教員からのメッセージ
皆さんは「心理学の講義」と聞いてどういう内容を想像するでしょうか。私が担当する講義を受講生の皆さんのコメントカードでは毎年「想像していた内容と違う」という意見がたくさん寄せられます。このような食い違いが生じる原因のひとつは,心理学が「こころ」という私たちにとって身近でありながら謎に満ちた「何か」を扱うために,いわゆる「理系」分野を含めた幅広い学問分野の知見や手法を駆使するという点にあると思います。「大学入学前には全然興味がなかったけど講義を受けてみたら意外な発見があった」といった経験は大学生活の醍醐味のひとつだと私は考えていますので,「想像と違う!」という受講生の皆さんの反応は悪いことではないと私は思っています。ただ,「心理学関連の資格を取得したい」,「カウンセリングのことを学びたい」といった明確な目的を持っている方は,大変だと思いますがそれぞれの大学で開講されている講義の内容や,取得できる資格を受験前によく確認してください。また,三年次編入で本学科を受験したいと思っている方も,「想像と違う!」となった後の軌道修正が難しいので,やはり自分が学びたいことと本学科で行われている講義の内容が合っているかしっかりと確認することを強くお勧めします。
なお,私自身の専門分野は眼球運動の心理学です。私たちが物事を目で見て認識する際の眼球運動の役割やそのメカニズムに興味があります。また,人の目の動きを計測するための技術や,心理学実験を行うためのソフトウェアの開発にも興味を持っています。以下のwebページにて研究内容を紹介していますので,詳しくはそちらをご覧ください。
十河研究室webページ:http://www.s12600.net/psy/