韓国法政セミナー「社会的課題に挑む法制度の最前線」を開催しました【12月5日(金)】
令和7年12月5日(金)、共通講義棟B・305号室で、韓国法政セミナー「社会的課題に挑む法制度の最前線―憲法裁判所と国家人権委員会に着目してー」を開催しました。主催は、法文学部で、令和7年法文学部部局長戦略経費プロジェクト(代表:権奇法、分担者:鈴木靜、青木理奈)の一環です。
今回は、韓国から憲法裁判所憲法裁判研究官のKIM TAEHO氏、国会研修院教授のKIM YOUNGPIL氏が、法文学部で法律を学ぶ学生と、関心ある教職員約50人を前に、特別講演を行いました。
KIM TAEHO氏は、「気候変動時代の人権と憲法裁判」と題し、韓国の憲法裁判所の位置づけと気候変動による被害を人権侵害ととらえ判断した裁判例などを紹介しました。
KIM YOUNGPIL氏は、韓国の議会制、韓国の大統領制等を日本の議会内閣制と比較しながら説明し、韓国独自の人権救済機関の国家人権委員会の設立の経緯とその役割を紹介しました。
今回とりあげた憲法裁判所、国家人権委員会は、韓国独自の人権救済機関であり、日本には存在しないものです。愛媛のみならず国内でも、両機関の設立に関する歴史的経緯、現代的意義と課題について、韓国の法学、政治学研究者から説明を受ける機会を得たのはたいへん貴重でした。
今後、権代表の本プロジェクトは、招聘した研究者とともに、国際共同研究を進めていきます。


