその保護者、教職員、元教職員など愛媛大学に関係のある方々からなり、会員数は国内外合わせて12万人を超える大きな組織となっています。目的を達成するための事業も様々で、課外活動支援、海外留学支援、留学生支援、就職活動支援といった在学生の支援事業を中心に、ホームカミングデイの開催や社会教育の推進と地域の活性化に貢献する事業等を進めています。今後もこれらの事業を更に充実させるとともに、国内外の校友会支部と連携を図りながら、城北キャンパス内にあります「校友会館」を拠点とした会員相互のネットワークの拡充など、幅広く愛媛大学の活動を支援してまいりたいと思いますので、皆様のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 現在、我が国においては、超スマート社会や人生100年時代に向けた、知識集約型経済への急激な産業構造の変化が進行しています。多様な価値観が共存する多文化共生社会では、問題の本質を見極め、課題解決につなげる人文社会諸科学の幅広い教養と深い専門性の上に実践的な能力を兼ね備えた、グローバル人材の育成が求められています。 このように社会・経済が大きく変化する中、法文学部では、平成28年4月に総合政策学科と人文学科を改組して、人文社会学科1学科3履修コース(法学・政策学履修コース、グローバル・スタディーズ履修コース、人文学履修コース)に再編されました。法学・政策学履修コースでは、法制度の下での政策を再構築する能力を育成すること、グローバル・スタディーズ履修コースでは、グローバルな実践知を有する人材を育成すること、人文学履修コースでは、新たな文化・社会の実現に寄与できる人間を育成することを目標に、社会や学生のニーズに沿った教育プログラムを実践されています。社会・言語・文化に関わる様々な知識を基盤とした幅広い教養と実践知能力を有する、汎用的能力の高いグローバル人材育成を目指した法文学部の教育改革に期待しております。新しい法文学部の卒業生には、地域創成を牽引する人材に成長していただくとともに、大学には、大学院進学を希望する学生や社会人の学び直しのために、法文学研究科を改組した人文社会学系大学院の設置についても検討を進めていただきたいと思います。 グローバル化した現代社会においては、人文社会諸科学を基盤とした法文学部の役割はますます重要になってきます。法文学部の創立50周年を節目に、愛媛大学の教育・研究・社会貢献への更なる発展に寄与されますことを祈念いたします。

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