愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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133Ehime University Faculty of Law and Letters 50th文学科の心理学の教員に、学長裁量定員による人事で新規採用した心理学の教員6名の構成です。またロー・スクール(法科大学院)廃止に伴い、所属教員は法学コースに移籍しました。加藤(愛) 余談ですけれども、改組するにあたって、2015年に鹿児島大学から経済系学部の独立の件で調査に来られてお話ししたこともありますが、その後、どういうふうになるのかなと、他人事ながら気にはなっていました。結果的にこういう形にされたということですね。 その間に、例の人文社会科学系学部の縮小論とか廃止という強烈なものが出まして、私たちはその前から始めていたので、こういう形になりましたが、結果的には鹿児島大学は良かったのかなと思ったりもします。そういうふうに定員が増えることもあるのだなあと思いました。 愛媛大学にとっては、今回の改組は内発的なものというよりは外発的なものでした。教育学部のゼロ免廃止に伴って、余剰となる学生定員を全学的に活用するために、新学部の社会共創学部の設置が計画され、そこに経済・経営系を中心とする教員と学生定員を法文学部から移すことになり、それに伴って法文学部も改組を余儀なくされたというのが実情です。光信(愛) 廃止にはなりましたが、ロー・スクールの設置は学生に法曹志望の需要を喚起し、またテレビ会議システムを通じた実務家教員の授業は、法曹志望者への貴重な機会を提供していました。今後、法曹志望者に対して、教育上ならびに制度上どのように応えていくのかというのが課題です。高津(鹿) ロー・スクールに関しては、在籍者の卒業後3年間は制度として残しておかないといけないので、鹿児島大学では、他大学と同様にセンターを作って受け入れ態勢を整えています。ロー・スクールから法文学部へは7名の先生が再配置されましたが、ロー・スクールから移籍された先生と法文学部の先生たちの間で専門の重複が生じています。島根大学(松江キャンパス)

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