愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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124第3部 法文学部の現在と未来 社会からの声 この度は愛媛大学法文学部が創立50周年を迎えましたこと、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。 私ども愛媛銀行も平成27年の秋、皆様方のご支援のもと創業100周年を無事迎えることが出来ました。愛媛大学におかれましても、ほぼ100年前、貴学の前身であります松山高等学校が設置され、50年前文理学部から現在の法文学部が改組されたと伺いました。 法文学部の母体からの歴史と愛媛銀行の創業からの歴史は、大正・昭和・平成の激動の100年間を同じ愛媛の地で共に歩んだこととなります。私は、ふしぎなご縁を感じているところです。 共に歩んだと申しましたが、実に長きにわたり愛媛大学の卒業生の方々が沢山当行に入行されました。人事関係の仕事が長い私の記憶ですが、愛媛大学を卒業して当行に就職された方々は、優に300名を超えていると思います。平成15年度からの採用実績は15年間合計で男性71名、女性128名、合わせて199名となっております。それぞれの部署で現在活躍頂いております。この紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。 採用の関係で特に記憶に残っておりますのは、愛媛大学と香川大学の共同事業によります「ロー・スクール」の卒業弁護士を、法文学部からの熱心な推薦もあり、当行へ採用させて頂いたことであります。マスコミでも取り上げられましたが、四国で初めての企業内弁護士の誕生でありました。続いて当行より法文学部へ税理士の推薦を依頼しましたところ紹介を頂きました。金融商品等が複雑化する今日、金融コンサル業務は大変重要となってきております。お二人には、金融コンサル業務の基礎作りをして頂き、現在も行内、とりわけお客様の相談に寄り添い愛媛銀行への信頼を強固なものとして頂いています。 愛媛大学全体と当行の関係では、平成18年11月に連携協力協定書を締結致しました。地域における中小企業への支援、ベンチャー企業の育成、その他中小企業に役立つ情報交換などの分野において相互に連携協力し、地域経済の活性化を図ることが目的でした。この協定締結により以前にも増してあらゆる連携が深まったように思います。 平成20年3月から4年間、当行より愛媛大学・法文学部に対しまして「地域再生学」を講座名として当行行員による寄付講座を実施し、その後も6年間「地域創生学」をテーマに寄付講座を実施いたしました。10年間の長きに亘り連携協定の具現化を図ることが出来たと考えております。又、平成29年度より「グローバル共創人材育成講座」を、英語のスペシャリストであります当行行員により寄付講座としてスタートさせています。 寄付講座を提供します当行行員は客員教授の立場となりますが、連携が進み、社会連携推進機構所属で1名、南予水産センター所属で1名が増員となり、全員で客員教授が3名となりました。また平成24年4月から経営協議会委員に当行から1名が選任され、愛媛大学との関わりが一層深化し、当行と致しましても大変喜ばしいことでもありました。 連携が進展する中、愛媛大学は、平成28年4月、地域の持続可能な発展のために、地域愛媛大学法文学部創立50周年を祝して(株)愛媛銀行 会長 本田 元広

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