朝鮮語ってどんな言語?
朝鮮語は朝鮮半島(大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国)で主に話されていることばであり、約7千万の言語人口を有しています。朝鮮語はほかにも、中国の延辺朝鮮族自治州や中央アジア、ロシア、またアメリカの韓国系移民、在日韓国・朝鮮人の間でも広く話されている言語です。
朝鮮語は、語順や語彙構成(漢字語・外来語・固有語)が日本語とほぼ同じだという大きな共通点があるほか、「りんごは赤い 사과가 빨갛다」「赤い太陽 붉은 태양」「真っ赤なうそ 새빨간 거짓말」「草が青い 풀이 푸르다」「黒白をつける 흑백을 가리다」など、同じ色彩表現を用います。また、慣用表現の中で用いる数の表現「四苦八苦 사고팔고」「七転八起 칠전팔기」「九死に一生を得る 구사일생」「百聞は一見に如かず 백문이 불여일견」なども、共通して用います。このように、朝鮮語は、日本語がネイティブである皆さんにとって共通点が多く、大変有利な言語であるといえます。朝鮮語の独自の文字であるハングルも、とても学びやすい文字です。
韓国・朝鮮の文化について
朝鮮半島と日本は古来より密接な関係があり、仏教や朱子学の伝来や文化遺産などの高い共通性が挙げられます。現在、韓国は、日本でも大人気のK-POPや韓国ドラマ、食以外にも、文学、映画、アート、コスメ、スポーツなどさまざまな分野で躍進がめざましく、魅力がつまった鉱脈があります。皆さんがその鉱脈から「お気に入り」を掘り当てるとき、ことばは、よりダイレクトなツールになりえるでしょう。また、日本ともっとも近い国である韓国・北朝鮮と、相互理解を深め、友好的な関係を築くうえでも、ことばは大きな力を発揮するにちがいありません。
授業案内
科目 | 履修区分 | |
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昼間主コース | 基礎朝鮮語1〜4 | 必修科目 |
夜間主コース | 初級朝鮮語I〜IV | 選択科目 |
基礎朝鮮語1・2 / 初級朝鮮語I・II
「聞く・話す・読む・書く」のすべてにわたるコミュニケーション能力の基盤を養います。徐々にハングル(朝鮮語の文字)を無理なく習得し、朝鮮語であいさつや自己紹介をしたり、相手に質問するなどの基本的なコミュニケーションができるようにします。ハングル能力検定試験の 5級程度のレベルに到達することが可能です。
基礎朝鮮語3・4 / 初級朝鮮語III・IV
「基礎朝鮮語1・2 / 初級朝鮮語I・II」で習得したことを基に文法力をしっかりと身につけ、日常生活に必要な会話能力を身につけ、様々な場面に対応できるように表現力をより豊かにすることを目指します。ハングル能力検定試験の 4級程度のレベルに到達することを目指しています。
留学・語学研修のチャンスは?
愛媛大学は、韓国の忠南大学校・蔚山大学校・韓瑞大学校と交流協定を結んでおり、交換留学のチャンスが全学部生に与えられています。2022年度も、複数名が交換留学を果たしています。その他に、文化研修や短期語学研修も実施されています。多くの愛大生たちが、実際に韓国の地で学び、より高い言語運用能力を身につけ、異文化理解に長けた貴重な存在として各方面で活躍しています。
これから朝鮮語を学ぶ方へ
朝鮮半島は何といっても最も近い地域です。皆さんが学習して実際に使い、隣国の人々と心を通わせる可能性が非常に高いと言えるでしょう。愛大で勉強している韓国人留学生とも話す機会が少なからずあります。松山空港から韓国直行便が飛んでいるという好条件の下、気軽に韓国へ旅し、学んだ言葉を試し、人と人との触れ合いを直に体験しましょう!