アドミッション・ポリシー(学生受け入れの方針、入学時に問われる能力)
法文学部では、人文・社会科学の知識を基盤とした幅広い教養と実践力を身につけた、汎用的能力の高いグローバル人材を育成することを目的とします。そのため、法文学部は次のような資質を有する学生を求めます。
- 知識・理解
- 高等学校等で学習する国語、外国語、地理歴史、公民、数学、理科、情報などについて、高等学校卒業相当の知識と技能を有している。
- 思考・判断
- 物事を多面的に考察し、自分の考えをまとめることができる。
- 興味・関心・意欲、態度
- 人間及び人間の創り出した文化や現実の社会から提起される諸問題に興味関心を持ち、それを大学における勉学を通じて追求し、勉学の成果をグローバル化した現代社会に活かしたいと考えている。
- 技能・表現
- 所与の問題について、自分の考えを日本語でわかりやすく表現できる。
選考方法の趣旨
一般選抜 前期日程
大学入学共通テストでは、高等学校等で履修する主要教科・科目について教科書レベルの基礎的な知識を幅広く身につけているかをみるために、6又は7教科8科目を課しています。また、個別学力検査等では、入学後の修学に必要な思考力、判断力、表現力等を身につけているかをみるために、昼間主コースでは国語と英語を、夜間主コースでは国語を課しています。さらに、勉学への意欲や関心、実践的活動などをみるために、調査書の提出を求めています。
一般選抜 後期日程
大学入学共通テストでは、入学後の修学に必要な高等学校レベルでの基礎的な知識、思考力、判断力を身につけているかをみるために、3教科3科目を課しています。また、個別学力検査等では、物事を多様な側面から考察し、主体的に自らの考えを確立して、それをわかりやすく表現できるかをみるために、小論文を課しています。さらに、勉学への意欲や関心、実践的活動などをみるために、調査書の提出を求めています。
総合型選抜
大学入学共通テストでは、入学後の修学に必要な高等学校レベルでの基礎的な知識、思考力、判断力を身につけているかをみるために、3教科3科目を課しています。また、人間や文化、社会の諸問題について主体的な関心を持ち、多様な人々と協働しながら勉学の成果をグローバル化した現代社会に活かしたいという強い意欲を有しているかをみるために、面接(口頭試問を含む。)を課しています。さらに、勉学への意欲や関心、実践的活動などをみるために、志望理由書・調査書・活動報告書の提出を求めています。
学校推薦型選抜
物事を多様な側面から考察し、主体的に自らの考えを確立して、それをわかりやすく表現できるかをみるために、小論文を課しています。また、人間や文化、社会の諸問題について積極的な関心を持ち、多様な人々と協働しながら勉学の成果をグローバル化した現代社会に活かしたいという強い意欲を有しているかをみるために、面接(口頭試問を含む。)を課しています。さらに、高等学校レベルの基礎知識や学力、勉学への意欲や関心、実践的活動などをみるために、推薦書・調査書・活動報告書の提出を求めています。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針、カリキュラムの特徴・特色)
教育課程の編成と教育内容
法文学部人文社会学科では、昼間主には法学・政策学履修コース、グローバル・スタディーズ履修コース、人文学履修コースの3つ、夜間主には法学・政策学履修コース、人文学履修コースの2つの履修コースが設定されています。各履修コースにおいては、それぞれに学位授与方針を実現するためのカリキュラムが組まれています。人文社会学科全体のカリキュラムの構成としては、共通教育科目と専門教育科目と自由選択からなります。
- 共通教育科目においては、全学の教育方針に従って、汎用的能力と語学力の基礎及びスタディスキルとソーシャルスキルの基礎を身につける科目を履修させるとともに、文理の枠組みを超えた科目を履修させることによって、大学における学びの基礎と幅広い教養を身につけさせます。
- 専門教育科目は学科共通科目とコース指定科目からなります。
学科共通科目の【専門入門科目群】には、人文・社会科学に関する基礎知識を修得させる「人文社会科学入門」と「基礎外国語」(昼間主のみ)を配置します。また、海外を含む様々な現場に出て実践的なトレーニングを積み重ねたり、知識やスキルを一層高めたりすることを目的とする【実践科目群】には「専門共通英語」「フィールド実践」「実践論」「外国語コミュニケーション」を配置します。
コース指定科目には、専門的な知識や研究手法を身につけることを目的とした【専門科目群】【専門基盤科目群】【専門展開科目群】と、特定の専門領域における高度な知識や研究方法を身につけ、課題発見・問題解決能力の高度化を目的とする【演習科目群】をそれぞれの履修コースの特性に応じて配置します。 - 自由選択においては、学生個々の興味関心にしたがって学びを広げたり深めたりすることができます。
教育方法と成績評価
- 幅広い教養と人文・社会科学の専門的知識に立脚したより高度で創造的な問題発見・解決能力と総合的な判断力を涵養するために講義、演習、実験、フィールドワーク、e-ラーニングなど、科目の教育目標に応じて最適な形式の授業を実施します。
- ディプロマ・ポリシーの技能・表現を達成するために、一部の科目で、反転授業、プレゼンテーション、グループワーク、ディスカッション形式のアクティブ・ラーニングを取り入れ、主体的な学びを促進し、表現力・コミュニケーション能力を涵養します。
- 授業時間外学習に充てる時間を十分に確保できるように履修登録制限(CAP制)を設けるとともに、e-ラーニングなど時間外学習を支援するツールを用意します。
- カリキュラムマップで科目の関連性を示すとともに、専門志向・キャリアパスに応じた履修モデルを提示するほか、学年ごとのガイダンスを実施し、学生個々の履修計画をサポートします。
- 成績優秀者については3年以上の在学期間をもって卒業させることができる早期卒業制度を設けています。
- 提携大学との単位互換、他学部・他大学・海外の大学の科目の単位認定などについても柔軟な対応をします。
- すべての授業科目において、客観的な評価基準に基づいて、筆記試験・口頭試問・レポートなどにより厳格な成績判定を実施します。
カリキュラムの評価
授業アンケート、入学者アンケート、卒業者アンケートなどの学生調査と各種統計データの分析を実施し、個々の授業科目の教育効果や、法文学部の学修到達目標の達成状況について検証します。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針、卒業時に必ず身につける能力)
教育理念と教育目的
愛媛大学学則及び愛媛大学憲章の趣旨を踏まえ、法文学部では幅広い教養及び人文・社会科学に関連する基本的な知識に基づいた学問を修めさせることにより、豊かな人間性と創造力に富む自立した人材を養成することを目的としています。また、人文・社会科学分野の学芸を深く教授研究することにより、地域に根ざした学部として社会と文化の発展に貢献することを目的としています。
育成する人材像
人間・文化・社会の在り方について、グローカル・マインドに立脚した多角的な視点から、論理的かつ客観的に分析し考察することができる人材を育成します。また、幅広い教養と人文・社会科学の専門的知識に立脚しつつ、より高度で創造的な問題発見・解決能力と総合的な判断力とを備え、社会的役割を自覚し主体的に行動できる人材を育成します。
学習の到達目標
- 知識・理解
- 幅広い教養と人文社会諸科学の基本的な知識を身につけている。
- 人文社会諸科学のいずれかの分野の専門的知識と技能を身につけている。
- 思考・判断
- 人間・文化・社会の在り方について、グローカル・マインドに立脚した多角的な視点から、論理的にかつ客観的に分析し考察することができる。
- 課題を自ら設定し、それぞれの学問領域の研究手法に即してその解決策を考えることができる。
- 興味・関心・意欲、態度
- つねに学び続け、身につけた知識・技能を活かしてグローバル化した現代社会に貢献しようとする意欲をもっている。
- グローバル化した現代社会において、様々な人と協働することができる。
- 技能・表現
- 必要な情報を幅広く収集し、的確に整理・分析することができる。
- グローバル化した現代社会において活躍できる、的確なコミュニケーション能力をもっている。
卒業認定・学位授与
法文学部の定める教育課程を修め、規定する期間以上在学し、厳格な成績評価に基づき所定の単位を修得し、卒業要件を満たした学生に対して卒業を認定し学位(学士)を授与します。