愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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46第1部 法文学部50年史及び理解(海外留学体験)の促進」、「④海外の社会や文化に関する研究教育」に力を入れて取り組んでいる。 ③の海外留学体験については、グローバル・スタディーズ履修コースだけでなく、すべての履修コースにおいて、積極的に推進している。海外留学体験を希望する学生に対しては、合同説明会を開催したり、相談するための窓口を設置したりしている。さらに、経済的な理由で海外留学体験を躊躇している学生に対して、海外留学体験を後押しできるよう、学長裁量経費などを活用して渡航費の一部を援助するなど、手厚い支援を行っている。 学生の留学先は、愛媛大学及び法文学部が学術協定を締結している大学・機関を中心に、ドイツ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダ・中国・韓国・インドなど世界各国にわたる。改組前後各2年間の法文学部における海外留学体験者数及び国・地域数を示すと、以下の通りである。 2014(平成26)年度 98人  総合政策学科54人6カ国・地域  人文学科44人11カ国・地域 2015(平成27)年度 105人  総合政策学科51人5カ国・地域  人文学科54人13カ国・地域 2016(平成28)年度  人文社会学科126人21カ国・地域 2017(平成29)年度  人文社会学科132人23カ国・地域 グローバル人材の育成のために、海外留学体験プログラムを充実させ、海外留学体験を推進した成果として、改組後には、海外留学体験者数及び国・地域数が増加している。もともと大学のなかで、法文学部は、海外留学体験者数が多い学部であるが、改組後は、フィリピン・マレーシア・インドネシア・タイなどの東南アジア、ルーマニア・チェコ・イタリアなどのヨーロッパへの海外留学体験者数が増えた。さらに、インドやウガンダなどへフィールドワークに行く学生もいる。 旧来の総合政策学科・人文学科では、両学科ともに、国際的な視点から教育・研究を行っている教員がいたが、学科が違うということから、連携・協力することは非常に少なかった。しかし、改組によって、1学科となり、旧学科の垣根を超えた教育・研究を行うことが可能となった。この結果、グローバル・スタディーズ履修コースは

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