愛媛大学法文学部日本語学研究室 公開講演会「日本語研究へのまなざし」のご案内

愛媛大学法文学部日本語学研究室では、清水史先生の御退任を記念して、
「日本語研究へのまなざし」というテーマで、公開講演会を開催いたします。
皆様ご多用中のことと存じますが、ふるってご参加ください。

                記

【日時】2019年2月22日(金) 14:30~17:00 開場14:00
【会場】愛媛大学南加記念ホール(松山市文京町3番)
※大学内には駐車スペースがありません。公共交通機関をご利用ください。

【講演内容】

中澤 信幸 氏 (山形大学人文社会科学部教授)
「日本漢字音研究の歴史と展望」
 古代以来、日本人は中国語を研究し、自国語へと取り入れた。こんにちの漢語がそれである。その発音、すなわち漢字音もまた、日本語音韻の中へと取り入れられた。日本漢字音は古代以来継続して研究され、近代に入ってその変遷史と研究史がさかんに記述された。ここでは、日本漢字音の変遷とその研究史、そしてこれからの漢字音研究の方向性について触れることとしたい。

是澤 範三 氏 (京都精華大学人文学部准教授)
「『日本書紀』研究小史 ―日本語学の視点から平成期を中心に―」
 記紀と並び称される『古事記』と『日本書紀』。日本語学の資料としては『古事記』であったが、現在、森博達氏によって『日本書紀』は述作者が巻により日本人と中国人に別れるという区分論の検証が進む。『日本書紀』が上代の日本的漢字運用を伝える“書記”資料として研究が進められる現状を、成立論と受容論に分けて紹介するとともに課題について言及することとしたい。

清水 史 氏 (愛媛大学特命アンバサダー・法文学部教授)
「Fascinating, but Unanswered ~日本語研究を振り返って~」
 言語の研究にあって、所与の言語の歴史を再建することは研究者にとっての願望である。しかしそれを行うのは容易ではない。そこには乗り越えなければならない険しい山河が待ち構えている。日本 語の姿を鮮明にするためには諸言語の研究成果に基づく学際的視野と再建のための理論的方法論の構築が必要となるからである。ここでは講演者の考えている日中音韻学交渉史の構想をもとに日本語研究について振り返ることとしたい。

【参加費】無料
【参加申込】不要 ※定員200人(先着順)
【主催】愛媛大学法文学部日本語学研究室
【共催】愛媛大学人文学会

【お問い合わせ先】
〒790-8577 松山市文京町3番  愛媛大学法文学部 秋山 英治
TEL:089-927-9320 E-mail:akiyama.eiji.mk@ehime-u.ac.jp

講演会ポスター(PDF)