愛媛大学法文学部 創立50周年記念誌
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81Ehime University Faculty of Law and Letters 50thは研ぎ味が軟らかいそうです。 その脇差しは現在愛媛大学校内の博物館「ミュージアム」の考古学コーナーに展示してあります。是非皆様にもご高覧いただけたらと思います。私の知人友人は大学に車で入れないと考えている人が多くいました。しかし、守衛さんのところで博物館に向かうということを伝えれば、駐車出来るスペースや博物館の位置を教えてくれます。安心してご来場下さい。 卒業後も度々愛大ミューズに顔を出していたのが功を奏したのか、法文学部同窓会提供講座「社会と人間」という授業に講師として呼んでいただく機会がありました。私以外の講師の顔ぶれは所謂「ちゃんとした職」という感があり、風来坊のような私の話など望んでないのではないかと不安になりましたが、受講した学生の皆さんは意外に楽しんでくれたようで安心しました。日本という自分の国に少しでも興味を持ち、また理解を深め、グローバル社会にいざ出た時、活躍してくれたらと願っています。 就職の話にはあまりにも関係ないですから「伝統工芸ってなんだ、そんなの聞きに来たのではない」となった学生も「妙な道もあり、しかもその道を歩いて生きている奴がいる」と言った感じでその個人の人生の幅が広がるのに役立てたらと勝手に願っています。なお授業内容は就職のちょっとした話、刀剣の製作工程や歴史、侍の生死観などです。 道具など現物を持って行っての授業ですので、途中実際に触れてみる時間を設けています。初回は教室がみっしりと満員だったせいか、積極的に来る学生は居なかったのですが、2回目は人数が減ったこともあってか、積極的に前に来る学生がちらほら居ました。個人的には加点したい思いでした。これからも知識を楽しんでもらえたらと思います。 現在卒業してから大分経ちますが、まだお世話になった教授、共に研究室で語らった友人たちとは交流があります。出会うと未だに人文学的な話に花が咲き、時を忘れて話してしまいます。本当に有り難いことです。おそらくこれから卒業する後輩たちも、愛媛大学でこのような良き友たちに出会えるのではないでしょうか。卒業して就職してからも、素晴らしい関係が永く続くことを祈っています。 最後になりましたが、愛媛大学法文学部創立50周年おめでとうございます。これからも素晴らしい研究成果や人材の輩出を期待しております。そしてその中で後輩一人ひとりが良き縁に恵まれ、素敵な人生を送れるよう願っております。今治市で行われた公開鍛錬の様子(上)愛媛大学ミュージアム展示の脇差しと製鐵実験で作られた玉鋼(下)茎の銘文。「月房」の号が刻まれている

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