英語

今泉 志奈子教授

いまいずみ しなこ / IMAIZUMI Shinako

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専門分野:英語学

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教員からのメッセージ
 私の研究室のキーワードは,英語・ことば・人(ヒト)。
 私たちのことばは―英語でも,日本語でも―生きています。生きているヒトの頭(心)から生み出されることばもまた生きています。言ってみれば,文法はことばを生み出すしくみ。意味は私たちの小さな頭(心)に広がる小宇宙。どちらも目には見えません。私の研究室ではこの「目に見えないもの」が研究対象です。「何だかこれまで勉強してきた「英語」とは違うような…?」とお思いでしょうか。これまで皆さんが触れてきた学校文法や受験英語は,いわば英語の世界を知るための,はじめの第一歩。英語学研究室では,もう一歩踏み込んで,地球上に生きている私たちヒトが,今,この瞬間に使っていることばのありのままのすがたを見つめます。そうしているうちに,やがて,英語のすがたを見つめることは,私たちにとって一番身近な,そう,身近過ぎて見えなくなっているかもしれない日本語のすがたを見つめることだと気づくでしょう。英語を通して日本語のすがたに向き合おうとするとき,私の授業では,「歌詞の翻訳」を取り上げることがよくあります。音楽の翼にのり,限られた数の単語がまばゆい光を放ち,まっすぐに私たちの心に届く時,ことばのちからを体感して心が揺さぶられるような,そんな授業を目指しています。
 私は学生時代の最後の1年を英国北部のマンチェスターで過ごしました。あの懐かしい日々を思うと,留学を夢見る学生さんたちの力になりたいと願わずにはいられません。留学英語に特化したテキスト編集,留学相談室,そして,英語圏に足を運び,学生さんたちの留学の場を目で見て確かめ,現地のスタッフとの信頼関係を大切に育てていくこと,どれも私が大切にしている仕事のひとつです。生きていることばを追いかけて,ヒトの息づかいを感じ,今,頭上に広がる青空を,地球の違う場所から見上げてみたいと思ったら,いつでも相談にいらしてください。Just as birds have wings, man has language.(George Henry Lewes)―鳥に翼があるように,ヒトにはことばがあるのです。

小川 勉教授

おがわ つとむ / OGAWA Tsutomu

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専門分野:英語学

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教員からのメッセージ
 ある言語学者は,言語は人間の精神(こころ)の鏡(a mirror of the mind)であると述べています。
 目の前に,ある場面・状況が展開していてそれをことばで表現する場合を想像してみましょう。あるいは与えられたことばの表現から,それが伝えようとしている場面・状況を理解する場合を想像してみましょう。場面・状況と言語表現を正しく結びつけるためには,そのことばの骨格ともいうべき構造についての「形式的」情報に加え,その場面・状況を話し手または聞き手がどのように認知しているかの「機能的」情報も必要になります。この2つのタイプの情報は,いわば車の両輪のように協調して人間の言語活動・言語使用を支えているといえます。しかしながら,このような情報は直接観察できるものではなく,人間が言語活動・言語使用を行う場合,これらの情報を意識しているわけでもありません。
 言語研究の第1歩は,その言語(「英語構造論」においては「英語」)の様々な構文をじっくり観察し,その特徴について理解することです。同時にその特徴を説明するために必要となるしくみ(文法理論)についても学びます。次に,具体的データ(コーパスデータ,独自に作成するデータ,等)の文法性をチェックすることにより,そのしくみが妥当なものであるのかを検証し,必要に応じてそのしくみを修正,さらに発展させていきます。このようにして英語の構文についての知識やしくみについて学ぶことにより,言語のメカニズムの解明に少しでも近づくことを目標にして,ことばを楽しみながら研究・教育を行なっています。

井上 彰准教授

いのうえ あきら / INOUE Akira

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専門分野:英米文学

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教員からのメッセージ
 私は私立大学の文学部英文学科出身です。でも英文学科に進学したのは、ただ英語に興味があったからにすぎません。「何を勉強しようかな」と迷っていたとき、「英米文学概論」という授業で、はじめてイギリス演劇の歴史を学びました。これがとてもおもしろかった、そうビビッときたのです。この授業がきっかけとなり、専攻はイギリス文学に、そして卒業論文のテーマはウィリアム・シェイクスピアの『マクベス』となり、さらには大学院進学、そして今日に至るまで、シェイクスピアを中心に、イギリス演劇全般が私の教育・研究テーマとなっています。
 法文学部人文社会学科では、法律からシェイクスピアまで、文系全般、実に多彩な授業が開講されています。これと比べると、上記の私の迷いなど、迷いの内に入りません。でも心配はいりません。法文学部人文社会学科では、学生が入学1年後に自分の進むべきコース選択ができるよう、様々な配慮がなされています。もちろん、入学時から「絶対に○○を学ぶんだ」という人も中にはいるでしょう。でも1年後にはまったく違う分野に進んでいた、ということだってあり得ます。それでいいのです。法文学部人文社会学科とは、新入生が1年かけて、自分の進むべき道を自分で決めることができる、そういうところなのです。
 また、私はグローバル・スタディーズ履修コース担当教員として、学生の海外での学びも積極的に支援しています。その際私の担当は、英語圏、特にイギリス、オセアニア、カナダでの語学研修・留学を希望する学生支援が中心となります。私のゼミでは、イギリス文学を専攻する学生が、それぞれの目的や希望する進路に応じて、毎年1ヶ月~1年間の語学研修・留学を経験しています。今このメッセージを読んでくれているあなたも、先輩たちのように、愛媛大学から海外へ飛び立ってみませんか。

寺尾 勝行准教授

てらお かつゆき / TERAO Katsuyuki

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専門分野:英米文学

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教員からのメッセージ
 インターネットが空気のように当たり前のものとなり,iPodなどの携帯プレーヤーによってそのネット上の音声・画像ファイルをハンカチかチリガミのように気軽に持ち運べるようになった現在,生の英語に接する機会や,接することのできる素材の種類は二昔とは(と言わず,一昔と比べてさえ)比較にならないくらい充実・拡大しています。外国語(英語)習得のためにこれを利用しない手はありません。
 ただし単なる会話の偏重では思わぬ落とし穴が待っています。おしゃべりは楽しそうにかわしていたのに,中身のある話となると全く通じていなかった,では困ります。大学生ならぜひとも,読み・書く力を,聞き・話す力と並行させて身につけ,より深い部分での価値観や感動の共有なり,意見の交換を行いたいものです。
 そのために文学作品を通して英語を学ぶ,あるいは英語という言葉を通して文学にアプローチするということを勧めたいと思います。文学作品の英語の特徴の一つは何と言ってもその種類の豊かさです。取り扱われる話題(テーマ)が哲学,政治,経済,歴史から日常生活の機微,さらには推理小説,SF,ファンタジーに到るまで多様であり,またスタイル(文体)もそれに応じて思索的なもの,(いわゆる)論理的なもの,事務的なもの,エッセイ的なもの,情感豊かなもの・・・等々バラエティに富んでいます。あなたはそれらの英語に触れることを通して,単にビジネス英語やニュース英語を通してのみ得られるものよりはるかに広く,多様な世界のあり方(そして世界の感じとり方)を実感することができるでしょう。そしてよりありがたいことに,そのような体験を重ねていく中で,言葉そのものに対する感覚が磨かれてゆくことでしょう。
 多くの人が言葉を鍛え,言葉を通して思索を深め,また,他者との実り豊かなつながりを築く能力を自らの中に育て上げることを願って止みません。

大野 一之准教授

おおの かずゆき / ONO Kazuyuki

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専門分野:英米文学

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教員からのメッセージ
 アメリカの小説と映画を中心として,英米の文学と文化を楽しく学んでいきたいと考えています。小説好きや映画ファンで,その上英語が得意であれば申し分ありませんが,英語が少々苦手でも,何とかなると思います。"Tomorrow is another day."の心意気です。ここはアメリカ的楽天主義を見習いましょう。
 研究対象としては文学だけでなく映画などの幅広い文化現象も取り上げていくつもりです。メディアの進歩は世界に大きな変化をもたらしています。その結果,言語芸術の文学よりも映像芸術の映画に親しむ人が増えてきているかもしれません。19世紀末に誕生した映画は今日では,映画館だけでなく,テレビやビデオ,さらにはインターネットによってますます身近な存在になってきています。映画は文学と同じように,ある時代・社会の価値観やライフスタイルだけでなく,人間の無意識の願望や不安も反映しており,文化研究の格好の素材だと言えます。また,名作映画の多くが,文学作品を原作としている事実からもわかるように,映画は創作と批評の両面において文学の遺産を引き継いできた側面もあるのです。
 グローバル化した21世紀,人類は,多文化の対立と共生,環境問題など,地球的規模の深刻な課題に直面しています。このような問題に取り組みながら現在のボーダーレスな世界で生きていくためには,外国語をはじめ,メディアリテラシー,グローバルリテラシー(国際対話能力)などさまざまなリテラシーが求められますが,文学や映画は,このようなリテラシーを身につける上で最適の素材でしょう。異文化を理解し,英語や情報を活用する能力を磨きながら,それぞれの関心や目的にしたがって,テーマを見つけ,深く追究していただきたいと願っています。

加藤 好文教授

かとう よしふみ / KATO Yoshifumi

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専門分野:英米文化

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教員からのメッセージ
 アメリカ合衆国に関わるさまざまな文化情報は,書物だけでなく,テレビ・映画・インターネットなど,多様なメディアを通じて日本に居ながらにしてその多くを知ることができます。しかし,アメリカの国土は日本の約25倍というスケールであり,50州の総人口は3億人を越えており,しかも多人種多民族国家ゆえに,その歴史や文化も多様性を極めています。ニューヨークやシカゴ,ロサンゼルスといった大都市に注目が集まりがちですが,アメリカをできるだけ正確に理解するには,その地域性や多文化性を歴史的視点と合わせて,さまざまな角度から見ていく姿勢が欠かせません。
 私の研究テーマに共通する地域の一つであるカリフォルニア州は日本がすっぽり収まるほどの広さを有していて,全米第1位の州人口を誇り,アメリカ総人口のほぼ10分の1がこの一つの州に住んでいる計算になります。多民族国家の中のさらに多民族州の代表格といっても過言ではないでしょう。従って,アメリカ文化にアプローチする際には,「合衆国」と「合州国」の双方の視点を常に意識しておく必要があります。
 「百聞は一見にしかず」とも言われるように,フィールド・リサーチによって,アメリカを直接体験することをお勧めします。授業等での文献研究を踏まえ,実践として異文化に直接触れることで,さらに視野を広げ,多面的に考察する態度を養っていく努力も大切だと思います。
 いずれにしてもアメリカは,皆さんが興味関心を抱き,研究テーマに取り上げたくなる文化資源の宝庫です。共に,その探求の旅に出てみましょう。

MARX Edward准教授

マークス エドワード / MARX Edward Daniel

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専門分野:英米文化

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教員からのメッセージ
 Studying literature and language, we can explore other cultures, not only those of the present day, but also of the past. I am especially interested in writers who have used the English language to explore other cultures, whether they are writers from Western countries writing about experiences in distant places, or writers from non‒Western countries contributing new ideas and forms of expression to the English language. English has become a global language that belongs to no single country. It is a language not only of great literature, but of every type of writing, film, popular music, and many other cultural forms. I hope there's something in it to interest everyone.

木下 英文教授

きのした ひでふみ / KINOSHITA Hidefumi

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専門分野:英語コミュニケーション論

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教員からのメッセージ
 「英語コミュニケーション論」という名称からみなさんはどのような研究分野を想像するでしょうか。「コミュニケーション」という言葉自体,様々な分野で用いられていますので,甚だ漠然としたイメージしか持てないかも知れません。簡単に説明しておきましょう。
 私たちは言葉を交わす際,その伝達過程を意識することは日常生活上ほとんどありません。みなさんは,相手が自分の言葉をどのようにして理解するのかを疑問に思ったことはありませんか。英語コミュニケーション論の仕事の一つは,英語が伝達行為の中で見せる様々な「仕草」に規則立った説明を与えることです。たとえば,"Do you know where the steak is?"というYes/Noを求める疑問文に対して,一見すると意味的に全く関連性の無いように思われる"Your dog looked happy"という返事が自然に感じられるのはなぜでしょう。また,"Could you open the door?"よりも"I wonder if you could open the door"の方が丁寧なのはどうしてなのか。他にも,場面の性格や話題・目的などによって英語の表現形態は影響されます。このような伝達行為のストラテジーに光を当ててみると意外な発見があるものです。一方,英語の姿から伝達行為の背景にある社会的要因に目を向けることも可能です。英語にも男言葉や女言葉がありますし,社会階層や民族などの要素が言語の中に反映される例も数多くあります。このように生きた言語としての英語は実に様々な表情を見せてくれます。そこにはまさに現実社会が反映されているのです。私の授業では,以上のような点についてみなさんと一緒に考えてみようと思っています。

高橋 千佳講師

たかはし ちか / TAKAHASHI Chika

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専門分野:英語コミュニケーション論

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教員からのメッセージ
 皆さんは、「何年も英語を勉強しているのに、一向にできるようにならないなあ」と感じたことはありませんか。「英語は中学校・高校と6年間も勉強したのに、全然しゃべれない」という事を、英語学習においてよく耳にします。でも、6年間で実際に勉強に費やした時間は、合計するとどれくらいになるでしょうか。勉強していた間、一生懸命だったでしょうか。それとも、嫌々だったでしょうか。
 英語をはじめ、母語以外の第二言語がある程度の能力に達するには、その言語を聞いたり読んだりする、いわゆるインプットの質と量、両方が必要だと言われています。また、ただ聞いたり読んだりするだけではなくて、会話でやりとりをすることが必要だという人もいます。さらに、同じようなインプットにふれても、本人の学習意欲の違いで、習熟度の差が生まれるとも言われます。私が興味があるのは、このような英語習得・学習にまつわる様々な要因で、中でも特に、学習者の間で習熟度の違いを引き起こす要因を主な研究対象にしています。
 英語に限らず、第二言語の学習について研究する分野は「第二言語習得理論」と呼ばれ、言語学や心理学などの知見を取り入れながら、「人はどのようにして母語以外の言語を獲得するのか」という問いに答えようとしています。授業では、この第二言語習得理論の概要を理解するだけではなく、皆さんのこれまでの英語学習の過程を振り返ったり、今後の学習につなげたり、また人によっては、今後英語を教えるのに大切なことを一緒に考えたりしています。英語の習得過程を研究の対象にすることによって、各々がよりよい英語との付き合い方ができるようになればと考えています。