愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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第3部 法文学部の現在と未来 3大学法文学部長座談会144がよくありますが、これがなかなか答えにくくて非常に厳しいところがあります。今後採用する教員は、英語ができることも1つの売りになるのかなと思いますね。職員の方も英語ができる人を採用したいとも聞いています。そういうことは意識していかないといけないと思いました。松本(司) そういう方向性も十分考えないといけないですね。教員人件費ポイント制について光信(愛) 鹿児島大学で人件費のポイント制を導入して、法文学部で19.15ポイント(教授でほぼ19人分)削減を求められているということですが、学部で人事を管理するという感覚で捉えていたものですから、学部でポイントを削減しつつ人事は全学で行うという辺りを説明していただければと思います。高津(鹿) ポイントが決定されれば、学部はそのポイントの範囲内で人事を行うということです。学部はそのポイントを超えないように努力しますから、結果としてポイントは余ります。そういう形でポイント制は導入されました。 次に教育組織と教員組織を分けました。ポイント制は、形としては全学を集中的に管理する形ですが、ポイントをどういうふうに使うかは学部の方の裁量に任せられます。ただし教授昇格でポイントが新たに発生する場合は全学にお伺いを立ててください、ということです。したがって、採用人事のお伺いを立てても、「いや、そちらの学部は借金を返す方にしてください」と言われます。鹿児島大学法文学部の場合、欠員不補充を8年くらい続けないといけません。結果、私の後も採れないと……(笑)。松本(司) 愛媛大学が改組して設置審に認められたカリキュラム表に、専任教員が担当すると書いてあります。ところが定年不補充になると、専任が担当できないという事態が発生しますが、その場合はどうされるんですか。高津(鹿) 改組した後に人が移動するというのは当たり前ですので、集中講義で補うようにしています。カリキュラムは人事に関わりなく実現可能な形態に制度設3大学法文学部長座談会の様子

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