第3部 法文学部の現在と未来 3大学法文学部長座談会1262017(平成29)年11月20日 於 愛媛大学法文学部出席者島根大学法文学部長田坂 郁夫鹿児島大学法文学部長高津 孝愛媛大学法文学部長加藤 好文愛媛大学法文学部教授光信 一宏司 会愛媛大学法文学部教授松本 長彦(敬称略)各大学法文学部の沿革松本(司会=以下、司) 2018年4月時点で「法文学部」という名称を残すのは、島根大学、鹿児島大学、愛媛大学の3大学です。そこで3大学の法文学部長にいろいろとお話をお伺いしようということで、島根大学の田坂郁夫法文学部長と鹿児島大学の高津孝法文学部長のお二人にお越しいただきました。両学部長には、お忙しいところ遠路はるばるお越しいただき、本当にありがとうございます。 まずは各大学法文学部の沿革を簡単にご紹介ください。田坂(島根大学=以下、島) 島根大学法文学部は、1920(大正9)年に設置された松江高等学校を母体として、1949(昭和24)年に全国68大学とともに開学した島根大学に文理学部が発足、1978(昭和53)年に法学科、文学科と理学科を分離・改組して誕生しました。文理学部から法文学部への改組は、鹿児島大学より13年、愛媛大学より10年遅くなっていますが、基本的な歴史は3大学共通していると思います。高津(鹿児島大学=以下、鹿) 1901(明治34)年に第七高等学校造士館が設置されました。1949(昭和24)年の鹿児島大学設置と共に第七高等学校を母体として文理学部(文学科・社会学科・理学科)が開設され、1965(昭和40)年に法学科・経済学科・文学科の3学科で法文学部がスタートしました。今年(2017年)、2学科(法経社会学科・人文学科)5コースに改組しました。加藤(愛媛大学=以下、愛) 愛媛大学法文学部は、1919(大正8)年に設置された松山高等学校の流れを引き継いでいます。1949(昭和24)年に発足した愛島根大学愛媛大学鹿児島大学3大学法文学部長座談会 法文学部の現在と今後の展望
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