8 愛媛大学法文学部が設置50周年の記念すべき節目を迎えられましたことを、設置大学長として心よりお祝い申し上げます。 法文学部は、理学部と同様に、昭和24年5月に創設された文理学部にその起源を有しています。昭和43年4月の改組においては、「人間と文化の科学」と「社会の科学」の研究拠点たることを目標に、地域に深く根ざし、個人及び社会の知的発展に貢献することを目的として、文学科、法学科の2学科から成る、四国地区で唯一の人文社会科学系総合学部として発足しました。 その後、昭和56年に経済学科が設置され、一時期は3学科体制となりましたが、平成8年の教養部改組に伴って、法学科と経済学科を改編した総合政策学科と、文学科を改編した人文学科による2学科体制へと移行しました。また、「社会に開かれた大学」として、昭和54年以降は各学科に夜間主コースを設置し、社会人教育を推進するための体制も整備しました。さらに、平成27年4月には、四国遍路・世界の巡礼研究センターを学部に設置し、全国唯一の巡礼研究センターとして、日本遺産に認定された四国遍路の歴史の解明を行うとともに、世界各地の巡礼と対比させた学際的研究を進め、その研究成果を地域に還元しています。 法文学部はこれまで、地域の知的発展に貢献できる人材を多数育成し、愛媛県、四国地域はもとより、全国各地に送り出しています。法文学部の卒業生は、幅広い教養と創造的な問題発見・解決能力を身に付けており、金融・保険業、卸売・小売業、サービス、公務員、教育機関等の多岐にわたる分野において活躍しています。この50年間、優れた教育・研究成果を生み出す中、法文学部をここまで発展させてこられました教職員ならびに関係者の皆様方のご努力に、愛媛大学を代表し、改めて敬意を表する次第です。 さて、国立大学法人は平成28年4月から第3期中期目標期間を迎えており、それぞれ祝 辞愛媛大学長 大橋 裕一
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