「法学検定試験ガイダンス」と「井田良先生によるミニ講演(刑法)」を開催しました【7月9日(火)】
2024年7月9日(火)、法文学部法学・政策学履修コース2年次必修科目「社会科学リテラシー」において、公益社団法人商事法務研究会法学検定試験委員会事務局長の岩佐智樹氏と、法学検定試験委員会委員(中央大学法科大学院教授・慶應義塾大学名誉教授)の井田良先生を講師としてお迎えし、「法学検定試験ガイダンス」と「ミニ講演 刑法をどう学ぶか~現れている部分と隠れている部分~」を実施しました。
「法学検定試験」は、公益財団法人日弁連法務研究財団と公益社団法人商事法務研究会が共同で組織した法学検定試験委員会が実施している、法学全般に関するわが国唯一の検定試験で、全国の大学で法学を学ぶ学生が数多く受験しています。
岩佐氏には、法学検定試験ベーシック<基礎>コースの問題集を使って学習することで、法学一般、憲法、民法、刑法の基礎知識が身につくこと、また大学の授業の予習・復習にもなること、公務員試験などの試験の基礎固めになること、大学で法学を学んだことを客観的に証明するツールとして各企業や団体等の就職・採用試験の場でも役立つことなどをお話しいただきました。
井田先生には、刑法の条文に書かれていることは刑法のごく一部にすぎず、刑法は刑法学を通じてしか学ぶことができないことを、「人の始期」「方法の錯誤」といった具体的な論点における法解釈を素材にしてお話しいただきました。井田先生のご講演から、刑法学を学ぶことは「社会」と「人」を学ぶこと、刑法学は厳密な論理的思考力を身に付け、これを鍛えるのに好適な分野であることなどを学ぶことができました。
お二方からのお話を通じて、法律学の効果的な学習方法の一例を知ることができました。法学・政策学履修コース2回生にとっては、今後どのようにして法律学を学んでいくのがよいかを考えるよい機会となりました。